勤務税理士の苦悩27。安易に他人の仕事を奪ってはいけない。

銀行勤務の時には気づかなかった事の1つに、

デスクワーク(税理士業務)における、暇な時間があります。

暇といっても閑散期の事ではなく、日々の日常において、

手が空いてしまう時間のことです。

ええ、この時期でもありますよ。

 

転職して気付いたことですが、他人の仕事を奪う人間って、

結構多くいるんですよね?

別にお仕事を依頼したわけでもなく、別に困っているわけでもないのに。。。

周囲で他人の仕事を奪う人はいないでしょうか?

もしいるとしたら、なかなか厄介な問題です。

仕事や意欲を奪う人は必ずいる

普段仕事をしていると、手をつけていない案件ってありますよね?

人間の体は1つなので、同時に2つの作業はできません。

多くの場合、税理士事務所は、職員がそれぞれ担当を振り分けられています。

 

それぞれが、自分の案件を複数もち、自分で仕事の順番を整理して、

複数の仕事をこなしているはずです。

それぞれ期限までに合わせて、滞りがないよう、

最善の注意を払っているとは思います。

 

みんな自分なりの仕事の進め方をもっているはず。

 

当然、新人の時や経験が浅い場合、スマートにこなしていく事は困難。

しかし、それも時間と経験がカバーしてくれます。

 

目に見えて相当な遅れをとっていると思われない限り、

他人に対する割り振りには、安易に手を出すべきではありません。

 

その担当者なりの段取りというものがあるからです。

また、職員それぞれが自分で仕事を回していかない限り、

いつまでたっても成長は出来ないからです。

 

しかし、それに水を差す人間が必ず存在します自分が処理した方がベターは誤り

ぽっかり手が空いてしまった場合、他人の仕事を奪う人っていますよね?

勿論、仕事を依頼をしたわけではありません。

そもそも困っているのであれば、とっくに本人はヘルプを出しています。

 

しかし、平気で他人の仕事を横取りする人がいます。

そしてそういう人間は、必ずといっていい程、勤続期間が長い人間です。

 

基本的にデスクワークの場合、所謂「暇な時間」って、恐怖ですよね?

その気持ちは重々わかります。

ただし、その暇な時間の埋め合わせをするために、

他人の仕事を奪うの事には、いささか理解が出来ません。

 

明らかに困って果てて、SOSが発せられている場合は別ですが、

とりわけ危険アラームが聞こえない限り、不要なヘルプは、

自分より下の人間の成長、働く意欲を奪う何物でもありません。ヘルプが出されるまでぐっと我慢する

「忙しい時期だから、自分がやった方が早いから。」

しかし、ヘルプがでていない以上、それはただのありがた迷惑の可能性があります。

 

勤続期間の長い人間、経験豊富な人間、そして先輩は、

下っ端の人間が、仕事をしやすい環境を整えてあげるのが義務です。

 

確かにこの時期、確定申告しながら日常の月次、決算を処理するのって、

スマートな段取りをとれない人はとっても大変。

 

しかし、目下その時期だからこそ、他人の仕事を奪うのではなく、

スマートに処理を行えるような後押しが重要です。

 

「自分が処理した方が早い」

と感じるのであれば、そこはぐっと踏み留まりましょう。

 

相手がヘルブの雰囲気を醸し出してきたのであれば、

こっそり手を挙げてみればいい。

報告期限、提出期限が心配であれば、

こそこそっと、「大丈夫?」とだけ聞いてみればいい。

そしてその後、ひっそりと観察をすればいいのです。

 

他人への依頼も重要なプロセスの1つ

「仕事が遅れるとボスが怒るから」

税理士事務所の職員では、ボスのご機嫌とりが非常に上手な人が多いです。

ボスのご機嫌を損ねないため、職員の底上げなんて二の次の人も。

 

でも、僕らはボスの為に仕事をしているわけではありません。

強いて言うのであれば、仕事とはお客さんと自分の為にするものです。

 

多くの人は仕事をする際に、自分なりの納期を設定するはずです。

そして無理だと予感される場合、ヘルプを発します。

 

デッドラインの設定 → 進捗が進む → 遅れを認識 →

補完を希望する部分を認識 → 他者へ割り当てを采配 → 期限の定めてヘルブ依頼

 

この循環を自分で行う事って、社会人なら極めて重要ですよね?

そしてその為には、一定の社会経験が必ず必要です。

勿論、度胸も。

 

なぜなら、自分を俯瞰することが出来ないと、絶対に出来ないことです。

ヘルプを出す相手が目上であれ、目下であれ、全く失礼な事ではありません。

 

他人から仕事を奪うことは、この重要な俯瞰プロセスをも奪うことです。

 

多少遅れが生じていても、ボスの期限が悪くても、

それにバリアを張るのは、先輩や勤続期間が長い人間の責務。

 

ボスが怖くてグレーな事をいうお客さんと、ケンカはできません。

ボスを恐れて仕事をするのであれば、税理士事務所は向いていません。

 

担当者それぞれの進め方があります。

それぞれの段取りがあります。

他人から見たら、それはスマートではないかもしれません。

 

しかし、安易に仕事を奪うのではなく、お互いにじっくり見守り合う事が必要です。

まとめ

どんな経験の多い人、ベテランの人間も、自身が新人の時、

経験が浅い時、誰かに仕事を任されたはずです。

 

そして、任せた先輩や上司は、じっくり見守った人もいたはずです。

ガサっと仕事を奪うのではなく、単に自ら触媒となる方法の方が、

担当者それぞれの意欲を奪わないで済むと感じます。

 

自分がヘルプを名乗りでる場合は、注意をしましょう。

 

 

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