勤務税理士の思案2。後輩に対する指導に悩む。

退職する旨を伝えて早2カ月が経過。
ここ最近は、後輩へ仕事を振るようにしました。

引き継ぐ先は、積極的に後輩が処理をしています。

このままサラリーマンを辞めれば、これから後輩という存在は、
一生できないのかもしれません。

会社勤めで1つ後悔があるとすれば、
同僚に指導するということがあまりなかったことです。

前にも書きましたが、自分の目線を下げるという事は、
非常に困難だと思うからです。

そういう機会は大切だったなと。

さて後輩対する指導は、どのように行えばいいのでしょう?

銀行などのしっかりした企業と異なり、
僕の経験上、会計事務所に「OJT」というものはまず存在しません。

「こうに決まってるだろ。こんなこともわからんか?」
などよく聞きますよね。

今までに、癇癪起こしそうなこともありました。

しかし、「OJT」がないということは、
自由に指導ができるという事でもあります。

今日は、僕が今現在行っている指導について書きます。

consideration

税理士試験の勉強をしろなんて言わない

今の事務所に入り、1年後に後輩が入ってきました。

僕が試験合格後、ボスから言われたことで、
「(後輩)くんに、税理士試験の勉強をするように言いなさい。」

という事がよくありました。
1回や2回ではなかったと思います。

当然ですが、僕が後輩にそんな事いうはずありません。

確かにボスのいう気持ちもわかりますがね。

試験勉強はあくまでも試験勉強。

必ずしもそれが実務直結したり、
法令を正確に読みこなすという事にはならない事が多いです。

しかし、新しい知識を事務所全体で底上げするという点では、
僕はその考えに賛同できます。

改正点などは、テキストにとてもわかりやすく書いてありますよね。

知識のアップデートや深みという点では、
受験生の方が上かもしれません。

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ただ、例え会計事務所に勤務していようが、勤務していまいが、
税理士試験の勉強をするという事は、個人の自由です。

仕事を終えた後、遊ぼうが勉強しようが、
個人の勝手であり、他者が制約したり、決定する権利はありません。

もしも制約される環境にいるのであれば、
さっさと抜けた方がいいです。

何より人に言われてやる事など、本人の血や肉には全くなりません。

なので、僕は後輩に税理士試験の勉強しようよ!
頑張ろうよ!

などとは言いません。

試験を受験した人間であればわかると思います。

人によりその境遇や事情、環境など多くの状況が異なるにせよ、
試験自体が長期化になることが多いです。

20代というのは、何もなくても光り輝く年齢ですからね。

他人の人生に責任は持てませんからね。

改正点は必ず勉強しよう

しかしながら、必ずその年の改正点は必ず目を通しましょうとは言います。

僕も100%改正点は網羅してます!
とはとても言えませんが、普段の仕事で特に重要な部分は、
必ず頭に入れるようにはしています。

以前勤務していた事務所では、改正点を学ぶという事は、
ほとんどありませんでした。

当時は僕自身、会計業界1年目、2年目だったこともあり、
それが重要だという事に気付きませんでした。

周りも改正点の勉強はしている様子はなく、
上司から指導もなく。

しかし、それでいいはずがありません。

銀行員時代、いろんな種類の融資や金融商品について覚えました。

それは特別な事ではなく、自社の商品知識を頭に入れることは、
営業マンにとって当然だと思います。

会計事務所勤務では、改正点がそれにあたると個人的に考えています。

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改正本は早ければ2月末から発売され、3月にはかなり多く出版されます。

国税庁や厚生労働省、経済産業省の資料と合わせてみれば、
全てではないにしろ理解は深まります。

仕事をしている以上、脳みそのアップデートは誰もが必要です。

まあ、僕も自分で改正本を買うようになったのは、
試験に合格した後なんですがね。。。

ただ、家に帰って勉強しろなんて思いません。
それは個人の自由だから。

仕事中、時間があるときに、目を通すようにすればいいです。
あとは本人次第ですよね。

フリーにクリエイティブに

後輩君によく指導するときに、一通り自分の方法を言った後には、
「自由に独創的に、創造的に仕事しましょう。」

と言います。

要するに、
「好きなようでいい。」

という事です。

これには賛否両論。

なぜなら、自由のという事が一番難しいからです。

free&easy

実際仕事をするときは、他人から1つ1つ指示された方が楽です。
自分で考えなくていいですからね。

しかし、会計事務所の仕事って、ある程度勤務していると単調になりがちです。

独創的、クリエイティブという点が見当たりません。
そもそもそういった事を嫌う業界です。。

でもそれでは毎日つまらないですよね。

ほんと数字と文章の羅列って眠たくなります。
分厚い法令集なんて広げませんが、
どうせならもっとヴィヴィッドとデザインにしてほしいですね。

会計事務所って、何だか仕事の内容も道具も、
グレーやブラウンやカーキといったイメージがあります。

顧客に迷惑がかからない限り、自由に独創的に、創造的に仕事をした方が、
みている方も楽しいです。

思いっきり自由にやって、思いっきり間違えてほしいと感じます。

あとはボスが監督すればいいだけの話ですからね。

まとめ

時代が変わるにつれて、指導も変わるのだと思います。

僕が社会人1年目の時、メモをとれ!1度しか言わない!
とよく言われました。

僕はわからない場合、何度でも聞いてもらって結構。

一度で覚えるのであれば、先輩は要りません。

「一度で覚えるつもりで」という精神論が圧力になるのであれば、
それもまた不要です。

メモをとる事に脳みそを使うなら、
しっかり話を聞いたほうがいい。

メモなんて、スマホのメモでいいと思います。

そんなこというと、また怒られてしまいますがね。

 

 

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