AIイケイケドンドンな時だからこそ残しておくべき手書きの必要性

今月で、ちょうど税理士業界へ転職して11年経ちました。

ここ数年は、惰性的な部分がありましたが、

社会人生活の8割が税理士業界である事に、若干怖さを感じています。

 

1つ目の事務所に転職した時期、2つ目の事務所に転職した時期が9月だった為、

今でも当時の状況を覚えています。

 

会計事務所へ転職というと、当たり外れがある事は真実だと思います。

「基本手書き!申告書も伝票も基本手書き!」

という事務所へ就職したら、時代錯誤と言われるのかもしれません。

 

「何だよめんどくせー。イチイチ手書きやってられっかよ。」

と感じるかもしれません。

そんな時はぐっと堪えて、「手で起こす意味」をじっくり考えてみましょう。

 

手書きはやっぱり面倒で時間ロス

僕の経験した会計事務所は、基本的に一度手書きを行う事務所でした。

主に法人、個人の申告書、明細書や添付書類、振替伝票、精算表、集計表など、凝りもせず手書きでした。

 

手書きって本当に疲れるし、時間がかかります。

ちょっと誤れば、イチイチ消さなくてはなりませんし。

 

手書きで修正申告や更正の請求なんて、本当に面倒ですよね。

最も面倒だったのは、決算修正の精算表を手書きや消費税の集計。

何回も消して元帳から非課税を抜き出して。

 

そういった作業的な手書きについては、本当にストレスが溜まりますし、

やられている感が強く、行う本人もだんだんと嫌になってきます。

幸運にも、世の中は自動化推奨の流れであり、いつまでも手書きを行う事は、

洗濯機使いません!という天邪鬼に近いのかもしれません。

 

しかし、失くす事が望まれる手書きが確実にある一方、

残すべき手書きもあるのだと感じます。

 

手書き面倒は税理士の勝手な事情

少し前に、一般企業の友人から聞いたのですが、

確定申告書の書き方を知らない税理士がいたと聞きました。

 

確かに重要な判断は人間が行い、細かな計算はソフト任せなら当然かな?

と感じますが、「税理士は当然申告書を書けるもの」といったイメージは、

ごくごく自然の事だと改めて感じました。

 

よく考えればそれは当然であり、

「重要な判断は人間が行い、細かな計算は機械の方が精度が高い!」

といったスローガンは、ジェネリック医薬品を進める薬剤師の事情と同様であり、

第3者から見れば、ただの税理士業界の勝手なのでしょう。

手で起こしてじっくり考えれば体系がみえてくる

僕自身は個人的に、法人個人問わず、申告書や明細書関係については、

一度手書きで起こす事がいいと感じます。

ええ、法人決算なんて今年一度もやってませんので、そんな機会ありませんが。。。

 

会計事務所職員に関わらず、所得税の確定申告書を行うのであれば、

e-tax任せにせず、一度手書きで起こし、算出される税金の根拠と体系を掴むことが望ましいと感じます。

 

法人税の申告書や所得税確定申告書って、よくできているなと感じます。

きっと頭の良い方が考えているのだと思いますが、

順序を守り転記して電卓を叩けば、殆どの場合、税金の計算体系を把握できます。

 

算出税額に到達するまでには数々の関所があり、

その1つ1つの関所を通過する度に、ある程度の体系が見えてくるはずです。

じっくり考えていけば、課税される所得の正体がみえてきます。

 

中学3年の時の公民で学習した超過累進課税の意味が、

最後になってようやく掴めることとなります。

 

自身の税金の計算根拠を把握する意味でも、手で起こす事がいいと思いますが、

理由はそれだけではありません。

大人が知らなければ子供も知らない

7月に租税教室の講師を行った時、

「税金の正体と今の時代に合った公平とは何か?時代に合った自分だけの自由な解答を見つけてください。」

などと、偉そうなことを言ってしまいました。

ええ、でも本当にそう思います。

 

ええ、事前の打ち合わせや研修もなく、ぶっつけ本番だったので申し訳なかったのですが。。。

 

しかし、大人が都合よく作成した教科書通りのとっても美しいステレオタイプの解答に、

つくづく時代遅れ感を感じ、多様性のこの時代にも関わらず、がっかりした事も事実です。

 

とはいうものの、大抵の会社員は、自身の税金の根拠や体系を知る人は多くありません。

ええ、僕だって会計事務所勤務するまで知りませんでしたし。

 

しかし、将来ある方たちに、仮にでも租税を知ってもらおうとするのであれば、

大人がまずそれを知る必要があるのでしょう。

 

大人は自分の税金の仕組み知らないけど、子供は考えなさい!って、

それでは全く整合性が感じられず、未来から若者は納得できません。

そしてその繰り返しが、今を形成しているんですよね。

 

義務とはいえ、せっかくわざわざ確定申告書を作成するのだから、

機械任せにせず、その根拠や体系、仕組みを把握する事が望ましいのでしょう。

原始的な方法ですが、その為には手を使う事が最も近道です。

 

確かに時間はかかるし、面倒くさい。

しかし、なぜわざわざ手を動かすか?

 

僕は一度申告書を手書きで起こす事について、

残すべき手書きだと感じます。

まとめ

昨年の9月から12月にかけて、このブログで確定申告書の記載方法をアップしました。

内容は僕が苦手だった損失申告書であり、確認の意味での投稿でした。

(画像変換に慣れておらず、大した投稿ではなかったのですが。。。)

 

当初はあまり気にしていませんでしたが、年明け2月以降はかなりのアクセスが。

さすがに1日1000PVなんて到達しませんでしたが、僕にしてはびっくりするくらいのPVでした。

 

その後、いくつかのパターンを事務所HPの記事でアップしたところ、

やはり一定数のアクセスがあります。

 

単に申告書の書き方を確認するだけかもしれませんが、

自分で起こす方法を選択する人も、まだまだ一定数存在する事に気づきました。

最新の税務記事

令和2年 年収850万円超サラリーマンは増税に。節税は家計の支出で考えよう。

今日の言葉

大学時代の恋人: my university sweetheart.

わかりません:不知道 ピンインは bù zhīdào

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です