こんな合理化の時代だからこそ、あえて直筆で手紙や文字を書く。想いを伝えるには血が通った直筆が最高のツール。

先日転居先で普通預金の新約をしたら、わざわざお手紙が届きました。

まあまあ、1,000円しか入金していない僕にわざわざ手紙なんて、

郵送料と人件費だけで赤字だと思いますが,いいんでしょうか?

 

しかし文面こそワード打ちですが、名前が手書きだと何だか少し嬉しいものです。

どうせ捨ててしまいますが、人間が書いた手書きの文字って、

やはり機械化された文字よりも断然心が動きます。

(ワードで打ったお礼状の場合、逆効果な事もありますよね)

 

ところで直筆での手紙って書いていますか?

ええ、僕は断然直筆派です。

 

 

直筆で手紙を書くこと

仕事でもプライベートでも、誰かに感謝の気持ちを示したい場合、

僕は必ず自分で便箋やレターセットを選んで、直筆で手紙を書いていました。

 

自分が直筆の手紙を受け取ることなどもう全くありませんが、

僕から発信する場合は、よく直筆で書くことがあります。

相手のことを想像して、可愛いレターセットを選ぶのもいいですね。

 

直筆で手紙を書く時ってとっても気を遣いますよね?

・文字が曲がらないように真っすぐ書く

・段落を間違えないように注意する

・誤字脱字がないように細心の注意を払う

・読みやすい丁寧な文字を書く

こんな面倒だから手書きで文字を書くなんて、あまりやりたくありません。

字を書くのが上手・下手という問題点もありますが、

丁寧に書くのって意外なほど難しく感じるときが。。。

 

相手に何か知らのメッセージを向けて書く場合は、

美しい文字で書きたいものですが、文字には自分のその時の心境が表れがち。

 

緊張していたり、イライラしていたり、落ち込んだ気分の時、

僕はしばしば、ふにゃっとした字になってしまいます。

 

しかし、手紙を発していると美しさばかりに気が向きがちですが、

手紙を受け取る側を経験すると、手紙の文字の美しさはあまり関係がない事に気付きます。

直筆というだけで思いが伝わる

先月会社を辞める際に、数名のお客様からお手紙等をいただきました。

皆さんご高齢のため、手紙というと当然手書きです。

それ程長い文章ではありませんでしたが、

わざわざ便箋と封筒を用意してくれた事

・ペンで1文字1文字書いていただいた事

・ちょっと曲がったり、筆圧が異なったりと人間が書いたことが伝わること

そんなお手紙をもらうと、やっぱり嬉しい。

 

直筆という手段って自分の手さえあれば可能なので、

とてもお手頃で役立つツールだと感じています。

それはA4のワード打ちだったら、おそらく何も思わなかったでしょう。

 

直筆という手段は時代遅れなのかもしれませんが、

AI人口知能が行うことができない、心を動かされる最高に人間らしいツールです。

ビジネスの合理化と人間の心情は全く別物

しかし現在は文字を書くといったら、ワード打ちが常識。

特にビジネス文書を書くときに、手書きの人なんてまずいないと思います。

時間もかかりますし、不効率極まりありません。

 

僕が大学に入学した2001年4月の時でさえ、レポートはすでにワードが必須。

しかし、機械化された文書ばかりが世の中のすべてでは、どこかギスギスしがちです。

 

合理化を進めていく事と、人間の心情って全く別なんですよね

 

ペーパーレス化!IT化推進!脱・紙文化!というスローガンは国をあげて聞かれます。

ええ、僕も仕事では手書きや紙媒体を鬱陶しく感じました。

なんでわざわざ手書きよ?と常々叫んでました。

 

でも、それはあくまで仕事においての話。

 

ふと仕事を離れて日常生活に戻ると、意外なほど自分の周囲には

紙媒体のものが溢れています。

 

電子書籍が出現して10年程経ちますが、爆発的に普及したかというととっても疑問です。

出版業界が不況という事も、多少なりとも電子書籍の影響があるとは思いますが、

本質は別の所にあるような気が。。。

 

