勤務税理士の苦悩12。決算報告という場でのあるべき姿。

法人の決算をしていると、必ず毎年一度、決算報告がありますよね。

税金の金額を報告したり、利益を報告したり。

 

決算報告って、本当は何をすべきなんでしょうか?

ずっと疑問に感じていることです。

 

お客さんは満足しているのでしょうか?

今日はこの、決算報告について考えたいと思います。

 

 

固定された決算報告のスタイル

事務所により、決算報告の方法は異なると思います。

 

① ボス1人が報告

② ボス+担当者が報告

③ 担当者で報告

④ 資料は決算報告書のみ

⑤ 資料は別途作成する

⑥ 担当者が思いのまま必要な資料を用意(自由裁量あり)

⑦ 事務所固定の報告のみ(自由裁量なし)

 

上記で一番最悪のなのは⑦ですね。

組織人なので仕方ないのですが、自由に決算報告ができません。

 

お客さんに渡す決算報告書は、基本的に申告書、決算書、内訳書等です。

ただ、個人的には、納税額と決算書だけがあればいいと思います。

 

最も知りたいのは、ズバリ納税額でしょう。

あとは成績と、成績の内訳が知りたければ、

内訳に書いてありますし、付け加えればいいのです。

 

さて、それしたら決算報告は終わりなのでしょうか?

10年勤務してきた中で、そういったのが殆どでした。

 

残念ながら、思うまま自由にそれを勝手には変えれません。

立派な報告書の必要性

ファイリングされた決算報告書は、とても分かり易い成果物ですよね。

ファイリングすれば、重みが無くても重みが感じられます。

 

ザ・紙の報告書ではなく、PDFでもいいと思います。

しかし、毎年同じ生産物の引き渡しでは、消費者は納得しないでしょう。

 

多くの経営指標が並べられた報告書もありますよね。

昔よく勉強したことを覚えています。

 

今でも、借入比率や自己資本比率などは検討すべき事項だと思います。

が、何だかよくわからない経営指標を言われても僕も???です。

 

勉強したときも、「だから何なんだ?」

って思った人も多いはずです。

 

もし自分が顧客の立場だったら、納得するでしょうか?

法人税申告書が、そんなに重要ではない事はもう明らかですよね。

 

日々日常においては、様々な困りごとの相談や、経営方針の相談などあるでしょう。

株式や贈与、借入の相談もあるのでしょう。

 

計画書の作成や、補助金の申請相談も多いでしょう。

しかし、それらは日常の事です。

 

改めた決算報告の場では、何をすべきなのでしょうか?

自分が逆の立場の場合

自分が逆の立場だったら、

自分では気づかない事を聞きたいと思います。

法令や規定、税務上の特典などではなく、

帳簿を見ている人間だからこそ気づくことができる点です。

 

経営的な事を言えば、前期と明らかな差異がある場合、

その要因とそれが与えた会社への影響を、第3者の目から聞きたいと思います。

 

会計的や税務的、経営的な視点以外ではなく、

一般的な第3者の目から会社を眺めたときの状況を知りたいと思います。

 

でもそれは難しいですよね。

 

日本全ての業種が行っている財やサービスの提供を、

すべて受けることはできませんし。

個人の受けることが出来るのは、ごくごくその1部ですので。

 

ただ、自分が逆の立場だったら、単刀直入に、

「うちの会社どう思う?」と聞くと思います。

 

個人的には、改めた報告の場では、

1年間のストーリーを振り返ってもらいたいと思います。

年1回だからと、何でもかんでもその報告の場に詰め込むと、

わけがわからなくなります。

 

報告の場で、あれもこれも検討という事にいつも疑問を感じます。

そもそも、毎月また必要に応じフットワーク軽く顧客へ訪問していれば、

そういったことは起こりません。

 

ほとんど顧客の元へは訪問しない

対応は電話がほとんど訪問しても、1回の時間が数十分程度

これでは何のための顧問なのか、よくわかりません。

 

何がこうあるべきだ!とはわかりませんが、今までみてきた上記について、

やはりどこかおかしいように感じます。

 

しかし、自分1人でそれらの変えることは、なかなか難しいものです。

まとめ

決算報告って年1度です。

できれば、普段とは違った趣のことを話すことができればいいなと感じます。

 

税理士業なんで、日々税務の話するでしょう。

なので、決算報告くらいはゆったりと1年の事を振り返ってもらいたいですね。

 

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