「#この髪どうしてダメですか」の質問に説得力のある回答ができますか?

パンテーンの広告「この髪どうしてダメですか」と人目みました。

僕が中学高校だったのは、もう20年も前のことなのに、

今の思春期の学生と当時の自分が抱いた疑問って変わらないんですね。

もし本当に当時と変わっていないとなると、それは少し恐ろしいことのようですが。。。

 

人間誰しも思春期の頃は、

「この髪どうしてダメですか」と思ったはずです。

ええ、僕も思いましたよ!

高校の時は「ビューティーン」でバッチリ染めてましたから。

そして抑制の反動で、大学ではメガトンブリーチに。。。

 

僕は子供がいないので親御さんの気持ちはわかりませんが、

「この髪どうしてダメですか」の答えってなんなんでしょう?

 

男女が集まる場では「風紀」が存在する

中学生の頃って、突然みんな色気づきますよね?

だって人間の生育上、そういう年齢なんだから仕方ありません。

何にも変化がなかったら、それはそれで大問題ですよ。

 

僕が高校の頃は、毎月「月例検査」なるものが開催されていました。

要するに、主に「頭髪チェック」粧チェック」

教室に順番に先生方が徘徊してきて、みんな一列に並んで髪の毛チェックしてもらいます。

 

ええ、僕は当時有名だったヘアダイ「ビューティーン」で染めてましたよ。

気が弱いくせに、チャラチャラしていました。

世は浜崎あゆみの治世でしたから。

叱責を恐れ、黒い髪の毛のスプレーをつけて検査をしのいでました。

 

いやいや、スプレーつけると髪の毛がバリバリになります。

だから絶対先生方もわかっていたはずですよね。

先生方自身も思春期があったため、あまりに金髪でなければ情状酌量されていたんです。

まあ悪くても執行猶予くらいでした。

 

さてそんな中、なぜわざわざ頭髪や化粧のチェックをするかという理由として、

「不特定多数の男女が集まる場所では、風紀が存在するから。」

などと、とってもイライラする正論のようなことが言われていました。

 

そんな正論では思春期の元気がいい人間は納得しません。

全くハートが動きやしません。

(僕もはあ?何いってんの?って思いました。)

 

なぜなら「不特定多数の男女が集まる場所」は学校だけではなく、

「会社」や「職場」だって目的や年齢が違うだけであって同様です。

「不特定多数の男女が集まるから!」では、ぜんぜん納得できませんでした。

Unspecified number

集団ではルールを守る意味がある

10代の頃は、なかなかその規律が存在する意味や、それを守る意味がわかりませんでした。

(少なくとも僕は。。。)

 

しかし大学に行き、友人ができて恋愛をして、就職をして社会人になり、仕事をしてお金を稼ぎ、

 

その過程の中において、「ルールを守る意味」を徐々に把握していきます。

 

「ルール」を守るというと、一般的には「統制」や「支配」という意味の方が強いのかもしれません。

1つの集団に属する場合、みんながみんな自由勝手に気ままだと、その集団の目標の達成ができません。

集団の中においては、ある程度の「統制」が必要なことも事実です。

 

僕自身は「ルール」を守る意味というのは、「平等性を保つこと」だと感じます。

 

実際の社会では、ルールを破ってもバレない事なんて、わんさかわんさかあります。

とりわけ問題となるのが、悪意をもって故意にルールを破る場合です。

意図的にルールを破った挙句、

「やったー!バレなくてよかった!」

なんて人が増えていったら、真面目にやっている人はバカバカしく感じます。

それではせっかく真面目に生きていても、全く平等性がありません。

 

平等性を守る観点からも、一定のルールは存在すると感じます。

平等院

時代遅れのルール(校則)

集団には「ルール」の存在が必要だと仮定すると、問題はそのルールの内容です。

 

大抵の場合、そこが一番議論されるべきなんですよね。

 

髪型の自由を拘束する規律は、いうまでもなく学校ごとに定められた「校則」です。

僕が中学高校の時、一応はこんな感じだったと思います。

・前髪は目にかかってはけない

・男子はサイドは耳にかかってはいけない

・女子は髪が肩に触れた場合は結ぶ

・キムタクヘアーはだめ

・内田有紀にして!はちょっと

・髪の毛は染めてはいけない

・眉毛は剃ってはいけない(髭は剃ってもいい)

