ゲイ向け性教育 going on ?
今日、毎月メール配信されるアナリティクスを見たところ、
「男同士のセックス」のキーワードでこのブログに到達する方がいることを知りました。
しかもかなり前から、一昨年からのようでした。
なるほど。僕はゲイの性教育に一役かっているのですね。
日本では度々、性教育が遅れているというニュースを聞きます。
僕らの頃(1982年生まれ)は、性に関する興味事は、
友人同士で情報共有しあうことが一般的でした。
女性の場合は不明ですが、男性の場合、小学校高学年にもなると、
ひとりエッチやエロ本情報の共有を起点とするのが一般的でした。
要するに、友人同士の物々交換経済だったのです。
あくまでも男性の場合、それで情報収集は事足りていたのですが、
今は「性教育が!性教育が!」と忙しい世の中のようです。
しかし、時々図書館で学校の保健の教科書を見ていると、
大切な部分の表現の仕方が性行為では、ちょっとなあ。。。
国語としては適切なのでしょうが、
伝わりやすさとしては、的確とは思えません。
素直にセックスやオナニーと記載した方が、
もっとダイレクトにグッと来るように感じるのですが。。。
更には、性教育は男女間であることが前提です。
それは当然なのですが、男同士の性教育も確実に必要なのでしょうね。
なぜなら、通常の学校教育や生きる過程で、
習う機会や耳にする機会がないからです。
性教育はネットや書籍ではなくて、
実際に対面講義が必要だと感じます。
ゲイの僕にとって、男同士のセックスは非常に疑問でした。
中学生だった1995年から1998年当時。
ネットという媒体がない時代、しばしば蔦屋でBL漫画を購入していましたが、
にわかにお尻を用いることについて信じられず。。。
しかし、わざわざ静岡の街中まで出向いて購入するゲイ雑誌を見ていると、
確かな事実だと気付いたのです。
そして、高校2年時に初めて男性と付き合って以降、
男同士のセックスは自分にとって日常となりましたが、
当時はインターネットが一般的ではない時代。
男同士のセックスの文献は、静岡では入手困難なゲイ雑誌のみ。
それらを気軽に知る術はありませんでした。
最も恐ろしいことは、コンドームの未着用です。
高校生だったので、当然、男女間のセックスは、
コンドームが必要なことは知っていました。
しかし、当時の僕は、男同士の場合はとりわけ重要と思っていませんでした。
コンドームの役割は、性感染症防止ではなく、
避妊のためだと勘違いしていたからです。
この点については、当時通院していた泌尿器科の先生にも注意されたのです。
大学になり新宿2丁目やハッテン場などへ行き、
そこで少なからずし知り合ったゲイの先輩から。。。
男性同士のセックスこそコンドーム必須。
男性同士だから避妊が必要ないからと言って、
未着用でセックスして病気になる人を今まで見てきた。
という恐ろしい事実を告げられたのです。
幸運にも、僕が高校生の時に付き合った彼氏は、
適切にコンドームを使用していました。
僕は自分は割としっかりしている人間だと思っていましたが、
心が伴った本当に必要な性知識については無知でした。
男同士のセックスは、使用するコンドーム次第で、
お尻が擦れて痛いことも多いのです。
良質のコンドームではそうでもありませんが、
サガミオリジナルなどの5つで2,000円では、
若い年代にとっては割高です。
そして、自分のペニスのサイズに合わないコンドームは、
その最中に相手を確実に傷つけます。
挿入する側の男性が自然に悟ることは困難でしょう。
コンドームは何でもよいわけではない。
男にとっては、その薄さが重要なのかもしれません。
しかし、オカマを含めて受け入れる側が重きを成す焦点は、
ピッタリ装着されているかどうかです。
ペニスが大きくてコンドームが小さい場合や、
その逆でコンドームが余っている場合は、
擦れて痛みを伴うことも珍しくありません。
故に性教育は必要なのだと思います。
避妊やセックス、ひとりエッチ、生理など具体的な性に関する事象は、
一定の年齢になれば、誰だって知り得るのでしょう。
しかし、大切なことはもっと抽象的で主観的なことであり、
だからこそ伝わりにくいのでしょうね。
きっとこれからの教科書には、性教育-1章ノーマル男女編、
そして、-2章ゲイ編と表記されることを願います。