勤務税理士の苦悩24。会計事務所退職時に心得るべき事についてその2。
間もなく年末調整も終わり、年明けには確定申告です。
12月末申告の決算完了にて、僕の法人決算は終了です。
担当先の引継ぎもほぼ完了。
後は確定申告をサラッとこなすだけです。
さてまだ退職まで3カ月ありますが、
今回、改めて感じた退職時に考慮した方が望ましい事について、まとめておきます。
事務所の規模、個人事務所、税理士法人など形態によって異なりますが。
やっぱり退職は円満に迎えたいですからね。
退職日を明確に告げる
雇用主には、退職希望日を明確に告げましょう。
そして何もへりくだる必要はなく、毅然としていましょう。
「その時期は忙しいかもしれない。」
といった返答があるかもしれません。
しかし、そう返答する人は、常に自分は忙しいと思っているだけです。
勿論、わざわざ多忙な時期をわかったうえで、退職希望日の2週間前などに、
その退職の意思を伝えるなどと言うのは別ですが。
常識的な期間を設けて、いついつ辞めますと言うのであれば、
あとは雇用主の責任です。
逆にいうと、○○日に辞めます!
という事が出来ないのであれば、辞める意思が固まっていないのだと思います。
自分も周囲も同様でしたが、退職の意思がはっきりしている人は、
曖昧な事は言わず、この日に辞めます!とはっきりしています。
曖昧にせず、はっきりと意思を示した方が、雇用主や残る社員にとっても、
いつまでに何をすべきか(聞くべきか)明確になります。
お客さんには早めに告げる
僕は退職の意思は7月にボスに言いました。
なので、それ以降顧客と接する時は、来年退職する事を報告。
決算を迎える度に、もう僕が担当でない事を認識してもらってます。
そして悲しい事ですが、できるだけ僕はお払い箱になるようにしています。
これには人それぞれの考えがあると思いますが、
僕は退職者が引き継ぎをする際、早めに身を引くべきだと思います。
出来るだけ早い段階で、新任者と顧客の関係性が高まった方がいいと考えています。
だって辞めていくんですからね。
残っている社員と顧客の関係性がうまくいく方が重要です。
「独立」という単語
理由はどうであれ、僕は県外へ引っ越して独立の予定です。
しかし、「独立」という単語は、あまりいいように捉えてもらえません。
いやいや、勿論の事ですが、お客さんからではありませんよ。
その言葉を出すと、勤務先からはあまりいい顔されません。
なので、お客さんに報告する際など必要以外は、あまり「独立します。」
とは口にしていません。
雇用主からすると、いろいろ思う所があるのかもしれません。
いや、あるのでしょう。
でも、お互いにその思いをくみとり、推し量っていく事も重要なのだと、
今は何となく思うようになりました。
ボスの立場にならないとわからない事も沢山あるでしょう。
悪い文化は自分の担当時代に抹消する
どの職場でも、悪い文化ってありますよね?
僕が感じた悪い文化は、
・仕事納め以降に、年末調整の為に仕事する
・用意して欲しい事を顧客に知らせない
・平気で訪問時間や報告期限に遅れる
・自分で判断できる事を、イチイチボスに聞く
これらって、会計事務所に入ってびっくりした事です。
本当に悪い文化ですよね。
・年末調整は翌年にしてもらいました。
お客さんも求めてはいませんでした。
・年末、決算、確定申告などは、必ず書面でその旨をお知らせします。
それが普通です。
・日常の数字や書類の報告期限、顧客との時間は必ず守る
遅れそうなら、事前に連絡をする。
それも普通です。
・自分で判断できる事、顧客とのやりとりは、自分で考えて行います。
何でもかんでも聞いていると、自分の脳みそを使うことが出来ない人になります。
悪い流れや習慣は、やはりどこかで断ち切るものだと思います。
まとめ
まだあと3カ月ありますが、できれば穏便に退職ができたらいいと思います。
周囲で前向きに会計事務所を退職した人がいないのですが。。
ただ、それもおかしな話です。
せっかく何かの縁があって就職したのだから、
そこを離れても就職してよかったと思えるような退職をしたいものですよね。