令和元年。「寄り添う姿勢」は新しい時代になっても忘れずに生きていきたい。

元号が変わる瞬間は、ずっと先の事のように感じていましたが、

爆睡しているうちに夜が明け、すっかり令和となっていました。

改元を2度経験できるのは、とても貴重なことなんですね。

僕は今上天皇が若い頃のお姿は、テレビでしか拝見をしたことがありません。

 

若い頃のお姿は、本当に堂々とされていて男らしく、

同じ男性からみてもカッコイイと感じます。

そして独特の柔らかい雰囲気があると感じます。

おそらくそれは、天皇陛下自身が常に力を入れていた「寄り添う姿勢」から発せられるものかもしれません。

 

「寄り添う姿勢」って、大人になってもそうそうできません。

少なくとも、僕は30歳手前までは無理でした。

 

今日は新しい時代に語り継がれる「寄り添う姿勢」について考えたいと思います。

give consideration

寄り添うことは大変なこと

寄り添うと一言でいっても、いろんな使い方がありますよね。

・患者に寄り添う

・納税者に寄り添う

・新入社員に寄り添う

・生徒に寄り添う

・子供に寄り添う

・社員に寄り添う

・国民に寄り添う

・市民に寄り添う

いずれの場合でも、寄り添う相手の多くは自分よりも下の人間か、

何かしらの弱い部分を抱える人間です。

だからこそ、寄り添う必要があるんですが。

 

でも寄り添うって、非常に忍耐がいることです。

寄り添うって、一方的に相手を助けることではなく、

自発的に助太刀したり、優しく手を差し伸べることではないと思います。

その方が形や行為としての姿があり、わかりやすいのですが。

 

どちらかと言えば、痛みや悲しみを分け合う意味合いが近いのかもしれません。

誰かの歌の歌詞でも同じ内容がありましたが、そんなのみんなできるならやっていますよね。

 

寄り添うって、口で言うほど簡単な行為ではないんですよね。

riskiness

寄り添い方を間違えた僕

社会人になると、必ず1年目は寄り添われます。

「いいや!俺はそんな寄り添ってもらったことなんてないぞ!」

と思っても、気づかないだけで寄り添ってもらっているものです。

 

そして1年経ち、2年経ち、人によっては数年経ってからかもしれませんが、

今度は自分が誰かを寄り添う役目を負う事に。

 

ええ、僕も新人の時は寄り添ってもらい、後輩ができた時は寄り添ったつもりです。

しかし実際の職場は様々です

あまり雰囲気が良くない職場、

後輩が馴染めていない職場、

悲しくも対立や軋轢、大人のイジメなどがあったりと。

 

不運にも、そういった逆境に遭遇してしまったとき、

重要になってくるのは先輩や上司、同僚の寄り添い方です。

 

会社に勤務していると、毎月社員が退職するなんて日常的なこと。

僕も最初に転職した職場では、僕の退職前に後輩が退職しました。

 

もう10年程前なのですが、今でもどうしてもっと上手く寄り添えなかったのか?

後悔をしている気持ちがあります。

 

寄り添う方って、誰も教えてくれません。

だからどうしても、世代によって価値観が異なると、寄り添い方が異なります。

そして相手が自分が寄り添う方法に同調してくれないと、

そこで相手に対して、有り得ない不平不満が生じていきます。

 

・ゆとり教育で育ったから

・叱るとすぐに辞める

・失敗するとすぐに落ち込む

・励ましてあげるのに飲み会に来ない

・今の若者は言われた事しかしない

・平気で定時に帰る

 

下の人間に対して不満がある場合、もしかしたら寄り添い方が下手だったり、

寄り添う方法を間違えていることだってあり得ます。

 

寄り添う相手は大抵の場合、自分より弱者です。

寄り添う側が創意工夫を凝らすしかありません。

Originality and ingenuity

足をつけて耳を傾けるだけでいい

後輩が退職した時、僕はかなりのショックを受けたのですが、

それはきっと、僕の寄り添い方が間違っていたのでしょう。

 

どんな風に寄り添ってあげたらいいのか?

人それぞれ全く違う人間なんで、正解はないのだと思います。

1つ素晴らしい寄り添い方があるとすれば、今上天皇や美智子様の寄り添い方です。

国民と同じ目線になり、優しく静かに耳を傾ける姿勢こそ、本当の寄り添う方なのかもしれません。

 

他人に対してじっくり耳を傾けるって、本当に大変です。

当然見返りは無い為、相手の感謝の有無は期待してはいけませんし。

だったら、自分がさっさと手を出してあげた方が断然楽です。

 

でもそれって相手の気持ちを全く無視しているんですよね。

きっと、僕が誤ってしまった寄り添い方って、そこの部分です。

相手の気持ちを無視した寄り添い方は、

既に寄り添ってなんていないのです。

 

自分も上司に寄り添ってもらったからわかります。

優しく静かに耳を傾けることが、一番相手にとっては安心するんですよね。

まとめ

社会人になって日々仕事をしていると、相手の気持ちを推し量る事を忘れます。

自分の成績や知識や経験、プライドや地位ばかりを気にして、

相手のことを考える隙間を無くしてしまう事があります。

(昔の僕です。)

 

寄り添ってもらった事があるにもかかわらず、

それすら忘れてしまう事もありました。

 

もう過去は戻りませんが、今日から新しい時代です。

こんな僕でも、少しでも寄り添うことが出来る様、

お仕事ができたらいいな。

【今日の言葉】

give consideration to:寄り添う

直訳すると、思いやりをあげる

 

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