勤務税理士の苦悩13。教えられない職員達。

先日、税理士法人へ転職した友人と話をした際、
こんなことをぼそっと言われました。

「仕事の仕方がまだわからない。」
「仕事の進め方自体を教えてもらいえない。」

僕が会計事務所に入った10年前と全く同じ悩みです。
そう感じたことがある人も多いのではないでしょうか?

なんと!10年も経つのに。
まだこんな馬鹿げたことが!

と言いつつ、自分もそうしてしまった事があるかもしれません。

さて、なぜこの手の悩みはなくならないのでしょうか?

自分の経験から紐解いていこうと思います。

独特の風習や常識

会計事務所でよく耳にすること

「会計事務所職員の適性は、
過去の処理を見ながら自分1人で決算を構築できる能力」

技術は先輩(この場合は今までの処理)をみて学べという古いスタイル。

今の事務所でも、この暗黙の了解がありました。

実際、多くの人は過去の処理を参考にし、
何とか1人で決算の処理の方法を自分なりに構築しているのかもしれません。

そういった能力は重要です!
多くの事を推し量りながら、
1つ1つの関門を突破していくのだ!

なんて、一体誰が決めたのでしょう?

そんな僕も転職当初、
初めての決算(年1の個人の確定申告の事業者でした)を、
上記のように何とか行いました。

当時、それに対して達成感があったのは事実です。

しかし、だからこそ今があるんですよ!

などとは思いません。

もっと適切な指導があれば、
今頃立派な税理士さんだったかもしれません。
(それはないですがね。。。)

さて経験上、この要因については次の通りです。

教えてもらいない負のスパイラル

① 新人の時、仕事の仕方を教えてもらいえない。

② その後、後輩が入ってくる。

③ 自分が新人の時と同じように、当然仕事の仕方は特に説明しない

④ 仕事の仕方を教えてあげたいが、周囲が気になり(先輩や上司から何か言われるのが怖い)それができない。

⑤ 仕事の仕方を教えてあげたいが、それが事務所の方針だから何も言えない。

こんなところでしょうか?

僕も実は10年の経験の中で、
上記の④を1度してしまったことがあります。

当時はそれがそんなにおかしな事とは思いませんでした。

まだ転職して1年だったため、微妙な立場であった事。
そして、不用意ないざこざを立てたくありませんでした。

また、自分でも技術は盗んだり学ぶものだと思っていました。
(今は思いませんが。)

若かったとはいえ、
大いなる反省すべきことです。

教えないのではなく、教えられない

自分も含めて思うことですが、

「教えない」のではなく、教えることが出来ないのかもしれません。

それは、自分が教えられたことがないからです。

・決算の組み方

・問題に直面した時の解決方法や処理方法

・法令の捉え方

それらは人それぞれでしょう。
そりゃ当然なのだと思います。

しかし、応用を効かせるためには、
必ずそこには1つの指針となるベースがあるはずです。

日本の英語教育が、イギリスやオーストラリアではなく、アメリカ英語を基本としているのと同様。
I canのキャンの発音を、カンと発音する人はまずいないでしょう。

自分が教えられなかった=過去の処理が基本のベース
となっているため、

人に教えることができない=過去の処理をみて仕事しようよ
になってしまうような事が見受けられました。

まして、事務所の方針や上司の考え方が
「技術は見て盗め。自分で学べ」
ですと、それが当然になってしまいます。

反感を恐れず悪い慣習をなくしていく

それではどうすればいいのか?

今の自分をベースとして、新人(他人)に1つ1つ教えることだと思います。
相手の目線に立って、表情に変化がないか注意観察しながら進めることです。

新人は、それが1つの基本となる指針になります。
そしてそこから自分なりの応用ができるはずです。

少なくとも、それで過去の処理をみてね、というおかしな風習は断ち切れます。
そういった人たちが増えていけば、おのづと悪い慣習はなくなるはずです。

もしかしたら、周囲からは反感を買うかもしれません。
いや、間違いなく買うでしょう。

実際、僕も、

「自分ら(先輩方)の時はそうじゃなかった」
「新人に甘くするのはよくない」

と言われたこともあります。

残念ながら、年を重ねても人間ってそんな仙人にはなれません。

でもそんな揶揄は振り払う強さを、
友人には持ってもらいたいと思います。

自分がおかしいぞ!
と感じたことは、後輩にはしてはいけないと強く思います。

そこでまた今までの慣習を行ってしまうことが、
負の連鎖の要因です。

・仕事の仕方は盗むものだ!

・自分で学ぶものだ!

・1人で処理する能力のある人が適正がある!

それらが正しいかどうかは未だに不明です。
しかし、自分が最初に会計業界に入った時に、

「えっ?」

と直感的に違和感を感じたのであれば、それらはきっと不正解なのでしょう。

人によって捉え方が変わってしまう指導法は、やはりよくないです。

まとめ

新人に教育する時、そもそも画一的な指導とはおかしな話です。

相手によって指導する方法は変わって当然だと思います。

まあ、指導法が存在しないという事がそもそもの問題なのですがね。。。

 

 

 

 

 

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