家計を管理する事と資金繰りは同じである。

お客さんから、よくこんな相談があります。

資金繰り表を作ってほしい。
通帳の残高がカツカツになる。いいお金の管理方法はないか?

など、よくあることですね。
これらは、比較的小規模の会社に多くあります。

銀行勤務の時、融資の受付をする際には、資金繰り表の作成を依頼したので事情はよくわかりますが。

資金繰りというのは、単純に入ってくるお金と出ていくお金を書くだけです。
資金繰り表の作成は、単にこれらを並べるだけですので、特に技術は必要ありません。

問題は、どうやって資金繰ることができるか(お金の管理をどうすればいいか)?
という人です。

さて、資金繰りの管理というのはどうすればいいのかしょうか?

 

資金の管理は家計の管理

銀行で融資を獲得するときといえば、運転資金の獲得が多いと思います。
その際、必ず資金繰り表の作成が必要でした。

名目的には、「資金がマイナスになるから貸してください」という事です。
出ていくお金の方が多い、若しくは支払いが先行する(設備支払以外)という理由が王道かと思います。

資金繰りと言ってしまうと大げさですね。
単なる現金の管理といえば分かり易いです。

家庭でいえば、毎月の給与とおこずかいの管理ができなければ自己破産してしまいますよね。
なので、これらは単純に家計の管理と同様です。

ある程度の規模の中小企業の場合、お金の入金や支払は、締め日の月の翌月が多いかと思います。

毎月、毎年事業が継続していれば、それほどお金の管理の仕方自体が難しいことはないかもしれません。

家計の管理ができれば資金繰りもできる

掛け金の回収や支払がある場合、お金が足りなくなることがあります。
多くの会社はその場合、当座貸越で乗り切るでしょう。
(当貸が上限に張り付かなければいいのですがね)

しかし、こういった会社の多くは、お金のやりくりができている会社です。

小規模な会社で多いのですが、自身でお金のやりくりができない会社があります。
銀行にいたとき教わったことに、家庭の家計の管理ができる人が資金繰りの管理ができると言われました。

一般家庭の主婦の方は、夫の収入から毎月生きるために必要な5大公共料金を差し引きます。

さらに、毎月必要な月謝等、必要な貯蓄を差し引きます。
そしてそこから生活日用品を差し引きます。

最後に夫のおこずかいも。
手元にお金が残れば、その月は黒字です。

これが資金繰りです。

実際に、男性よりも女性の方が資金の管理に向いているような気がします。
男性は結婚してしまうと、上記の家計の管理をすべて奥さんに任せてしまう人が多いような。
(最近はそうでもないですが)

毎月の給料が100万あります!
という人なら別ですが、一般社員の場合、月の収入が限られてますよね。

そこから生きるために必要なお金を差し引くと、一体いくら残るのか?
そんなこと簡単に思いますよね?

しかし、この感覚がわかっていれば、資金繰りはそれほど困難ではないはすです。
普通にサラリーマンをしている人でも、この感覚が分からない人は多くいます。

まとめ

現金商売や事業初めて間もない方には、必ず収入から貯金=積立をするように進めています。

積立金も毎月の経費として認識してもらうようにしています。

原始的な方法ですが、これが一番手っ取り早いです。

安易に当座貸越や長期運転資金に頼ることは良くないと思います。

長期運転資金の繰り返しは、数年ごとに借入の返済のための借入につながることがありますから。

家計の管理を把握してやりくりしていくことが、資金繰りを管理するいい方法だと思います。

消費税や法人の中間、確定期の為に、積立金を契約してほしいものです。

 

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