勤務税理士の苦悩21。引継書で後任に知らせたい事。
ここ数カ月引継ぎをしています。
僕が行う決算や月次も残りもうわずかです。
しかし、肝心の引継ぎがうまくいきません。
期限から2日、3日経過したり、時間を超過したり。。
一応書面ので引継書は作成済なのですが。。
そもそも引継ぎとは何をすべきなのでしょうか?
単なる処理事項のマニュアルなんでしょうか?
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仕事は場数を踏んで覚える
僕は金融機関、会計事務所の2つの業界しか知りません。
それらを経験してみて感じた事は、
仕事は場数を踏むしかないという事です。
銀行では2年半渉外をしていましたが、
ズバリ営業はどんどん経験を積むしかありません。
営業に限らず、融資や窓口や事務の人も、
新人の時に、いちいちマニュアルなんて見ていません。
その都度の経験を糧に仕事の幅を広げています。
会計事務所でも、基本的な部分は同様だと感じます。
とにかく多くの経験を積む以外、方法はありません。
先輩から「これやってみる?」
とのお誘いがあったとき、貪欲に仕事をするのが一番です。
いやそうすべきですよね。
だって何か間違っても、そういう場合は先輩の責任ですから。
どんどん先輩のせいにして、沢山失敗できます。
しかし、仕事は場数や経験を積んで覚えていくものであれば、
それでは引継書って一体なんの為に作るんでしょうか?
引継書はマニュアルではない
銀行の新人の時、もちろん先輩からの引継ぎがありました。
そこでは日常の事務的な処理の引継ぎはありません。
そんな事は時間が解決してくれるからです。
最も重要な事は、担当者が知っている顧客のシークレット事項や約束事項、
融資の案件事項、、銀行マンとして知っておくべき事項でした。
そういう顧客独特の問題って、担当者だけがよく知っている事です。
うわべの書類では描かれていない事だからこそ、
後任者への引継ぎが必要だと感じます。
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ingenuity
会計事務所でも同様だと思います。
顧客の月次や決算の方法は、もちろん一通り説明します。
当然ですが書面でも残します。
しかし、それはあくまでも前任者の方法であり、
あとは後任者が自分色に染めていればいいだけの事です。
通常業務については、顧客に迷惑がかからない程度に、
後任者がやりやすいよう、自由に変えていくのがいいのです。
僕はあーしなさい、こーしなさいをイチイチ言いません。
だってうざいですよね?
僕だったら、俺の自由にさせろよ!って思います。
銀行時代、そして従前の会計事務所では口に出してしまい、
険悪になったこともありますが。。
何より、前任者の方法を遵守していると、
人間自分の頭で考える事を止めてしまいます。
引継ぎは単なる日常業務のマニュアル作りではありません。
過去の引継ぎで知りたかった事
僕が自分が後任者の立場の時、これが知りたかったという事は、
・過去の(グレー)な処理
・判断が分かれた処理
・今までの処理の不安要素
・過去のグループ再編
・特殊な法令の適用関係
・各会社特有の法令適用の注意事項
などなどです。
過去の処理の中で、どうしても知っておくべき事ってあると思います。
しかし、そういう事に限って書類上では表れていない事が多いです。
(表してはいけないのかもしれませんが。。。)
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past issue
日々の日常処理って前任者がいなくても、何とかなるものです。
きっとボスがしっかりみてくれますよね?
でも過去の部分については、日常でてきません。
組織再編を繰り返した場合など、その遍歴を知っている人がいない本当に困ります。
僕自身は、日常処理は好きなように行う方が楽でした。
仕事や予定、顧客へのアナウンスの段取りについては、
自分で考えて行う方が断然楽です。
やはり一番知りたかったのは、また引継がなくて困ったのは、
上記の6点でした。
まとめ
引継ぎって難しいなと思います。
何を残していけばいいのか。
1つ1つ処理方法の書いてほしいという人もいますが、
自分で自由に考えればいいのになー
と感じてしまいます。
まあ、人それぞれですから仕方ないですがね。。