税理士として独立以外の選択 税理士法人等への就職転職1

前回、税理士事務所を承継する場合のデメリットについて考えました。

税理士として独立する以外の選択の1つとして、税理士法人などへ転職する道があります。

独立よりも安全で健全な選択だと思います。

もしかしたら、独立という選択よりも多くの人がこちらを選ぶかもしれません。

税理士法人への就職についてどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

これも実際に友人に相談した内容です。

今回はメリットについて考案します。

なお、税理士法人や個人事務所への就職、転職を前提とします。

メリット1 安定した給与や賞与

まず思い浮かぶのが、毎月給与が手に入るということです。
決まった収入があるという事は、生活をする上で安心できます。

この業界は税理士資格を得ていても、給与は同年代と比較して低いです。
基本が低いですからね。

それでも定期的な収入が確保されているというのは、大きな安心です。

賞与があれば人生設計も立てやすいですし、貯蓄計画も立てることが出来ます。
ちなみに、社会保険や厚生年金も会社が負担してくれたり、失業や勤務できなくなった場合、雇用保険の給付を受けることも大きな安定です。(独立開業しないことが要件ですが)

配偶者や子供がいれば、社会保険は変わらずに社保の扶養になれ配偶者は国民年金を払わずに済みます。
将来、老齢年金だけの場合と、厚生年金の受給とでは大きな差があります。

会社員であると、やはり公的な福利厚生の水準が高いです。

メリット2 多種多様な業務を経験できる

大きめの税理士法人の場合は、分割や株式交換などの組織再編、タックスヘイブンや移転価格など小規模事務所では経験できないことができることもあります。

しかし、独立して一人で組織再編やりますというのは少し気が引けます。

難易度の高く複雑な相続の申告や株式評価などは、体制が整っている税理士法人の方が安心して学ぶことが出来るかもしれません。
何よりそういったノウハウを自分のものにできます。

また、多くの業種を拝見することもでき、様々な経験を積むこともできます。
難易度が高く時間や手間がかかることをしていると、仕事に対するやりがいや満足度は高くなります。

メリット3 組織が守ってくれる

何かミスが発生した場合、大抵の場合は最終的には会社が守ってくれます。
会社という後ろ盾があるため、犯罪行為を起こさない限り責任を追及されることはまずないでしょう。

自分の行った処理は自分以外の誰かが最終的に確認してくれます。
何か問題があれば最終確認者の責任です。

担当者は思い切って処理や判断をする場を得ることが出来ます。
なんせそれは会社員の特権だと思います。

ただその代わり、今の僕もそうですが本当の意味での責任感というのは、経営者と180度異なっていると感じます。

メリット4 知識のブラッシュアップ

職場に税理士や勉強家の人がいる場合、新しい知識を吸収できる場になります。
1人で改正税法を学んでいても、すべてを覚えることは難しいです。
また、すでに自分が知っている事項についても勘違いや誤って理解していることもあります。

周囲に勉強家や他の税理士がいれば、それらは正すことが出来る場でもあります。

自分1人の場合、誤りに気付かずスルーしてしまうかもしれません。

まとめ

以上が税理士法人などへ勤務する場合のメリットだと考えます。

税理士としてサラリーマンですけど、サラリーマンのメリットって大きいですね。

文章にしてみると、改めてそう思います。

そりゃ、給与所得控除を縮小したくなる気持ちもわかります。

経費ではなく、責任転嫁の価額と捉えれば納得できます。

次回はデメリットについて考案したいと思います。

 

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