目下、目前の見込み先にガンガン営業できない自分
この2カ月の間、いわゆる見込み先と思われる方と、何名か出会いました。
金融機関に勤務していた時に感じた、何となく、
これは押せば融資いけるな!といった感覚です。
僕はグイグイ押しが強いタイプではなく、
出来る限り、日々の経理や会計は、納税者自身で行う事が望ましいとずっと感じています。
それでも、記帳指導等に伺うと、
「これは税理士が入った方がいいのでは?」
と思うこともあり、料金的な話にしばしばなります。
他にも、たまたま出会った方と、顧問契約の話をしたりなど。
おそらくガンガン営業マンや、脂がのった税理士さんであれば、
がっつり取りに行くのでしょう。
そんないい見込み先があるにもかかわらず、
ガンガン営業できない自分がいます。
本当に必要とされているか
僕が知っている金融機関の同期や先輩たち、少なからず知り合った地元の税理士さんは、
結構なバリバリ営業マンが多かったように感じます。(当時はね。)
個人の住宅ローンなどは、ガンガン営業しなけりゃ獲得できないし、
事業性の融資も、毎週定期的に訪問しては、借入の話を出したり。
投資信託や保険商品もまた同様で。
僕はそういったガンガン営業が、どうしてもできませんでした。
2年半しか勤務しなかったので、何もわかっていないのかもしれませんが、
先輩の方がガンガン営業をかけて獲得した融資先については、
比較的、他の金融機関への借り換えが多い傾向にありました。
逆に、一度はじっくり(若しくはサラッ)借り入れの話をして、
後は顧客の判断に任せたり、本当に顧客が必要だと選んでくれた先については、
乗り換えや借り換えなどは、僕はみたことがありませんでした。
成績残してこそ営業マンともいわれますが、
純粋に顧客が本当に必要としているかどうか?
今もどうしても、その思いが強く残っています。
ガンガンいけない自分に揺れる
「待ってるだけでは仕事は来ない。ガンガン行けよ。」
と、数カ月前に、10歳も下の方からアドバイスを受けました。
僕的には、けっこうグサリと心に突き刺さった為、
う~~ん、と無駄に悩んでしまった時もありました。
生活がかかっているのであれば、ガンガン取りに行くしかないし、
もっとレベルアップしたかったり、経験を積みたければ、
さっさと取りに行くしかないのでしょう。
紹介会社の営業マンの方は、本当にガンガン何度も電話をくれます。
ある意味、見習わなくてはいけない部分もあると、しみじみ思っていますが。
他人からの何気ない問いかけに、自分の軸がブレブレで、時々どうしようもなくなりますが、
そんな時は、大好きだった上司の姿と方針を思い出すようにしています。
自分の成績よりお客さんの利便性
僕か新人だった時の(金融機関で)指導係は、窓口テラーでした。
当然ですが、テラーにもノルマがあります。
ええ、お客さんがノルマの為に、年金口座を郵便局から変更してくれるといっているのに、
それはいいですよ、丁重に断ってました。
みんな喜んで、ありがとうございますっていうのにさ。
住所を見たら、近くに他の銀行もあるし、郵便局は自宅の目の前だし、
わざわざ変更したら、不便だからって言ってました。
上司からは散々文句を言われていたけれど、
僕はそういう営業マンになりたいと思っていました。
果報は寝て待て
サラッと言ったら、もうしつこくするんじゃねえ。
コッテリよりもあっさり。
果報は寝て待て。
精神的にアンバランスだった時、僕が上司から教わった営業手法です。
絶対に深追いせず、サラッとシリアスな、銀行マンとしては珍しい営業をする上司でした。
ごちゃごちゃガンガン煩わしくするよりも、
相手が本当に必要としてくれるなら、自分を選んでもらえるはず。
そうでなければ、縁がなかったんだよ。
無理に取りに行って成約しても、歯車は回らない。
13年前の当時のエースだった上司からそういわれて、
30歳超えると、そんな事も言えるようになるんだなあと、頼もしく感じました。
ええ、僕はとてもそんな事は言えませんが。
今は随分、偉い役職になってしまったようですが、
尊敬する人の教えは、いつになっても自分の胸に焼き付いています。
やっぱり僕は、ガンガンぐいぐい営業はできません。
まとめ
目の前まで来ているように感じるのに、確かに情けない。
開業した税理士さんであれば、サラッと持っていくんでしょう。
それができない僕は、やばいなあ、向いていないなあと、悶々とする事も。
果報は寝て待てじゃ、商売はできないのよ!
というのは、大正解だと確信しています。
しかし僕は、自分の指針となる営業を教えてくれ上司達の教えを、
守っていくのだと思います。
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