その期末賞与未払ちょっと待ってください。期末賞与未払計上の可否について。
もうすぐ冬のボーナスの時期ですよね。
来年辞めるので最後の賞与です。
でもどうしよう。減らさせたら。。。
悶々と考えていたら、「期末賞与出したいんすが。。。」
という相談が。。
いいですね。期末賞与。
社員にとっては嬉しい節税ですね。
僕も銀行時代、期末賞与は楽しみでした。
期末賞与の未払計上なんて久しぶりです。
で、「じゃ、給与規定を見せてください。」
と言ったら、
「なんで?」
と突き返されます。
期末賞与の要件を確認したかったのですが。。。
あれ?僕なんか的外れな事をいったのでしょうか?
給与規定の確認
期末賞与の有名な要件はさておいて、大抵の会社の給与規定には、
こんな文言があります。
銀行員時代にもありました。
「賞与は賞与支給日に在籍する社員に対して支給する」
一般的にそうですよね。
だから退職する場合、
「ボーナスもらってやーめよ!」
と考えると思います。
辞めてもボーナスでるならさっさと辞めますわな。
例えば期末が3/31の会社が期末賞与を未払計上する場合、
3/31までに皆さんに賞与の額をお知らせして、通常4/30までに支給します。
でもどんな社員の方も、4/30まで何があるかわかりません。
急に辞めることについては、若手や年配者に限らず有り得ることです。
すべての社員の方は、4/30までに退職する可能性があるはずです。
そうなると、辞めた方には賞与は支給されないので普通です。
社長さんの一存で、もしかしたら支給されるかもしれませんが、
その給与規定がある以上、将来の事はわかりません。
しっかりとした給与規定があるおかげで、
ちゃっかり未払で計上する期末賞与は×になる事例が。
有名な通達ですが、これは知らないと大変です。
未払賞与の要件
期末賞与を未払計上する場合、有名な3つの要件をざっくりいうと、
・社員全員に支給するボーナスの金額をメールで知らせて、
(書面の場合はできればサインと日付もらって)
・会社は賞与支給の経理をして、
・1か月以内に払いましょう
だったと思います。
しかし、国は「賞与は賞与支給日に在籍する社員に対して支給する」
という会社のルールは、上記の1のお知らせしたことにはならないというので仕方ありません。
確かに期末までに社員に通知したとしても、その給与規定が存在する事自体が、
全員に支給しないかもしれない、という事を認めてしまっています。
法令を作る人って、本当頭いいですよね。
よく考えていらっしゃいます。
というわけで、未払賞与とかヤボなことを言わず、
期末に支払えばみんな幸せになれます。
会社の負債の部は、スッキリさせておくに
限ります。
まとめ
銀行の時は期末賞与の支給が決まると、4月に期末賞与でます!
とだけメールが来て、夏季賞与に上乗せされる形で支給されていました。
会社としては単に費用計上の年度がずれるだけですが、
社員にとってはどちらかいいんでしょうかね?
個人的には余分な社会保険の徴収されるのであれば、
夏季賞与に上乗せの方がいいと思いますが。
社員みんなに還元したい!
という思いがあるのであれば、社会保険等を加味して考えた方がいいですね。