勤務税理士の苦悩10。会計事務所の手書き文化に必要性。

昨年よりAIの導入により、税理士の仕事がなくなると言われています。

真っ先に思いつく事は、伝票入力でしょう。
多くの時間を費やす作業であり、税理士事務所の経常的な収入源だったものです。

しかし、脳みそ自体はそれほど使用しないため、いわずとしれた単なる事務作業ですけれど。
以前の職場でも、今の職場でも、手書きの伝票が存在します。

個人的には、手書きの伝票は不要だと考えています。
不要というより、わざわざ手書きで起こす必要性はないように感じます。

さて、今日は会計事務所で行われる手書き作業について考えたいと思います。

手書きの伝票の不要性

誰もが思い浮かべることが出来る、あの振替伝票です。
お客さんで使っているところも。

それが何百枚となると、それだけで何だか無駄な作業ですよね。

伝票は仕訳の基本だと言われます。
というか、そう指示されました。

2007年に会計事務所へ転職した時、わざわざ手書きで伝票を起こし、それをソフトへ入力することに驚きました。

確かにそれは正しいでしょう。
経理初心者にとっては、しっかりと仕訳を起こす能力が必要ですからね。

しかし、それが「手書き」ではなく、「PCなどの電子媒体」ではいけないという理由が見当たりません。
手書きをして、入力作業をしないと間違えやすいからだめ!

とよく言われましたが、もしそうであればおそらく今の時代の会計や税理士業務に向いていないように感じます。

一生懸命手書きで1つ1つ起票して、貸借が一致した!
という人はもはやいないでしょう。

手書きの伝票についても、同様な事が言えます。
手書き自体を否定するわけではありません

ただ、現在は会計ソフトの画面上でサクサク仕訳を入力できる能力が当然です。

というか、その為のソフトですよね。

手書きをすればするほどミスが増える

仕訳を手書きで起こし、それをわざわざ入力するというのは、残念ながら無駄で間違えやすい作業をわざわざしているようなものです。
簿記を勉強したことがあるならわかると思います。

仕訳をきればきる程、間違え可能性が高くなります。
転記すれば転記するほど転記ミスの可能性が増えます。

わざわざ現金出納や通帳から預金出納を作成し、さらに振替伝票を作成するというのは、かなりの時間の消耗ですよね。
実際そういった会社はまだまだ多いのですが、普段もどかしく感じることがあります。

日常において、やはり伝票をおこす際に転記ミスを多く目にします。

掛け金や手形等があっても、今はエクセル自動取り込みを使えます。
例えそれがなくても、掛け入金や手形決済を1つ1つ伝票で起こす以外の方法はいくらでもあります。

本来なら、可能な限り時間を節約し、ミスの少ない記帳方法をしたいのですが、勤め人だとなかなかそうもいきません。

昔の方法を続けてのは楽だと思います。
しかし、時代にあった処理の方法をしていくことも必要なのではないかと思います。

中小企業では、わざわざ処理方法を変えるのは足が重たいと言われます。

本当なのでしょうか?

重たくさせているのは、いち早く効率化を推進すべき会計事務所のように感じることがあります。

申告書の手書きについて

法人税の申告書についても、下書きとして手書きで行う事務所。
直接、税務ソフトに入力する事務所。

2通りあるように感じます。

どちらがベターなのかは難しいように感じます。

申告調整等が多く、別表4が2枚になるような会社。
また、組織再編などの申告書については、原理をしっかり身に着けたいと思い、僕も一度手書きで書いています。

ただ、すべての会社を手書きにすべきかどうかというと、やはり疑問に感じます。

言い方はよくありませんが、利益と所得が素直な会社であれば、わざわざ手書きにする必要があるのかと以前より感じています。

手書きで一生懸命最終値を求めるよりも、作成されたものが異常ではないかを見極める能力の方が大切に感じます。

まとめ

税理士になるためには、一定の計算能力が必要と言われています。

年配の方の税理士の頃は、そうだったのかもしれません。

ただ、もう5年も前ですが、少なくとも僕が受験していた頃はそうは感じませんでした。

以前の事務所の所長から、

「試験はスキルとしての適性試験」

とよく言われました。

言うまでもなく、そのスキルとは一生懸命計算したり、多くの法令を知っている、といったようなスキルでなように思います。

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です