上場株式等の市民税の申告は市によってマチマチ。所得税の確定申告書類すべて添付がベターだって。

今年の確定申告は、市民税の確定申告書作成する機会が多くあります。

29年より株の配当や譲渡は、国税と地方税で異なる課税方式を採用できる為、

納税者有利となるよう、市民税の申告書の作成が今年は多いです。

 

さて僕は静岡市に済んでいますが、お客さんの中には、

県内や県外の他の市へ申告する人も多くいます。

 

昨年ほどではありませんが、市民税の確定申告って、

市によってその温度差があるように感じます。

 

 

市によって対応はマチマチ

昨年から静岡市のHPで、市民税の申告書作成ができるようになりました。

多くの市町村でも、市民税申告書試算はできますよね?

本当便利だなあと感心してしまいます。

 

しかし、株式や譲渡の課税方式に係る市民税の申告については、

○○してくださいなど、明確な記載がありませんでした。

 

でも比較的大きな市や、政令市のHPをのぞいでみると、

すでに昨年の段階から、国税と異なる課税方式の場合の添付書類などの記載が。

 

箇条書きで、これしなさい、ああしなさいと書いてある市も。

所得税における申告書上との違いの留意点を、細かく示している市もあります。

 

まあ、市民税の申告に不明点がある場合、青色決算書と所得税の確定申告書など、

所得税の申告に係る、すべてを添付すればいいのですが。。

 

静岡市のHPでも、市民税申告に必要な添付書類のPDFがありました。

ようやく今年は多少足並みがそろいつつあるようですが、

肝心の課税方式が異なる場合の注意点が見当たりませんでした。

 

なかなか足並みがそろわない

来年注意しなくてはいけないと思ったことが、

株の損失を所得税では繰越、市民税では申告不要により繰越しない場合です。

 

その場合、来年、所得税で繰越控除ができても、市民税では繰越控除できませんだって!

まあ、そりゃそうですよね。納得です。

 

医療費負担の関係で、そういった申告方法を採用することは、多々あると思います。

 

 

しかし、そんな重要な事が、しっかり市のHPに記載されている市がある一方、

記載がなかったり、わかりにくい説明の市もありました。

そもそも、市民税の申告書がHPに用意されていない市町村も。

 

税制改正により、明確に決まっていることなので、

もっと足並みがそろってもいいと思います。

 

今のところ、少なくとも静岡では紙の申告しか行えませんが、

電子申告で対応できる事とを望みます。

まとめ

さて少し疑問に感じた為、市役所に電話をしました。

所得税では、株の損失を分離で繰越、配当は総合にして、利子は分離で通算、

市民税ではそれらすべて申告不要の場合、来年どうやって市は繰越控除がない事を把握するのか?

 

「本年の所得税の確定申告書、青色決算書すべてもれなく添付してください。」

ですって。

 

結局紙での提出が、更に増える事となりますが、今後電子化が進む事を期待しています。

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