曖昧な表現は避けられない。個別税務相談を実施する時に注視している事。

1か月程前、コロナによる固定資産税軽減のコールセンターに電話。

持続化給付金、家賃支援に続き、どうにでも解釈可能な説明書が。。。

 

他人の時間を容赦なく奪う僕は早速コール。

想定外の返答があり、少し時間を置いてかけ直すことに。

 

先日再びコールしたところ、同様返答が。

曖昧でどうにでも解釈可能な返答は、相手を同様させます。

 

僕も個別相談の際、同様の表現をしているのではないかと、

曖昧な表現をいかに相手に伝えるべきか悩んでいます。

 

 

 

連続する3カ月の期間がわからない

固定資産税軽減の要件に、連続する3カ月の期間という記載が。

期間の捉え方の定義が示されていない為、試しに質問しました。

 

オレ「昨年開業者は、例えば5/20から8/19まででもいいのですか?」

偉い人「いえ、締め日で判断してください。」(そういう事を聞いていない)

オレ「現金商売なので締め日がありません。」

偉い人「でも締め日で判断してください。」

オレ「?」

 

雇用調整助成金等も同様ですが、国の支援金や補助金の説明って、

社会保険関係や介護関係の説明って、難解だなあと感じます。

 

コールセンター方は誠実に応じてくださり、みんな本当に丁寧。

電話で相手に伝える事は相当な労力。

従事してくれてるだけで、大変な業務に関わる人には感謝すべきです。

 

問題はきっと、もっと上の偉い人達でしょう。

持続化給付金や家賃支援で不備等が多かったのだから、

もう少し明確に定義したり、事例方式で示せばいいと思うのですが。。。

 

ええ、きっと僕の頭が悪いんだと思います。

 

曖昧な解釈はどうにでも捉えられる

コロナウイルスにより、確定申告に関する届出書関係も延長されました。

当初からの疑問は、青色申告承認申請書の期限。

 

令和2年開業者は、その延長が認められるのかどうかです。

多くの解釈を目にしましたが、改めて説明書きを読むと、

どうにでも解釈する事ができます。

 

4/16までに提出すべき人だった人とも読めますし、

4/16以降なら(誰でも)柔軟に取り扱うとも読めますし。

 

こんな時は、Let’s challenge。

なるほどなーと感心し、曖昧な表現の使い方を考え直すきっかけになりました。

 

曖昧と断定のバランス

日常的に事務所HPでは真面目な税務投稿をしていますが、

時に曖昧な表現を使うことがあります。

 

断定しきれないこと、万人に共通ではない事は、

曖昧にオブラートに包み表現をしています。

 

ただ、HPに問い合わせがある個別税務相談では、

できるだけ曖昧な表現を避けたいと考えています。

 

最終的には相談者に判断をしてもらいますが、

曖昧な表現を使用する部分、

思い切って断定する部分、

一般論を用いる部分など、

そのバランス配分に気を配るようにしています。

 

それでも曖昧になってしまう時は、絵や図を書いて準備した後、

相手の人生を想定するようにしています。

 

人それぞれの背景や人生を把握すること

オンラインで県外の方と個別相談を行い、(不謹慎ですが)面白い事は、

税金に関する相談は、相手の人生そのものである事。

 

僕は会社員や副業に関する相談が多いのですが、

相手の人生の状況や設計が把握できると、相談内容の意図が何となく明確になります。

 

また、同様の相談内容であっても、人により歩む人生が異なれば、

返答も180度変わる事がありました。

(それでよかったのかは、わかりません。)

 

昨年の7月から事務所HPに受け付けた個別税務相談は24件。

 

少ないのかどうかはわかりませんが、どういう返答にすべきか、

断定する事ができないけれど、曖昧な返答は避けたいといった矛盾があります。

 

そこで今現在、一番大切にしている事は、相手の人生を想像・把握する事です。

 

コストパフォーマンスが悪い商品ですが、多くの方の人生に触れることができるのは、

会社員の時には経験できなかった面白さがあります。

 

恐らく個別相談は、自分にとって大いに勉強になる機会そのもの。

相手の背景や歩んできた人生を想像・把握できるよう、

自分自身の仕事以外の多くの経験を、重ねる必要があると感じます。

 

まとめ

対面式でもオンライン、メールでも、曖昧になる場面があります。

 

できれば断定は避けたい。難問にはいくつもの回答がある時、

制限時間がある相談業務とは、とても難しい仕事だと実感しています。

 

来週も税務相談が2件。

対面式、オンラインに関わらず、

お互いに有意義なるよう心がける所存です。

 

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