開業初年度の確定申告で困ってしまった5つの出来事。

今日電子申告を終え、僕の開業初年度の確定申告は終わりました。

大した量もないのに、どんくさい僕は断る事が多く、

普通の税理士さんであれば、サクサクさばいたのでしょう。

 

そして初めての確定申告は、仕事を進める上で、

困った事が発生しました。

 

税理士が変わった場合によくある事。

会計事務所勤務なら、誰もが一度は遭遇する問題です。

 

税理士が変わった場合でも、

次の税理士が困らないよう、処理していこう感じます。

 

困ったしまった事は、こんなことです。

誰でも遭遇する、ごくごく一般的な事です。

 

・前年以前の総勘定元帳がない

・仮勘定の内訳がまったくわからない

・減価償却資産の内訳が不明

・電子申告のIDとパスがわからない

・どんな届出書が出ているのかわからない

 

前年以前の総勘定元帳がない

僕が地元で勤務した会計事務所では、

記帳代行の場合、総勘定元帳を作成していました。

 

PDFなどの電子媒体でお渡しして、

お客様に打ち出ししてもらう事も。

 

紙媒体と電子媒体のいずれであっても、

総勘定元帳は納税者の手元にあるものだとばかり。

 

しかし、現実はいただかない事もあるようでした。

失くしたわけでもなく、チラホラ、元帳をもらわない事もあるようです。

 

そういえば、静岡にいたときも、そんな事あったような。。。

 

「いやいや、そんなもん確認しなくても、

お前がゼロから処理していけばいいじゃない」

って、今更新人いじめに遭うとは。。。

 

でも、今までどんな処理をしていたのかって、確認したかったのです。

家事割合は税理士さん任せって、よくあります。

 

コスト削減、資源削減、ペーパーレス化は僕も理解できますが、

そもそも手元に総勘定元帳がないと、次の税理士さんが困ると思います。

 

経過年数5年の10,000円のブラザーの家庭用プリンターは、

1,500枚程度の印刷には耐えてくれました。

 

仮勘定の内訳が全くわからない

会社員の時、ボスからはB/Sを細かく処理するよう言われた事が。

 

貸借を確認すると、

・売掛金や未収入金

・仮払金、前払金・前払費用

・預託金、保証金、敷金

・預り金、未払金、前受金

などの、仮勘定が丁寧に処理されています。

 

しかし、その内訳が一体何なのかわからないのです。

毎年取り崩している場合、その計算根拠がわからないのです。

 

こういう時、原始的な調査方法が最も近道なのですが、

元帳がない場合は、さっぱり不明な事も。

 

そういえば、そんな事も、静岡にいた時ありました。

そういう地味な調査って、切れ端の回収に意外に時間がかかるのですよね。

 

貸借関係の科目については簡素ですが、

その内訳残高明細を作成する事にしました。

 

これで次回の税理士さんは困らないはずです。

減価償却明細の内訳がわからない

減価償却資産の内訳明細が無い場合、

正確な減価償却費の計算ができません。

 

過年度の元帳から永遠に追っていけば推測できますが。。。

ええ!20も30も推測しろってか?

 

僕はパズルが苦手です。

そういえば、法人の決算で、静岡にいたときそんな事がありました。

 

人生いろいろなのだと感じます。

減価償却明細明細書は合計額ではなく、

必ず個別明細で記載するか、個別明細書を資料につけてあげましょう。

 

わざわざペーパーで打ち出すのであれば、

新規購入資産の請求書も、一緒にパッチンしてあげましょう。

 

電子申告のIDとパスがわからない

電子申告のIDとパスがわからない事って、

今までも幾度となくありました。

 

IDだけわかっていれば、暗証番号再発行申請により

即日、税務署から納税者の元に暗証番号が郵送されます。

 

静岡にいた時も、そんな事はしょっちゅうでした。

 

前任の税理士さんに連絡すると、

「IDもパスも渡してあるから絶対教えません。」

という強気な返答をいただくことも。。。。

 

僕はだらしがない性格なので、人より劣る部分が多々あり、

それはそれは偉そうなことは言えません。

 

でもこの仕事をして13年になりますが、

「どうしてそんなに底意地が悪くなっちゃった?」

と、皮肉の1つでも言ってやろうかと感じる事も。

 

IDとパスが記載された書面は、

申告書ファイルの一番最初に閉じこみました。

 

そして来年もご依頼いただくのであれば、

毎年毎年、申告ファイルのトップに閉じこみます。

 

少なくともID,パスワードを探す手間が省けると思います。

 

どんな届出書が提出されているのかわからない

簡易課税か本則課税か?

青色か?白色か?

 

開業届け出したのか?

納期の特例か?

 

専従者給与って一体いくらかのか?

数年ぶりの納税だけど、振替納税なの?口座はどこ?

 

数年前、届け出を発見できず、

嫌がられる開示請求に行った覚えがあります。

 

そういえば会社員の時、そんな大切な届出書を、

なぜ単年度の確定申告のファイルや資料に閉じるのか?

疑問に感じたのもです。

 

今回もたまたま相続税法第21の9の届け出を発見し、

大切な届出書は、ガッチリファイルを作成させてもらいました。

 

悪いのは僕ら税理士

会社員だった時から、過年度の申告書や届出書管理ができていない事で、

仕事が滞ったり、それらの追跡で手間がかかる事がありました。

 

あれがない、これがない、よくわからないと、

バンバン質問をしてしまいますが、

そういう管理がだらしない体制を作ってしまったのは、

納税者が悪いわけではありません。

 

税理士が変わった時の事を考えた管理をしなかった、

僕ら税理士が悪いんだと感じます。

 

そういえば会社員だった時、顧客が離れていく時に、

次の税理士が困らないように。。。

なんて、思いもしませんでした。

 

元帳や科目明細、償却明細、IDパス、届出書などの管理は、

とるにらない簡単なことですが、無ければ無いで知らない人間は困るものです、

 

税理士さんが交代したとき、次の人が困らないように

処理や管理をしていきたい所存です。

まとめ

自分が困ったな、嫌だな、時間費やしたなーと感じた部分で、

次の税理士さんに手を煩わせないようにしたいと感じます。

 

勿論、100%そんなことできるはずはありませんが、

殆どは些細な事の積み重ねです。

 

考え方1つ、努力1つで避けられることなので、

来年まだ営業していれば、活かしていきたいと思います。

今日の一言

open for business:創業

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