台北観光グルメ福田一方鳳梨酥。クッキーの芳香が漂う福田一方鳳梨酥。4種のパイナップルケーキは自分にもお土産にも最適。
台湾のお土産というとまず名前があがるのが、「パイナップルケーキ」。
子供の時、父親のおじさんから台湾のお土産で貰った時は、
「なんか、ボロボロして不味いなあ。」と感じました。
あの頃は、まだ何だか粉っぽさが強かった気がします。
しかし大人になり、10年程前に買ったパイナップルケーキは、
なんともクッキーとバター香る華やかな中華菓子と変化を遂げていました。
焼菓子が大好きな僕は、即座にその虜に。
ザ・台湾のお土産といえば、パイナップルケーキは欠かすことができないお菓子です。
さて、少し前ですが今年の1月に台北へ立ち寄った際、久しぶりにゆっくり歩いていました。
迪化街周辺を歩いていると、随分とリノベーションが進み若い方のお店が沢山。
薄暗い雰囲気だった迪化街が、なんとも活気があり色気づいています。
10年程前の少し怖かった感じがなくなり、寂し気に歩いていると、
パイナップルケーキのお店が突如目の前に!
きっと有名なお店なんでしょう!
でも僕は初めてお目にかかりました。
お店の名前はパイナップルケーキ専門店「福田一方鳳梨酥」です。
【訪問日2019.01.05】
福田一方鳳梨酥 基本情報
住所は台北市大同區重慶北路二段71-1號。
↓地図です。
お店の場所は比較的歩きやすく、初心者でもお店に入りやすい「寧夏観光夜市」の
裏側といえばいいんでしょうか?
大きな道路に面しており、丁度迎えにはお茶屋さんが(高めのお茶屋さん)並ぶ
朝陽茶葉公園が目に入ります。
何気なく歩いていても、そのバターの芳しい匂いが漂ってくると、
なかなかスルーして見過ごすことが出来ません。
こんないいお店を今まで知らなかったなんて!
お店の外観や様子
お店はもちろんパイナップルケーキだけしか売られていません。
そして驚愕の事実が発生し、一気に心がPケーキの虜になります。
パイナップルケーキは全部で4種類。
「原味(パイナップルケーキ)、抹茶、チョコ、クランベリー」
それぞれ価格は25元です。
25元!台北なのに安い!
この日1/6は最終日の前日ということもり、一気に財布の紐が緩みます。
お店の雰囲気もザ・パイナップルケーキ屋さんです。
奥が厨房となっており、すっごくいい匂い。
焼菓子が好きな僕は、即座にクッキーとバターの匂いに虜に。
無添加や保存料なしの為、賞味期限は14日間だそうです。
花蓮や台東のお菓子屋さんでも同様なお店が多く、
台湾でも無添加保存料なしにこだわるお店が多いですね。
美味しいものを食べるときが、僕は一番生きている実感がわきます。
こういう時は直感が行く道を行くのが正解です。
センター試験や税理士試験も、大抵の場合は最初に思いついた回答が正解です。
答えは変えてはいけません。直感でいきましょう!
