個人事業主の廃業時期。いつ事業を廃業しよう?
先日商工会議所のパンフレットをみていると、
シニア世代の起業セミナーという講座を目にしました。
国は60歳以上、いつの間にか65歳、これからは70歳まで、
元気で働いてもらいたいとい思惑があると言われています。
シニアを対象としたセミナーはかなりあるようで、
60歳前後で退職し、それから個人事業となるという事なんでしょうか?
さて疑問に感じる事が、個人事業主は、何歳まで仕事をするのかという事です。
僕の父親も20歳になる前から、個人事業主です。
今でいうと、職人もフリーランスっていうんすかね?
自分の父親の事を踏まえ、個人事業主の限界年齢を考えます。

フリーランスのどら焼き
65歳というライン
現在、父親は入院中ですが、まだ車を売りたくないと言います。
75歳を超えていますが、まだ仕事をする気なんすかね?
65歳を超えたあたりから、足腰、そして膝が悪く、
重量があるものを持つには大変そうでした。
職人のため、仕事をするには重いものを持つ事、
そして車の運転は欠かせません。
本人が仕事をしたい!
と思っている以上、家族であれ他人が止める権利はないのでしょう。
意思は尊重したほうがいいんですよね。
それらを奪われた場合、痴呆が進んだり、生きる意欲を奪うと忠告されたことも。

フリーランスの饅頭
ただ、やはり高齢の為、怪我や事故が心配です。
10代の頃から職人を営んでいる場合、
どうしてもある年齢になると、足腰、膝の摩耗は避けられないようです。
怪我や事故の事を考えると、65歳手間というのは、
1つの廃業のラインなのかもしれません。
判断能力の低下が起こる
どんな職種にも、仕事をする上で判断能力が必要だと思います。
税理士業でいると、判断を司るのは、今まで培った経験と知識。
そして大切な事は、これから習得する新しい経験と知識だと感じます。
職人でいうと、今までの経験=カン、正確な寸法です。
大学を卒業したあたりから、よく父親から、
「寸法を間違えちゃった、材料間違えた」
と耳にすることが増えました。
当時はそれ程深く考えませんでしたが、
判断が鈍るという事は、事業をする上で致命的な事なのかもしれません。
自分だけでなく、周囲にも迷惑をかけることも。
社員がいたら、言うまでもない事かもしれません。
そういう事がおきたのは、65歳前後です。
やはり、65歳位というのは、そういったラインがあるのでしょうか?
仕事が大好きで誇りがある
60歳を超えても、今の高齢者は本当に元気ですよね。
僕が通っているジムでは、iPhoneを使いこなす方、バリバリ泳ぐ方が結構います。
多少衰えがあっても、まだまだ体力が有り余るんでしょう。
ずっと1人で頑張ってきた個人事業主であれば、
まだまだリタイアを考える年齢ではないのかもしれません。
他にやりたい事、興味がある事がないのだろうという方もいます。
しかし、父親をみている限り、仕事が好きなんだと思います。
10代の頃からずっと、一筋に続けてきたんですからね。
それはそれは、2年半で銀行を辞め、会計事務所も2件目の僕は、
とても真似できる事ではありません。

フリーランスの栗饅頭
時代が違うにしろ、長年一筋を貫くという事は、
本人も誇りに感じているのかもしれません。
そして誇りに感じているからこそ、ある年齢に達した時、
判断が鈍りつつある事は、本人が一番よくわかっているのだと思います。
自分が利用しているお店、飲食店、和菓子屋さん、食器屋さん、お米屋さん、ケーキ屋さん
みんな個人事業主で、所謂高齢者です。
でも、今でも続けています。
事情はわかりませんが、みんな仕事が好きなんでしょう。
ずっと一筋で、長年続けているお店もあります。
その姿を見ていると、個人事業主のリタイアの時期というのは、
無いのかもしれないと、最近思うようになりました。
怪我や事故、周囲に迷惑をかける可能性がある事は事実ですがね。
まとめ
個人事業主が高齢になった時、いつまで仕事を続けるか決めるのは、
当然、事業主本人なのでしょう。
他人の人生なので、とやかく口出しする権利はないですが
。
ただ、やはり一度腰を置いて話合う事が対大切なんだと思います。
まあ、その道一筋でやってきた人間は、
それなりに頑固なんですがね。。。