名刺はマナーでもルールでもなく、自分を表現する最小のツール。
5月と8月に約一カ月間、台湾1人旅へ行き、
行く先々で手にした飲食店や宿、施設の名刺やパンフレットがワンサカワンサカ。
そこで先日、それらを整理していました。
元々、名刺やパンフレットなどは、僕は収集して後から見る事が好きなため、
国外国内問わず、自分のコレクションにしています。
はい、僕は紙で保存する事が大好きです。
そこで4月の独立以来、お仕事で知り合った方の名刺についても、
名刺フォルダーにファイリングしました。
で、ファイリングしていると、ある事に気づきました。
名前と会社名を見ても、読んでも、口にしても、
相手の顔を全く思い出せません。
飲食店や宿の名刺は、即座に料理や家主の顔が思い浮かぶのに。。。
ええ、会社名と名前だけでは、相手の印象を全く思い出せません。
名刺の役割って何?
社会人になると、大抵の場合、名刺を作成します。
ビジネスマンの必須道具とも言われています。
新人の時は出来るだけ名刺を配るのだ!
と言われましたが、本当の所はどうなんでしょう?
交流の場でのマナーとして、ご挨拶のマナーとして、
相手から名刺をいただいた時のマナーとして、自己紹介のマナーとして、
そして社会人、ビジネスマンのマナーとして。
マナーマナーマナー、っていやんなっちゃいますよね!
どんだけマナーが存在するですかね、この国は。
僕は会社員の時、しばしば名刺を持ち歩くことを忘れていた為、
よくボスや上司から叱られました。
「名刺を渡して自分を覚えてもらえ!」
と言われましたが、僕が頭が悪いのか、
僕は名刺を見返しても、相手の印象を全く思い出せません。
「マナー=形式上の儀式」という方も今までいました。
(何かのセミナーだったかな?)
でも、形式上や建前であれば、そんなもの消滅した方が世の中の為です。
しかし、限られた時間内で自分の事を表現する方法として、
僕は名刺はとっても有効だと感じます。
名刺をもらっても相手の事がわからない
僕は会社員の時、そして独立してからも、数回交流会へ参加しました。
おそらくは、一般的なフリーの方と比べると、圧倒的に参加回数は少ないです。
だって、ネガティブで暗いから。
だから名刺交換って、とっても困りました。
ええ、僕みたいな人間って、名刺交換する時に、とっても困ることがあります。
それは相手の様子や人間性について、一切描かれていない名刺。
また、結局何の仕事をしているのかわからない名刺です。
ちょうど1年くらい前に、地元で交流会に参加した時に、
〇〇コンサル的が多い会で、名刺交換をしました。
で、名刺交換すると、僕はとっても困りました。
名刺からは、会社名若しくは屋号、社内等の肩書、国家若しくは民間資格、
相手の名前、事業所の住所、電話等、一般的な事しかわかりません。
勿論、個人の趣味嗜好を描かれている方は、殆ど目にしませんでした。
フリーの方の場合、様々なお仕事をされている方もいて、そして肩書も様々。
世の中にはいろんな資格があり、聞いたことがないものも。
結局の所、仕事の内容がよくわからないこともしばしば。。。
だから僕は、何を聞いていいのかわからず、取っつきやすい話題も見つからず、
相手の名刺を握ったまま硬直したこともありました。
ええ、僕が悪いのです。
社会的な大人の振る舞いができない、僕が悪いのです。
普通の人間であれば、そこから話題を見つけていくんですから。
そこからは慣れもあり、自分から相手の事について、
硬直せず、言葉のキャッチボールも辛うじてできるようになりましたが。
でもだったらさ、形式上の名刺よりも、
の方が、断然いいのに!って、よく考えていました。
会場でモンモンとイライラしながら、サンドイッチを食べていて、
もういいや、かーえろって思ったその時に、とても素敵な名刺をいただきました。
いただいて役立った名刺
1人暗くジメジメしていたとき、顔写真入りは勿論ですが、
自分が好きな事、熱中している事、得意な事などを、
具体的に描いた名刺をいただきました。
読書が好き、旅行が好き、食べ歩きが好きっといった、ホワホワっとした表現ではなく、
もっと個別具体的なものでした。
ええ、暗い僕にとっては、非常に相手に投げかけやすい材料が満載。
たったそれだけで、相手に対する会話の選択が増え、こちらから言葉を発するきっかけをもらいました。
会話をする事が非常にスムーズで、たくさん話してしまいました。
(半分は雑談でしたが。。。。)
だから僕は名刺って、社会人やビジネスマンの常識とか思っていません。
まして、ルールやマナーなどといった、つまらない形式上のツールとも思いません。
名刺は、自分を表現する方法として用いる道具だと思っています。
また、それだけで、会話の潤骨材となるものだと知りました。
実は名刺にはこだわっています
僕は自分の名刺を全面ラミネート写真にしました。
ええ、太麻里の金針山で、通りすがりの台湾人に何回も撮影してもらって。
また、裏には趣味の事を具体的に描きました。
そしてかなりキツイ意見をいただいた事も、実は沢山あります。
「これは遊びの名刺?」と、先日も怪訝な表情を。
しかし、せっかく小さいスクエア1枚で表現するんであれば、
少なくとも、自分の印象が残る方が僕はいいと確信しています。
まとめ
ちなみ僕は名刺の質感が好きなので、紙で保存しています。
古い人間なのでしょう。
写真のように、時々開く事が好きです。
形式上であれ、マナーであれ、せっかく名刺をいただくのであれば、
思い出に残る名刺にしたいと思っています。
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