強い気持ちと試される職業倫理。

ここ最近、所用により、自分の経理をfreeeや

マネーフォワードを使って処理していました。

 

ええ、すっかり夏の旅行前で停止していた為、

ササっとやってしまおうと、ポチポチしていましたが。。。

 

カード支払いの内容がわかりません。

アマゾン980円?無印2,500円?何それ?

 

新幹線代とか全く思い出せません。(絶対仕事じゃないですが。。)

紀伊国屋とか、税務の本でも買ったかしら?。。。

 

って、そんなこんなばかり。

そもそも仕事でカードの支払いなど僕は殆どないのだから、

連携しない方が合理的だったりするのですが。。。

 

取り込みをすると、人口知能がしっかり適正な仕訳をしてくれました。

ええ、明らかに事業主なのに、消耗品や図書費にしてくれました。

 

いいよね。せっかくそう判断してくれたのだから。。。

みんなきっとそうしているし、バレたりしないし。

 

でも、どんくさい僕であっても、脱税行為は絶対にしません。

 

軽減税率にハマる

10月に入り早々イートインがあるコンビニに行ったとき、

時間がありイートインでドリンクを飲みたかったのですが、

「イートインします。」と告げる事を忘れました。

 

ええ、だから8%の税率で支払った為、仕方なしに外でちびちび時間を潰しました。

 

当初は8%でも、後から気が変わったら仕方ないよね!という、いい加減な税制にハマってしまい、

僕は堂々と8%のものを、イートインで食べる事などできませんでした。

 

合法的な脱税行為という人もいるようですが、

そこを良しとするかダメとするかは、人それぞれです。

などという、フワッとした問題ではありません。

 

それは人それぞれの考え方ではなく、

世の中に対する倫理観の問題であり、本人の資質そのものが表れるのだと感じます。

 

そういえば、最初に勤務した税理士事務所の所長さんからは、

僕はよくこんな事を言われ続けました。

 

「税理士試験はスキルとしての適性試験であり、税理士としての適性試験ではない。」

本当の適性は倫理観を保てるかどうか

いざこざが重なり、僕はその所長さんとは顔を合わせる事ができませんが、

「スキルとしての適性試験」という言葉が、今でも強く心に残っています。

 

税理士事務所に11年勤務して、こんなに強く残っている言葉は上記だけです。

だったら当然、税理士としての適性が気になりますよね?

 

僕は簿記は苦手だし。

電卓は左と右が合わないし。

 

9877を9778や9887とかにしてしまうし。

去年の日付の税務代理を印刷しちゃうし。

誤字脱字も多いしさ!

 

だから職業としての適性って、今まで何となく考えてきませんでした。

 

きっと答えがあるはずもなく、そんなんどうせ人それぞれでしょ?

と、僕はとっても大切な事から逃げていたのかもしれません。

 

しかし、今更になってしまい、本当に恥ずかしいのですが、

適正があるとうことは、強い職業倫理を持ち、維持できる事なのだと感じます。

(違ったらごめんなさい。)

みんなそれぞれ職業倫理をもっている

職業倫理って、何も税理士さんだけじゃありません。

強い職業倫理が求められる職業は、世の中に沢山ありますよね。

 

科学者や化学者は、自身の技術や知識を悪用する事もできるし、

世の中で守るべきとされる倫理も存在します。(フランケンシュタインなど。)

命を預かるお医者さんであっても、同様の事がいるかもしれません。

 

昨年話題になった航空機のパイロットや客室乗務員、

数年前に問題となった大型バスの運転手など。

 

一時期耐震性の問題で大問題となった建設業界や空飛ぶタイヤなど。

 

皆どの職業も、職業に応じた職業倫理があります。

勿論、税理士さんにも職業倫理ってあるんでしょう。

 

しかし、倫理を維持し続ける事って、大変ですよね。

第3者である、他人に対する倫理感はそれ程ではありません。

 

問題は、甘えが生じる自分自身に対する倫理です。

職業倫理って、たぶんこんなこと

レシートを見て、スタバ(1人飯)とか、ウエルシア(家庭用品)などなど、

どうせそんな金額、微々たるものだしばれないしょ!と思う事も可能です。

 

別に仕事じゃないけど、実際に取引先と会ったんだし、交際費でいいよね?

なんてする事も可能です。

 

これくらいなら、食事代とかいいよね。

なんて、実際に僕もよく言われました。

 

もちろん人間なので、本当に誤ってしまう事があります。

誤り自体に気付かない事もあります。

 

杓子定規という言葉は、この業界へ入って初めて知りましたが、

それでも僕は、自分に対しても顧客に対しても、バカ正直に経理をする事を念頭に置いています。

 

8%で購入した物を、嘘をついて気が変わった事にして、

イートインする事ができません。

 

同業者との単なる食事代を、会議費にする事もしません。

 

偉い政治家がズルすると、一目散に渦中の人になる一方で、

一般納税者がズルをする事は、やはり公平性の観点からズレているように感じます。

 

上手く言えませんが、職業倫理って、そういう事を言うのだと思います。

だってそれは、節税ではなくて脱税だからです。

まとめ

僕は能天気なので、今の今まで、適正や職業倫理について、

あまり考える事がありませんでした。

 

ええ、本当はもっと早く考えるべきだったのかもしれません。

いやでも、会社員だった時には、そんな事考えられなかったかも。

 

イートインの10%って、難しいですよね。

意図的な場合もあるし、本当に言い忘れただけの場合もあるし。

 

しかしそこには、納税者として倫理観が試されるのだと思います。

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