新人を悩ませる年末調整の住宅ローン控除。適用2年目は慎重に。
先日のニュースで、住宅ローン控除の誤りが多いというニュースが。
ローン控除は10万円以上の人が大多数ですので、
年末調整や確定申告で誤りがあると、結構デカイですよね?
年末調整をしていて、特にローン控除2年目の人を扱う場合、
いろいろ抜けている部分があり、収集から一度で終わりません。
新人の時、住宅ローン控除があると、嫌だなあとよく思っていました。
さて僕が新人の時、年末調整で住宅ローン控除を適用する際、
厄介だな!と感じた時の事をまとめておきます。
(優秀な人ならきっと迷わない事ばかりですが。。。)
確定申告書が必要
ローン控除の申告書を確認していて、辻褄が合わない事があります。
大体適用2年目の方です。
新人の時、計算が進まずすごく悩みました。
そんな時、面倒ですが、ローン控除初年度の確定申告書を持ってきてもらいます。
連帯債務住宅ローンの場合
借入残高は、連帯債務割合を乗じます。
摘要に計算式、その旨を書いて、納税者自身の確認の印をもらいましょう。
大抵の銀行は、摘要欄にその旨の記載があるのですが、
以前はない事もありました。
住宅取得資金贈与の適用を受けた場合
対価の額から、住宅取得資金贈与をもらった金額を差し引きます。
確か差し引かないと、おかしな金額になった事がありました。
当初の確定申告書をみれば、判断できることです。
これ贈与を受けた旨の記載を印字してくれればいいのに。
しかし問題は、年末調整のローンの申告書は、
全く書き込みしないで提出する人がいます。
自分で記載する事を知らない人もいました。
計算誤りは仕方ありませんが、その意識の無さが本当は大きな問題です。
ローンを借り換えた場合
金利下落局面、固定期間終了時には、
住宅ローンを途中で借換える人もいます。
借換えをして、少しでも借増があれば、ローン控除の計算は按分計算が必要です。
そうしないと、多く控除しすぎです。
計算自体は、分数のかけ算が理解出来れば、考え方は容易に理解できます。
問題は、自身の借換え時のローン残高がわからない人です。
銀行も残高証明書に、借換え時残高を載せろよ!といつも思います。
金利や支払額などの条件変更による借り換えの場合、
借増はまずないとは思います。
しかし、納税者自身がしっかり把握していないと、
正確な計算が出来ません。
申告納税という意味
だってそんなん知らないし、複雑で言ってくれないからわからない。
会社員には理解できないから間違っても仕方ない。
という考えの方もいますし、そういう気持ちもよくわかります。
しかし、やはりそこはしっかりとルールを守る部分です。
自ら進んで住宅ローン控除を受けたのは、明らかに納税者自身の自発的行為です。
本来の申告納税方式による国税の納税者義務者の行為です。
わからないから仕方ない、何も書かないで提出しよう、で済ますのではなく、
責任をもって、ローン控除を受ける事が求められるように感じます。
そんなに誤りが多いのであれば、ローン控除は毎年、確定申告の方がいいかもしれません。
まとめ
新人の時、あのペラペラの用紙一枚で、10万以上のローン控除が適用されるのに驚きました。
あの計算式を追っていくのが、凄く不安だったんですよね。
今は慣れましたが、ローン控除2年目の方を見ると、やはり慎重になります。
まあ計算書自体、もう少しシンプルになればいいとおもうのですが。
控除年数も拡大されるわけですから、
書式ももっとわかりやすくなってほしいものです。