働き方改革とは労働者の意識改革だと考える

この数年、働き方改革が推し進められています。

政府もこの改革に力を入れているように感じます

しかし、なかなか進んでいるように思えません。

多くの人が、働き方の変化を求めているようにも思えます。

この改革を阻むものとは何なのでしょうか。

 

誤った勤勉という概念

日本人は勤勉だ!とよく聞きます。
しかし35歳になった今、その勤勉とそもそも間違った勤勉なんだと確信しています。

そして多くの方がそれに気づいています。

勤務時間や勤務日数の多さ、調子が悪くても働く精神。
これこそが、日本の勤勉である姿だったのだと思います。

僕はここ7年程は、ほとんど残業はしていません。
多くの場合、定時である17時30分に職場の玄関を出るように段取りをしています。

以前の職場にいるときの途中からのこのようなスタイルにしました。

有給も大型連休では前後2日間、通常月は1日は休みます。
体調が悪いときは、進んで病院に行きます。

もちろん、周囲で快く思わなかった人はいました。

このようにした当初は、本当に帰りにくかったですね。
恐る恐る休暇届を出していました。

周囲も病気以外で休んだり、定時でさっさと帰ったりしませんからね。

しかし、この思いこそが働き方改革を妨げている要因だと思います。

 

働き方改革を阻む正体

政府が労働者を保護し、労働について一定の法整備しても限界があります。
まさか、日本のすべての会社1社1社監視するわけにもいきません。

そうなると、あとは法令にのっとり勤務先である職場と労働者に労使関係の問題は委ねられます。

確かに、年配の方で昔の間違った勤勉が正義だと振りかざす人もいます。
しかしそのような人は年配の方に限らず、すべての世代にいます。

残業代の為に残業したい人もいます。
長く働くことが充実していると考える人もいます。
それをステイタスに感じる人もまだまだ多くいます。
そしてそれに文句も言わず合わせている人も多くいます。

「仕事量が減らないのに残業が減るわけない」

と、政府の政策を批判する人もいます。

しかし仕事量と残業の問題はそもそも国の責任ではないですよね。
仕事が終わらないから帰れないと考えているのは、その本人の勝手です。

政府が法で労働者を守ったとしても、会社がそれを守るとは限りません。
だとすると、定時になったら帰る、休みたいときに帰る。
当然の権利を行使すればいいと思います。
そしてそれをしないのが大問題です。

働く人の意識を変えること

そうしない人の方が多いですよね。
その根源にあるのは人目を気にするということだと思います。

早く帰ったり、休んだりしたら評価が悪くなるかもしれません。
何か文句を言われるかも。
有給取りたいけどみんな取らないから取りにくい。
だからある程度の時間まで残って、休暇はなるべく取らないように。

きっとこの繰り返しが今の間違った働き方を形成してきたのだと思います。

もし今の職場がこのようであるとしたら、それは当事者を含めてその職場にいる社員や以前在籍した社員の責任も大きいと思います。
そういった慣習を変えようとしなかったのは事実です。
僕は自分の職場でそう感じました。

やっぱり人目ってありますからね。

その思いがある限り、労働時間は減らないでしょう。
休みもとらないのでしょう。

しかし、それがどうしても嫌だというのなら、変わるしかありません。

変化を望むんでいると時、多くの場合は誰かがそれをかわりにしてくれません。

大抵は自らそれを実行することになります。

極端な話、100人社員がいて、働き方改革を本気で望むのであれば、仕事が途中でも100人全員定時で帰ればいいと思います。

社員は困りません。
困るのは会社です。
そうすれば、経営陣は考えることをすると思います。

そうすることで、労働者にも対抗要件が生じます。

そこで100人の全員の首をきるのであれば、さっさと辞めたほうがいいと思います。

まとめ

もちろん、職業によっては、上記の件は難しいと思います。

医療や介護の仕事のように、人の命を預かる職業では労働者の意識だけでは到底変わることはできないと感じます。

僕の姉も介護の職をしており、不規則で休みも少なく、時間外労働も多いと聞いています。

こういう所にこそ、メスが入り雇用や労基の改善をしてほしいと思います。

もし、多くの人が働き方改革を望むのであれば、働く意識そのものを怖がらずに変えていってほしいと思います。

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