納税資金確保には定期積金が一番。近道なんてない。
個別税務相談の申し込みがあると、必ずと言っていい程、
「納税の為のお金はどのように確保すべきか?」
といった問いかけがあります。
所得が高いフリーランスの方は国保を含めて、
また会社員の副業者についてはとりあえず、3/15の納税の為に、
お金の工面をどうすればいいか?といった相談があります。
ええ、答えは決まっています。
定期積金しかありません。
アナログで人気がない定期積金
納期期限の1か月前を満期日として、1年の積金を契約してください。
と言うと、意外に「えっ!」という返答があります。
恐らくは、もっと合理的な答えを求められていたのかもしれません。
定期積金というと、その名の通り、毎月同額を積み立てます。
銀行によっては、積立定期預金や定期積立など、商品の違いはありますが、
毎月強制的に積み立てる事が目的です。
独立前に2件の会計事務所に勤務しましたが、
個人で定期積金を契約している人は、殆どいませんでした。
法人でも、定期預金や積金を継続していた先は、それ程多くは無く。。。
当時不思議に感じた僕は、
「納税用の積み立てをなぜ契約しないのか?」
と聞いたところ、そんな余裕はないという返答を受けました。
毎月コツコツが最も健全
新卒で入った金融機関で営業をしていた時には、
事業者、一般家庭問わず、必ず集金の仕事がありました。
ええ、集金というと売上金の集金のみならず、定期積金の回収もあります。
思い起こしてみると、現金商売の事業者程、
納税用積立を実施していた記憶があります。
法人であれば、6か月の予定納税や決算期の法人税、
個人であれば、所得税の予定納税や申告納税など、
いわゆる健全経営をしていた先は、必ずの納税用積立をしていました。
ええ、これだけIT技術は発達した時代であっても、
納税用資金は、デジタルで湧いてくるわけではありません。
納税用資金を確保するのであれば、
毎月少額であっても、一定額を強制的に避けておくしかないのですよね。
結局のところ、納税資金の確保に近道はなく、
コツコツと貯金をする努力をするしかありません。
納税資金確保に近道はない
サラリーマンの場合、手取り額の20%は貯蓄に回す事が推奨されています。
まずは生活資金と今後の貯蓄確保をすべきです。
しかし、予め申告納税額が発生する事がわかっているのであれば、
月額1万円でもいいの、定期積金の契約を必ずお薦めしています。
僕はよくわからないのですが、ツイッターやYouTubeなどでは、
画期的な納税資金の確保方法があるだって?
納税資金確保の為に投資したり、副(複)業をしたり。。。
概ね、本末転倒になりそうですが。。。
そんなキラキラした世界を目にすると、
定期積金なんて煩わしいし、ダサイし、アナログだし。
えっ、ただの貯金じゃんって話です。
ただ、やはり今まで見てきた事業者の方で、
健全(この場合は、長く事業を継続している方)な方は、
納税資金をマメにコツコツと積立をしています。
どうせ避けれない、出ていくお金であれば、
先に避けておくのが得策という、画期的でもない非常に原始的な思考です。
しかし、その原始的な方法が最も近道である事は、
多くの世の主婦の方が知っています。
世の中には様々な納税資金の確保の方法があるのでしょうが、
僕は納税用積立が、最も完璧な納税式確保の方法だと感じます。
まとめ
今日はしばしば質問を受ける、納税資金の確保について書きました。
こいつ(俺のこと)ダッセーと思われるかもしてませんが、
納税資金確保!と言われたら、僕は定期積金一本です。
例え1万円の掛込であっても、年間12万に。
年度末に12万円でも楽になるのなら、絶対にやっておくべきです。
そしてそういう僕は、65万円控除と繰越損失の存在を忘れており、
来年もまた、納税資金確保をする必要性は無さそうです。
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