そしてどうやって持って帰るのかも考えずに、
8個入りを4箱(合計32個)も買ってしまいました。
バラ売りもやっており、食べ歩きにもぴったりです。
購入とご試食
パイナップルケーキ8個入りです。
1つにかなりの重量感があり、1箱でも結構重たい。
そして1つで結構お腹にたまります。
それぞれの種類が2個ずつ入っていました。
パッケージもこだわりがあり、とてもきれい。
入れ物が缶や瓶ではなく、リサイクル可能な紙のパッケージや包装に
こだわるのって、台湾らしいです。
そしてデザインも素敵。
中華系のデザインって、派手でごつくなりがちですが、
その中にも可愛らしさが感じられます。
原味(プレーン)
まず原味(プレーンのパイナップルケーキ)です。
原味は当然美味しかったです。
そしてクッキー生地はしっかり。
このしっかりクッキー生地はポイントです。
ここがしっかりしていないと、食べたときボロボロしてしまい、
せっかくのバター風味が台無しです。
中の餡もきれいなイエローでまるで宝石の輝き。
原味の餡は有名な「○○ルオークラ」のようなキラキラした甘めの餡。
しかし、「○○ルオークラ」は殆ど洋菓子のような爽やかなリンゴのような甘さに感じますが、
「福田一方鳳梨酥」さんはあくまでも中華菓子の餡です。
中華系のどこか素朴なでしっかりとした甘さ。
しっかりとした甘さの場合、蜜香紅茶がよく合います。
写真ではわかりませんが、1つの体積が大きく結構ずっしり感が。
食後のデザートにおすすめです。
抹茶のPケーキ
そして抹茶のパイナップルケーキです。
やはりしっかりとしたクッキー生地が特徴。
焼菓子の場合、抹茶だよ!という存在感ではお菓子の全体的なバランスが崩れます。
抹茶ってかなりの存在感ですよね。
抹茶の量が多いと抹茶が主人公になってしまいますが、
抹茶はあくまでもメイン素材の触媒的な位置づけです。
中の餡とのバランスを考えて、バターの風味がなくならないよう、
しっかり計算された抹茶のフレーバーです。
これはもはや別のスイーツです。
ややバター感は抑えめですが、粉っぽさは全くありません。
ちょっとお茶菓子に。。。と言う場合は、抹茶のPケーキがいいですね。
甘みが抑えられており、凍頂烏龍によく合いそうです。
チョコのPケーキ
チョコのパイナップルケーキです。
やっぱりしっかりしたクッキー生地です。
繰り返しますが、パイナップルケーキのクッキー生地って大切です。
Pケーキの命ともいうべき部分です。
なぜなら餡とクッキーの相性やバランスは、
そのクッキー部分の比率と堅さとドライ感、塩味とバターの風味で決まるからです。
なので、主役は生地の餡であっても、餡に命を吹き込むのはクッキー生地なんですよね。
甘いチョコ!ではなく、しっとりとした甘さ控えめのチョコです。
いや、これはパイナップルケーキではなく、チョコかもしれない。
外側のクッキー生地はココアに近い風味です。
かといって、粉っぽさはありません。
外側の甘さ抑えめの風味と中の甘めのバランスがいいんですよね。
甘さにメリハリがあります。
3時のおやつには、チョコのPケーキがいいでしょうね。
これなら、東方美人や紅烏龍に合いそうです。
こういう独創的なお菓子って大好きです。
伝統的なお菓子の製法や概念を伝授していくことって大切ですが、
常に進化してクリエイティブになっていくことも、同じくらい大切ですよね。
特にお菓子の世界って本当にクリエイティブですよね?
どんどん新しいデザインやフレーバーのお菓子を開発する人がいる一方、
伝統を守りながらも新しい部分を取り入れながら、1つのお菓子を守り抜く人もいます。
自分の頭で常に考えアイデアを大切にしているからこそ、できることだと本当に尊敬してます。
どんなお仕事でも、進化とクリエイティブって、生き残っていく為には
欠かすことができないんですよね。
まとめ
「福田一方鳳梨酥」さんのパイナップルケーキは、
しっかりとしたクッキー生地、4種類のフレーバーがあり、自分用にもお土産にもおすすめです。
僕はやっぱり原味が好きだなあ。
すっきりとした甘さが特徴的。
原味だけでも1箱買っていく価値はあります。
「福田一方鳳梨酥」さんの周辺には、ベーカリーや洋菓子屋さん、カステラ屋さんが点在。
パイナップルケーキの発見方法というと、ベーカリーや洋菓子屋さんへ入ること。
雑誌やガイド本には記載がない美味しいパイナップルケーキは、
まだまだ沢山あります。
特に、ベーカリーや洋菓子屋さんは贈り物用としておいているお店も目にします。
台北ってさすが都会だけあって、いろんなお店がありますよね。
お菓子を求める旅行も、僕的には大いにあります。
【今日の言葉】
hurt:傷つける
hurtはinjureと違い、肉体的、精神的、心を傷つける場合にも使える。