所属税理士 no match for 税理士事務所のボス。
先日、(開業)オンラインセミナーを実施しました。
オンラインセミナーでは、
僕から提供するものは自分の簡易損益通算のみです。
今年は3月以降、オンラインセミナーのお問い合わせが多いのですが、
3時間まで5,500円ですので、なかなか収益が上がりません。
そして、セミナー参加者は所属税理士が多いのですが、
彼らはしばしば、ボスやその2番手(実質的な経営者)に不満があるようです。
僕も所属税理士の時は不満があったので、
その気持ちはよくわかりますが。。。。
例え自分自身の方がボスより知識量が勝っていても、
所属税理士の身分ではボスには敵いません。
事務所規模は多寡に関わらず、
トップと単なるプレイヤーとでは、その次元が違うからです。
ボスにイライラした所属税理士のころ
所属税理士だった頃、当時のボスに対し、
とある組織再編の要件について説明しました。
しかし、何度説明をして図にしても、
なかなか納得してくれません。
関与先にグループ会社が複数ある場合、
小規模な会計事務所であっても、
簡単な再編税制はよく登場する昨今。
やはり、1人の目で確認するなんて言語道断。
担当者、ボス、他の職員と複合的に判断・確認すべきでしょうね。
しかし、肝心のボスがなかなかYesとならず、
困ってしまったことがありました。
そんな時は、やはり不満を抱きたくなるものです。
そしてボスが高齢であれば、それを理由にして、
不満を言いたくもなるものです。
当時、税理士資格を取得した直後の30歳だった僕も同様でした。
しかし、明らかに愚か者は僕の方です。
ただのプレイヤーである自分と全責任があるボスとでは、
抱える背景が異なります。
事務所経営の全てを抱えるボスに対して、
ただのプレイヤーの僕が不満を抱く範疇になかったのです。
ただ深々とスキルを磨けばいいだけのプレイヤーと、
経営と責任があるボスとでは、その背景の差は雲泥でしょうね。
今の底辺の僕ですらその立場になると、本当によくわかります。
ボスには敵わない
昨日決算を組んでいた際、
再び受取配当金の益金不算入について調べました。
法人税を受験していた28歳、29歳の頃だったら、
そんなもの調べるまでもなかったでのすが。。。
情けないことに、今は細かい条件を全て覚えてられません。
オンラインセミナーでは、消費税の棚卸資産の調整があったのですが。。。
僕はお客様のファイルの1番最初のページに、
決算時の注意事項をでっかいフォントで記載して閉じています。
本則課税のお客様の場合、
棚卸資産の調整ありかもしれないよ!
と自分で注意喚起しています。
これまた情けないことに、そうでもしないと、
アッサリスルーしてしまうからです。
所属税理士の時のように、スイスイできなくなりました。
この人先月どこまでやったんだっけ?
という事もよくあります。
限定された先、限定された業務に従事するわけではないので、
それは当然だと思います。
人を抱える事務所、一定の顧問先を抱える事務所であれば、
ボスとプレイヤーの仕事の差は歴然でしょう。
故に、ボスには所属税理士には絶対に理解できない部分があるので、
例え知識量がどうであれ、ボスには敵いません。
まとめ
受取配当金があると、
期中取得や期中譲渡の所得税額控除に悩みます。
受験生だった28歳の時だったら、
そんなもの悩まなかったのに。。。。
今年の法人決算は6件or7件の予定ですし、
それだけ僕のレベルが下がっている証拠ですね。
もし僕が今、所属税理士に戻ったら、
他の職員に歯が立たない自信が大いにあります。