子を産む、産まない問題。お互いの多様性を受け入れる事。

子を産む、産まない発言問題で、毎年何人の政治家が失言をしているでしょう?

つい先日も、そんなニュースがありました。

批判や揶揄するつもりはなくても、この手の発言は批判をあびる最先端になりましたね。

しかし、子孫を残す=国の繁栄と捉える人は、政治家に限らず一定数います。

結婚も然りです。

そんな僕も、来年はパートナーと暮らすため、独立するつもりです。

が、結婚や子をもつ予定はありません。

なぜこうも子を産む、産まない発言は脚光をあびるのでしょうか?

子を持つという前提

まず初めに、以前、台湾の同性婚の判例を読み解くという投稿をしました。

この判例の、最も注目すべき部分は、一部抜粋になりますが、

「民法の婚姻規定は、子どもを産むことを前提条件とはしていない。」

「子どもを産むことが婚姻の基本的な要素であるとは全く言えない。」

上記の2つの一文。

実にグローバル考え方であり、かつインターナショナルな判例です。

今の日本では、まず無理な考え方ですよね。

「結婚=子供を産む」

という考え方は政治家に限らず、一般の人もでも多くもっています。

僕自身、35歳になりますが

「結婚は?子供は?」

とよく言われます。

特に、家庭を築き子育てをしている方から。

多くの人の根源には、子供を産むものだという概念がある証拠です。

子孫の残す目的

一方で、子供を産みなさいという考えも理解できます。

子孫を残し、人口が増え、労働力人口が増大していかないと、高齢者を支える世代が形成されません。

膨大する医療費を負担しなくてはいけない世代。

これからは、大学の無償化、18歳までの医療費を500円になどと言われています。

それらを実現するには、人口が減少し、支える世代がいなくては、国は破綻してしまいますからね。

理論的には間違っていません。

というより、正論であり理解は容易です。

そして、このように感じている人も必ずいるはずですよね。

子孫の残すことが、生物としての性であるということです。

お互いの多様性

この10年で、多様性という考えが度々取り上げられています。

年配者は言うでしょう。

「早く結婚しなさい。子供を作りなさい」

既婚者は言います。

「結婚は?子供いないと老後は?」

しかし、現実には様々な理由で子を持たない人がいます。

当然ですが、それらをすべてひっくるめて多様性のはずです。

いろいろな考えがあっていいはずです。

幸運にも、人によって異なった人生や生き方が許される時代です。

だからこそ、この考え方はいい。これはおかしいなどとしてはいけないと思います。

もちろん、心無い事を言う人もいるでしょう。

ただ、他人の意見は心無い!とばかり思っていると、それもまた自分の考えの押しつけになってきます。

まとめ

前述しましたが、僕も子供はもたないでしょう。

子供を産まないの?

と言われる人の気持ちはよくわかります。

産む産まないは、人の自由ですからね。

しかし、子を持つべきだという考えも理解できます。

それらの考えを共存させていくことが、多様性だと感じます。

とはいうものの、子供も持つと持たないとでは、人生は遥かに違うのだとわかっています。

それがわかっているからこそ、産む産まない発言は、大きくなるのかもしれません。

 

 

 

 

 

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