勤務税理士の思案5。オーダーメイドの税理士事務所。
先日歯の治療を終えた後、顎関節症治療のため、マウスピースを作成しました。
金額は5,000円で、しっかり保険適用です。
治療の為なので医療費控除も適用できます。
治療した2本の歯は自費診療で、素材はジルコニアです。
自費なので完全オーダーメイド、金額は270,000円程でした。
今まで人生の中で、オーダーメイドを利用したことは数回ありましたが、
自分のサイズにぴったりという良さについて、改めていいなあと感じます。
しかしオーダーメイドはお金がかかります。
時間もそれなりにかかります。
でもオーダーメイドって既製品にはない価値があります。
そういえば、会計業界ってオーダーメイドって聞きませんよね?
僕は小規模な事務所に勤務しているんで、大きな税理士法人はわかりませんが、
完全オーダーメイド税理士事務所ってあるんでしょうか?
オーダーメイドの美学
オーダーメイドというと、サラリーマンの場合、スーツやYシャツが思い浮かびます。
都心などでよくパターンオーダーを見かけます。
既に決まっている型版からの注文なので、それ程高額ではありませんが、
フルオーダーメイドというと、5万、10万は超えてきますよね。
その他にも、眼鏡、下着、布団、枕、カバン、靴、漢方、印鑑など、
世の中にはオーダーメイドが数多く存在します。
一度Yシャツを作ったことがありますが、自分の体に合う服を着ると、
デスクワークがとてもしやすいです。
今はもう何年も既製品を着ていますが、書き物をしている時、
袖のボタンの部分がいつもストレスです。
なるほどオーダーメイドではそんなストレスありません。
オーダーメイドの仕事って、凄いなあと思います。
所謂職人であるため、その人の技術力がもろに出るんですよね。
物を生み出す仕事をしている人は、必然的にオーダーメイドを受けることができるんですね。
会計事務所のオーダーメイド
会計事務所にある程度勤務していると、新規のお客さんがやってくる事があります。
当然料金的な思惑もあるのですが、大抵の方は今までの方法に疑問をもち、
何かしら改善を望む方が多いように感じます。
こういった方の場合、経理のスキルは高い人が多いです。
また既存のお客さんでは、今の時代に合った効率のいい経理をしたい。
今の方法を変えてみてはどうか?
と考えている方もいらっしゃいます。
こういった方は、既存の記帳方法が明らかに時代遅れである事を確信しています。
ある程度経験があれば、いろいろな方法(ツール)がある事がわかります。
そのツールは、僕が会計業界に入った10年前とは比べられないほど、
世の中に多く出回っており、そして普通のものとなっています。
それ程の材料があるのであれば、オーダメイドの記帳が可能なような気もします。
しかし、事務所にいると必ず制約がかかります。
・ツールは知っているが手元にない
・意思決定は容易ではない
・1つの事務所でツールは限られている=オーダメイドは不可能
そしてその制約は、変わらない事が多いですよね。
大企業だけでなく、中小企業でも物を作る会社には、
必ず商品企画部に相当する部門や担当者がいます。
そして新しい商品を生み出し、どんどん世の中に送り出しています。
当然ですよね。
企業は利潤を追及しなくては、資本主義を生きていけません。
永続的に会社を維持できません。
しかし、少なくとも僕が経験した勤務先では、
新サービス考案といった事はありません。
税理士業という性格上、商品企画、商品開発というのは、
あまり馴染まないのかもしれません。
レストランのように、固定されたメニューからの注文する形式。
美容院や床屋のように、顧客のから直接注文をうける形式。
税理士業は、どちらが理想的なんでしょう?
まとめ
もう何年も前ですが、鏡と美容台が1つしかない美容院をテレビでみました。
実在するのか映画だったのか忘れましたが。
店主は1人で、1人だけの顧客と向き合う。
その空間と時間は、1人の顧客のオーダのみに向き合う。
そういうスタイルも素敵だなあと思います。
完全オーダーメイドの税理士事務所があったらいですね。
余裕があったら作ってみよう。