自分で直接訪問して相手の物語を聞く。いいでしょ?悪い事じゃないでしょ?

今週末、資料の回収にお客さんの元へ伺いました。

資料回収も兼ねて、処理事項での不明点の事情聴取もします。

相手方で外出が頻繁にあり、メールでのやり取りを希望する方以外は、

僕は個人的に、電話やFAXだけで済まさないで、

できる限り訪問するようにしています。

まだ税理士試験に合格する前、受験生だったときからです。

 

ボスや他の人には頼まず、自分で行きます。

「なんでだよ!他の職員の外出のついでに寄ってもらえばいいじゃないか!」

と言われますが、基本的にそんなの嫌っす。

 

それは、僕の銀行員の時の上司の教えです。

calling on

足を運んで顔をみる

「いろんな会社に足を踏み入れて、その会社の雰囲気を感じ取りなさい。」

「決算書だけではなく、最後は自分の目や耳で判断する事。」

 

銀行に就職した22歳の新卒の時、こんな過酷な事を言われました。

「新卒の若い僕に無茶言わないでよ!」

悶々としていましたが、自分の目で確かめさないという事ですよね。

 

銀行の営業マンって、基本的にはface to faceでした。(少なくとも当時は)

金利の引き上げ、融資の条件などは、実際に会って相手の顔を見ながらでないと、

微妙なニュアンスの違いが把握できません。

 

ましてや、実際に対面しないと、相手の反応などはわかるはずもなく。

 

融資を担当する際に、現場に足を運んで実際に目で確認する重要性は、

言うまでもありませんが、会計業界に入ってからは少し違っていました。

 

例えば、単なる資料の回収や返却をする場合、

他に外出する職員がいれば、その者に依頼する事が多かったのです。

 

先方に聞きたい事項についても、電話やFAXのみで完結する事が多いのも事実。

 

減価償却資産の内容や耐用年数なんて、実際に目で見ないとわかりゃしません。

仲良く資料をにらめっこしていても、僕はもうさっぱりです。

 

ボスであれ、税理士や職員であれ、可能な限り実際に人と対面して、

社内に足を踏み入れる事は、大切な事だと感じます。

 

そうしないと、微妙な違いという事に気付くことができません。

Subtle nuances

誰が訪問するのがいい?

しかし、実際に顧客と対面するとなると、1つの疑問が生じます。

 

直接ボスが訪問するのか。

担当税理士が訪問するのか。

担当職員が訪問するのか。

 

僕自身も、税理士資格がない、一般の職員として、

度々顧客の元へ訪問をしていました。

月次監査や資料の回収、直接聞きたい事の訪問など。

 

個人的には、税理士であれ、職員であれ、

積極的に訪問をした方がいいと感じます。

 

直接顔を合わせて、取引の内容、会社の内容、会社の内部の状況を、

自分の血や肉としていく方がいいと感じます。

 

あとのややこしい計算は、機械がやってくれます。

 

直接ボスや税理士が訪問するか、職員が訪問するのかは、

そこは単なるバランスの問題だと感じます。

ずっと職員だけが訪問したり、税理士やボスが全く訪問しないのは、

当然ですが論外ですよね。。。

think!

相手の物語を聞く

税理士事務所によっては、顧客へ向かう事をしない方針の事務所もあるようです。

勤務先の方針が異なる為、そこは職場に合わせるしかありませんが。

 

しかし例えばこの時期、確定申告に限っては、

いちいち顧客の元へ訪問し、1年間のストーリーを聞くことは悪くないと感じます。

 

ずっと感じていますが、法人個人に限らず、単に資料を預って机にいても、

相手との会話が欠如していると、全くストーリーが見えてきません。

1年間の背景も見えてきません。

 

そんなん税理士なら、数字から読み取れよ!感じろよ!

と言われますが、それは数字から読み取る事ではなく、

血の通った生身の人間から感じ取る事です。

 

数字から感じても、それはただの勝手な空想に過ぎません。

まとめ

直接会って確かめることに、もっと気を使ってほしいと感じます。

でもそれは今始まったことではなく、もうずっと前からの課題だったのかもしれません。

 

PCや携帯の普及により、人と人との関係が薄くなったと言われますが、

PCや携帯、SNSを責めに帰すべきではないですよね。

と感じつつ、PCをポチポチしている自分がいるのですがね。。

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