・整髪料はつけてはいけない

・化粧はしてはいけない(リップクリームはいい)

・香水やコロンは禁止

・制汗スプレーなどはダメ

 

うるせーよ。一体、誰が守るんだよって感じですよね。

前髪やサイドの髪なんて、きっちり守っている人はいなかったように感じますが、

さすがに安室奈美恵のようなワンレンはいませんでした。

 

他にも校則ではありませんが、野球部は坊主とか、就職活動では女性は髪を結ぶとか、

暗黙の規律は未だに存在してることがあります。

 

おそらくそのルール自体が時代遅れなんですよね。

Outdated

Outdated

ルール(校則)は時代によって変わっていくもの

今朝のニュースでは、学校の先生方も今の校則には疑問があるとの意見が。

きっと僕が中学高校の時の先生も同様だったのでしょう。

 

僕自身も髪を染めていましたが、そんな派手な茶髪ではありませんでした。

「あっ、染めてるね。」ってわかるくらいの明るさ。

そして周囲にも、その程度の茶髪の方はいたものです。

 

14歳から18歳辺りって、そりゃ自分の姿に気を遣う年齢ですからね。

オシャレにも当然気を遣う人が多いはずです。

「人間は見た目じゃない!中身と心だ!」

とは言いますが、学生だってそんな事わかっています。

 

その精神論とオシャレは全く別の世界に存在しています。

 

学校の先生方もみんな平等に思春期を過ごしてきたので、

校則の柔軟化については、わかってくれていたんですよね。

中でも驚いたのが、

「髪を染めてもいいけどさあ、バレないようにしろよ。頭わるっ!」

と、国語の先生に言われたことを覚えています。

 

先生もわかってくれていたんですよ!

 

だからこそ、僕が中学や高校の頃でさえも、(もう20年も前)

頭髪チェックの際には情状酌量や執行猶予が存在したのです。

 

しかし今でも厳しい校則がある学校も存在するようです。

先生方も、「この髪どうしてダメですか」なんて言われても、

明確な答えを導き出すことができないのかもしれません。

 

だとすると、その「校則」は時代に合っていない事が明確です。

 

税法の法令だって同様ですよね。

・法令の趣旨がイマイチ世の中に合っていない。(寡婦控除)

・現行の制度では不公平かつ実態にそぐわない。(空き家3000万控除改正)

・適用しようとすると、なぜか反発ばっかりくらう。(特殊支配同族会社)

・せっかく厳格にしたのに、抜け道を乱用する人がいる。(消費税の種々たる納税義務者の改正)

・医療費控除や源泉徴収票添付の確定申告の簡素化

 

もちろん、時代や世論の意見が100%反映されることなど有り得ませんし、

変な法令やバカバカしい法令だって存在します。

しかし、時代が変われば伴って変化していくのが「ルール」のはずです。

そして人の概念も同様に変化していきます。

 

今の世界的な流れとして、最も重視されている事は人それぞれの多様性と自立性です。

 

なんでもかんでも多様性で成り立つわけではありませんが、

多様性や自立性は学校教育で最も嫌われそうですよね。

画一的に統制した方が楽ですし。

 

多様性という概念は、日本は最も遅れていると言われてもいます。

異なった異文化が混じり合うことがないので、仕方がないのかもしれません。

 

しかし、それもこの10年程で大きく変わり、

多様性と自立性という概念が定着しつつあります。

 

未だに「この髪どうしてダメですか」という問いかけに対して、

説得力がある回答がないということは、もう「校則」を変えなくてはいけないんだと感じます。

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まとめ

16歳、17歳という最も多感な時期であり、慎重にならざるを得ない時期でもあります。

しかし、あまりに厳しずぎる校則って、やっぱりどこかズレています。

前髪の長さとか、ツーブロックにしてはいけないとか、

それって単に色気づくな!と言わんばかりの嫌がらせにも感じたり。

髪を染めるとなると金髪だったり、ピンクだったりいろいろ問題がありますが、

一度校則の内容が考慮されてもいい時代なんだと感じます。

 

【今日の言葉】

 

rule:支配する、統治する

選挙で選ばれた人の統治には、ruleは使わない。

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