勤務税理士の苦悩5。進化したものを手にしたい。
先日も書きましたが、4月末より歯の治療のため、歯科へ通っています。
元々4カ月に一度、定期検診をしていました。
4月の検診で虫歯があり、数日後に治療の予定でした。
その治療までの数日間に、詰め物が取れたり、前歯の差し歯にヒビが入ったり。
合わせて治療してもらおうと思いましたが、かかりつけ医が突然のケガにより休業。
急遽別の歯医者へ通うこととなりました。
人生なにがあるかわかりませんね。
さて、それらの複数の治療のため、今月だけで6回も通院しています。
歯医者さんに限らず、医療というのは10年前と比較すると格段に進歩しています。
そして、その常識も変化しています。
僕がしている仕事は、10年で何が変わったでしょうか?
治療法の進化
今や当然の事ですが、虫歯の詰めものは昔は金属でした。
しかし、現在は保険適応で白い詰め物が常識みたいです。
レジンってやつです。
外れた詰めものは金属でしたが、新しい詰め物は、白い詰め物になりました。
虫歯治療した部分は、CADを使用して白い被せものをつけてもらいました。
もちろん、歯の部位によりますがすごい進歩ですよね。
子供の頃は詰め物はすべて金属でした。
8年前に複数の虫歯の治療をしたときも、金属の詰め物でした。
どんどん進化しているんですね。
治療法が進化するということは、歯科医師自身もその進化に遅れないよう技術を磨いているんですね。
医療機器の進化
医療器具も進化が激しいです。
ファイバースコープや立体CTの導入など、
HPをみると最新機器の導入を宣伝している歯科もあります。
ステインや歯石などは、カリカリしなくても
超音波や水で落とす装置があるんですね。
それらが他の歯科と差別化につながるということは、
最新機器を導入している歯科はまだまだ多くないみたいです。
これらの導入にはお金がかかることはもちろん、使いこなしているんですね。
使いこなすために、勉強されているんでしょう。
溢れる情報
今はインターネットで多くの情報が手に入ります。
しかし、悪く言えば情報があふれてすぎています。
素人考えだと、多くのネットにあふれる考えが正しいと感じてしまいます。
先日、前歯の治療に関して相談しました。
ネットでみた情報の治療方針が気になったためです。
しかし、担当医の先生の考えもあり、先生を信頼することにしました。
こういうときに使う「先生」って、本当の意味での「先生」なんですよね。
業界で慣例的に使用される「先生」とは、意味合いが全く異なります。
進化を使いこなす
さて、上記であげた治療の進化、医療機器の進化、溢れる情報。
僕らの仕事でも同じだと感じます。
税法の進化(変化)については、
当然ついていかなくてはならないですよね。
雇用者給与の税額控除なんかは改正が多いです。
事業承継税制も、実際に使用するかは別として、
知識として知っておかなくてはならないでしょう。
機器の進化については事務所によって進んでる事務所、
そうでない事務所と激しいように感じます。
普段仕事をしていて、高額な事務機器はあまり必要には感じません。
それよりも、多くのアプリや事務機器と連動すれば、
仕事の効率化は一段とアップします。
しかし、あくまでも昔の方法やペーパーにこだわれば、
そこには効率化どころか進化がありません。
情報に関してはどうでしょう?
多くの人がネットで調べることができます。
ネットの情報の確認を電話でしてくる方もいます。
中には、誤った考え方をしている人や、
僕自身があまり知らない情報もあります。
それらの情報と対当に向き合うには、
やはりそれなりの知識のストックが必要です。
税法の進化や機器や媒体の進化、
多くの溢れる情報を使いこなすことができているのでしょうか?
10年で進化したことが使えていない
昨年9月で、僕が会計業界に入り10年でした。
この10年で様々な事が変わりましたよね。
電子申告。
クラウド会計。
自動記帳。
free。
国税庁のetax。
スマートフォン。
僕の勤務先では電子申告くらいの導入しかありませんが、
これらは会計業務に必須でしょう。
逆にいうと、現段階で使いこなせていなくては、
もう残っていけないように感じます。
クラウドに限らず、リモートストレージ
なんてものは10年前考えられませんでした。
USBより進化するとは思っていませんでした。
etaxなんかは、導入当初と比べると、
すごい使いやすくなりましたよね。
下手なソフトを使うよりも、
所得税の確定申告などはetaxソフトを使用した方が優れています。
スマートフォンが使えれば、簡単に文書や画像を連携できます。
しかし、勤務でいる以上、どうしてもこれらに精通することができません。
それらは決定するのは、自分ではないからです。
ただ、それではやはり進化からおいていかれてしまいます。
まとめ
僕がたるんでいだけかもしれませんが、
サラリーマンの税理士でいることは、甘えの部分が多いように感じます。
勤務している以上、日々の仕事では上の意見に従わなくてはならないことも多く、
どうにもならない事があります。
しかし、それに甘えて進歩を止めている自分自身の甘さがあることも事実です。
顧客からみた自分はどううつっているのでしょうかね?
余談ですが、通院は休みの日ではなく、仕事中に中抜けして行くようにしています。
けしからん!という人もいるでしょう。
やはり周囲の目も気になります。
しかし、仕事があるから病院は休日にいくという考えは、おかしいと感じます。
自分の体のことですよね?
仕事をするのであれば、健康保持が条件です。
そこにフリーだのサラリーだの差はないように感じます。