勤務税理士の苦悩や思案と独立準備 完。人の想いこそ摩耗するから文章化しておく。

「1年前の今日、自分は何をして、何を感じていたのか?」

そう問われた時、僕は即座に応える事ができません。

 

小学校の時の恩師は、過去の自分の俯瞰する為に、

日記をつけましょうとよく指導していました。

 

その為、高学年の時は、「見て」「聞いて」「感じた事」を留めておくため、

「見聞録」という宿題がありました。

 

1年前にブログを始めた目的は、勤務税理士としての想いを記しておくことでした。

(半分は台湾レポですが。。。。)

 

介在する媒体は別として、想いを文章で残すことについては、

どんな状況であっても、年を重ねても、大きな意義があると考えています。

 

文章化する事は心の安定剤

日本ではSNSの先駆けと言われるツールに、mixiがありました。

僕もどっぷりハマった世代であり、数年間、毎日日記を書いたりも。

 

今はどうかわかりませんが、当時の日記における内容は、

日々の不平不満である、人が持つ暗い部分を記していた人も多くいました。

 

実際にお医者さんから聞いた話ですが、

人は自分の思いを目に見える文章や文字で表し、自分でそれらを反芻する事により

自らが抱えている不平不満が根源となる、ストレスを軽減できると言われています。

 

また、今抱えている不安を書き出して、不安の正体を明らかにすることにより、

その恐怖を軽減する事ができると言います。

 

なので使用する媒体はどうであれ、

文章化することについては、心でモンモンと抱えているよりもいい事のようです。

 

もう10年以上前になりますが、僕も以前は当時の不安や葛藤を、

文章で書いていました。

文章化することで、自分自身を安定化させていたのだと思います。

(もう退会してしまったので、今更閲覧はできませんが。。。)

人が抱える思いも擦り減っていく

しかし人間って嫌な事は忘れるように、うまく身体機能が整っています。

喉元過ぎれば熱さを忘れるといいますが、目下の熱い状況は、

それを通過してしまえば、やがて訪れる安堵によって忘れてしまうのかもしれません。

 

忘れるという素晴らしい機能により、嫌な事や悲しい出来事からいつしか這い上がる事ができます。

 

ただし、自分が一旦経験した深い悲しみや困難な出来事については、

自分の心に深く刻まれているものだと、以前はよく考えていました。

 

両親や兄弟、大切な人を亡くした時、または劣悪な環境やで受けた時の辛さは、

一生消えない事もしばしばあります。

 

バックや洋服、建物などの物質的なものは、

時の経過により確実に価値は減っていきます。

 

しかし、人の記憶や当時の想いについては、摩耗することはないと考えていましたが、

実際に人が経験した当時の想いも、確実に擦り減っていくものだと気づきます。

 

ただ、「忘却」することにより、這い上がることが出来るという事は、

物質的なものより、人の想いの方がはるかに摩耗しやすいとのかもしれません。

 

いつまでもうじうじしていたら、生きていけませんからね。

人間の想いなんて、そんなものかもしれません。

 

負の感情も風化していく

この1年を通して、勤務税理士としての想いを書いていたのは、

その時に感じた事を忘れないためです。

 

僕は税理士試験を受けていた時、また職場が辛くて仕方なかった時、

しばしばその時の想いを文章化していましたが、事情により消去しました。

 

「負」の感情というのは、一般的に良くないイメージがありますが、

時に大きな原動力となる事もあります。

 

マイナスのエネルギーが、試験を合格したい思いへ導いたのは確かです。

試験に早く合格して頑張ろう!と夢を抱いていたのですが。。。。

 

その時は、一生忘れないであろうと思ってはいましたが、

それから2年経ち、3年が経ち、どんどん時が経過することで、

当時の抱いていた想いや、その原動力となった負の感情は、あっさり風化していきました。

 

そして頑張っていた時の事はすっかり忘れ、試験に合格しても登録しないまま、

5年の月日が経過。

 

僕が鈍感なだけかもしれませんが、人の想いというのは、

確実に風化するものだと感じます。

文章化された思いは復元ができる

文章化のいい所は、時の経過により、摩耗や価値の減少がない部分です。

物質的なものである場合、月日が流れてしまうと、確実に消耗されていきます。

 

例えどんなに大切に保管や使用をしている物であっても、

時が経つにつれて擦り減っていき、いつしか自分の手元から離れていき。

 

その点、当時の自分の思いを文字や言葉に文章化で記した媒体については、

それが残っていれさえすれば、いつでも当時の思いを復元が可能。

 

自分がこの先40歳、50歳になった時、当時の想いを読み返しても、

20代、30代のそれとは何かが異なっているのかもしれません。

 

しかし少なくとも、風化せずに残ってさえいれば、

いつでも当時の想いを俯瞰することが出来ます。

 

サラリーマンから離れてしまうと、雇用される側の想いは、

きっと忘れてしまうのかもしれません。

(もう明日からは、サラリーマンの想いは、わからないのかもしれません。)

 

退職して独立しようと思った時の、当時の想いや考えを残しておくことで、

今後の人生の何かに役立てたらと感じます。

まとめ

1年間勤務税理士の想いを書いて残しておきました。

本当は「勤務」ではなく、「所属」が正しいのですが、

「勤務」とした理由は、勤務の方がなんとなくしっくりくるからです。

 

もう感じることが出来なくなるかもしれませんが、

その時に感じたことを文章化することについては、

今後も続けていきたいと思います。

 

明日からはスローに生きていこうと思います。

 

【編集後記】

後輩くん「先輩、その本はなんすか?」

オレ  「ハノイ、バンコクの本っす。」

後輩くん「まさか仕事しないで、台湾だのベトナムだの旅行に行くんじゃ。。。」

オレ  「!?」

後輩くん「海外研修旅行って、家事分割合何%っすかね?」

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