「本はやっぱり紙媒体で読みたい!」と言う人は沢山いらっしゃいます。

理由は様々でしょうが、本は電子媒体では場所はとらなくても、

読みずらいし開きにくし、即座にページの異動が出来ない鬱陶しさがあります。

 

メモを取るにしても、タブレットでとる派、メモ帳でとる派と分かれます。

まだまだ日本はメモ帳派が多いのかもしれません。

 

僕もメモはメモ帳派です。

メモ帳には起動というワンクッションがなく、

即座にペンでメモ帳に文字化させることが出来ます。

(ペンとメモ帳の取り出しを起動と捉えればそれまでですが)

 

またなぜか手書きのメモの方が、電子媒体よりも読みやすく感じます。

いやいや、タブレットにメモした方が便利に決まっていますよ。そりゃ。

でも36歳にもなると、若者ではないためチカチカする電子媒体より、

紙の方が断然みやすいし読みやすいです。

 

これほどスマートフォンのスケジュールアプリが発達しても、

手帳という文化が一向に消滅しない事がよくわかります。

 

電子媒体の方が、明らかに合理化されています。

ほぼ永遠に残すことが出来き、紛失や置き場所に困ることがありません。

 

しかし実際の日常生活では、直筆や紙を選ぶ人が多いんですね。

仕事でも直筆を取り入れる

初めて社会人となり就職した金融機関で、最初に支店長から言われた事は、

「君のファンを沢山つくりなさい!」

という教えでした。今思うと、すっごいい支店長でした。

 

僕はなるべく自分のキャラクターを押し出すよう考えました。

そこで一途に実行してきたことの1つに、文書を送付する際には

必ず直筆のメッセージをよせることでした。

A4のワード文書の打ち出しのみを送付することは、まずしませんでした。

 

銀行に勤務していた時には、必ず名刺の裏に直筆のメッセージを記載。

一般顧客を訪問して不在の時には、メッセージ入りの名刺とチラシをポストに入れていました。

こういう営業マンって、男性女性問わずに一定数いらっしゃいます。

 

プリントアウトされた名刺、何らかの直筆入りの名刺、

どちらが印象に残るか考えた時、僕は後者だと感じました。

 

まあもう10年以上前の話ですが、その名刺が鍵となり、

普段窓口に来ないからは定期を作りに来てくれたり、

多額の設備資金融資を実行できたりと、一定の効果はありました。

税理士事務所に転職してからは、僕の好みのかわいいビビットな付箋に、

よく直筆メッセージをよせていました。

だって税理士事務所の書類って、凄く事務的でしょ?

 

所得税確定申告書はあんなにカラフルなのに、法人税申告書はぜんぜん綺麗じゃない。

なんか灰色の道具ばっかりで、ぜんぜんテンションあがりませんよ。

文書も可愛くしたり、奇抜にするとボスは怒るしさあ。

(まあ、遊びではないんで当然ですが。。。)

 

しかし僕も頑固なんで、何かしら書面でお知らせする際にはず直筆メッセをしました。

メールでPDF送付をする際、FAX送付する際も同様です。

意外な事にそういう直筆メッセ付の付箋って、残している方が多かったんですね。

 

(↓台湾で買った可愛いいビビットな文具を使ってました)

 

まあ、今となっては何の役にも立ちませんが、ワード打ちでは即座に処分されていたと思います。

 

ワード打ちに正確な文書を書くことは非常に重要なビジネススキルですが、

僕は仕事においても直筆を取り入れていいと思います。

カチッとした職業であるほど、直筆というのは人間味があると感じます。

まとめ

人工知能が生身の人間にとって代わることが出来ないことの1つに、

人間味や生の人間の温かさが挙げられます。

それをどう取り入れていくかが、生き残るための秘訣なんですよね。

でもそれらは意外と身の回りに溢れているような気もします。

手紙を書くって、僕は大好きです。

たまには直筆のビジネス文書なんてのもいいと思います。

【今日の言葉】

 

hand-written:直筆の

直筆でと言う場合は、by hand-writing

 

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