ゲイ的税理士生活。オカマ歴42年の僕が化粧をしない理由。
「遠藤先生、メイクはされないのですね。」
時々、メイクの可否を問われることがあります。
ここ数年で男性のメイクは一定数、普通になったからでしょう。
しかし、僕はメイク(以下、化粧)はしません。
正確に述べるのなら、今現在(以降)は化粧はしません。
化粧をしていたのは、高校2年だった1999年の概ね半年程度。
男性と初めて付き合い、男とセックスをした記念すべき年です。
(コンピューター2000年問題の馬鹿馬鹿しい年です。)
ちょうどその彼と付き合い始める前に、
化粧もどきをすることを止めました。
え!1999年に男性用メイクアップがあったのかって?
ありましたよ。
当時より、男性用化粧品は、大手より販売されていました。
とはいっても、アイラインなどのガッツリメイクではありません。
大手ブランドギャツビーから、
ファンデーションとフェイスパウダーの中間程度のフェイスカバー。
そして当時はガングロ最盛期。
資生堂のジェレイドから、ノーマル肌と小麦色の2種類の、
本格的なファンデーションが販売されていました。
ギャツビー・ジェレイドといった、
高校生に馴染みがあるブランドです。
非常に手に伸ばしやすかったのです。
記憶している限り、価格も980円から1,300円程度でした。
当然僕は購入しました。
えっ!メンズ用のファンデーション!?
そして、初めてファンデーションを使用した時のあの高揚感。
あのファンデーションのパクトを開くドキドキ。
当時流行していたワンモア美人がキャッチフレーズの「プラウディア」。
ファンデーションに憧れていた僕は、すぐに購入したのです。
これはいい!
ニキビ跡が隠れるし、毛穴がカバーされる!
凄くきれい!メイクって凄い!
女性が化粧に気遣う理由がわかる!
一時期、すっかりファンデーションにはまりました。
メーカは忘れましたが、ドラッグストアで購入できた、
リキッドタイプの非常に軽めのファンデーションも気に入っていました。
学校へ行くときは、しばしば、テカリ防止効果のある、
軽めのフェイスパウダーを使用。
パクトを持っていることが嬉しかったのですよね。
しかし、それも半年程で終わりを告げるのです。
その理由は、「男って楽だ!」と悟ったからです。
男性は基本的に化粧をしなくてもよいです。
故に、男性という生き物は、非常に楽な事実に気付いてしまったのです。
高校2年の梅雨。
蒸し暑い梅雨。
自転車で1時間かけて汗をかいて登校していた時期。
朝、フェイスパウダーやリキッドタイプのファンデーションを塗っても、
大汗かいて学校に到着すると、当然崩れています。
皮脂が多い僕はベタベタで崩れるのです。
何もなくても、昼になると崩れてきます。
崩れるというか、浮いてくるのですよね。
その点については、油取り紙で対応可能ですが、
問題は汗をかいたときです。
暑っつ!と思って顔を拭うと、手やハンカチに、
ファンデーションが付着するのです。
当然、ファンデーションが剝がれるのです。
顔をぬぐえない!
夏場、ビオレやギャツビーの冷たいフェイスタオルを使用できない。
汗をかいた時、雨で濡れた時、蒸し暑い時、
顔を拭うために、イチイチ気を遣う事がストレスでした。
また、メイク落としの購入も地味な支出です。
オイル or パーム系のクレンジングの方が良いので、
それもまた化粧の面倒くささの要因です。
そして、今でもうっかり油取紙の使用を忘れるとニキビができやすい僕は、
メイクで吹き出物ができることを恐れていました。
そして悟ってしまったです。
化粧は化粧をして終わりではない。
メイク崩れ、メイク直し、クレンジング。
ああ、本当に面倒くさい。
母親と街へ外出すると、
母親が定期的にお手洗いに出かける意味がわかりました。
化粧をしなくてもよい男とは、なんて楽なのだろう。
朝もスパッと外出できるし、
汗をかけばハンカチでゴシゴシ顔を拭うことができるし。
17歳のオカマは感じたのです。
せっかく生物学上、男として性を受けたので、
その恩恵を直に享受した方が良いのでは?
そこで僕は、メイクをすることを止めたのです。
メイクを気にしない生き方って、超楽!
どうしてそれまで気付かなかったのでしょう。
実は僕は日焼け止めも嫌いですので、
基本的に日常生活で日焼け止めは塗りません。
日焼け止めを塗る時は、趣味のサイクリング時。
夏場に仕事やプライベートで45分以上連続して自転車に乗る時。
台湾旅行でバイク走行する時、1日ずっと外にいる時くらいです。
日焼け止めのベタベタ、油分が嫌いなのです。
男は化粧をしなくてもおかしくないので、本当に楽です。
この男しての便利な点を活用しないわけにいきません。
若い男性でアイラインやファンデーションを使用している方って、
本当に大変だなあと感じます。
気軽に目をこすることもできないし、
顔を拭うこともできませんし。
日焼け止めを日常使用する場合も同様ですが、
メイク落としはオイル or パーム系のクレンジングを乳化させないと、
メイクや日焼け止めは完全に落とすことはできませんし。
化粧も日焼け止めも毛穴が詰まりますし。
だから僕は、男という生き方が圧倒的に楽ですので、化粧はしません。
せっかく便利な男として生まれたので、
男の便利さを活用しないなんて勿体ない。
因みに僕は、中学3年のころから洗顔後は化粧水を使用していました。
高校の時はメイクを止めた代わりに、彼氏のおすすめで、
美容液(当時人気があったオードクリア、オードブラン)を使用していました。
20代になって以降は、夜はナイトクリームを欠かしていません。
メイクよりも断然楽です。
今では毎日、ファンケルのマイルドクレンジングオイルを使用して、
毛穴対策をしています。
そして、男として生まれて感謝している事はもう1つ。
サイクリング中や、旅先で猛烈な尿意を感じた時。
琵琶湖岸や台湾の離島です。
台湾の澎湖や金門島、緑島やランユーでは、
なかなか都合よくトイレがありません。
そういう時、男って本当に楽ですよね。
誰も見ていませんから、盛大に事を済ませることができます。
僕は割とガバガバ水分を摂取するので、
トイレに行きたくなることが多いのです。
でもそんな時は、ささっと済ませることができるので、
男性って本当に楽な生き物だと思います。
だから僕は化粧をしません。
せっかく男に生まれたので、男の特権を享受するようにしています。