勤務税理士の苦悩29。忙しいなら「時間」や「期限」を盛大に意識しようよ。

あと2週間で所得税の確定申告は終了するんですね。

この先、どんなに高度な技術が発達しても、繁忙期は変わらないのでしょうが、

国も一律に定めた所得税の確定申告時期を変えないので、仕方がない部分もあります。

 

さて、僕も会計事務所勤務11年半で、この時期大変だった年もあります。

初めて税理士業界に入った年(10月入社)、確定申告の取りまとめ担当だった年、

そして今の事務所に転職した年(9月入社)。

前の事務所と今の事務所へ転職した時は秋だったため、

仕事に慣れないまま数カ月後に到来する確定申告は、やっぱり大変でした。

 

そんな時、(今でも、日常でも変えていませんが)

常に心がけていた事があります。

 

時間をキッカリ意識する

日常プライベートでも、個人的に時間はしっかり守ります。

旅行の交通機関、人との約束、病院の予約など、必ずかなりの余裕をもちます。

そういう性格が幸せかどうかは別ですが!

 

日常業務において、確定申告時期にかかわらず、

自分がこなさなくてはいけない案件が複数並んでいる時、

そして急ぎの案件が複数同時進行に迫った時は、

ランチに入る時間、紅茶休憩の時間(自分が勝手に決めている)、定時帰宅の時間を、

いつもよりも意識しています。

 

ランチ前11時50分には昼の準備

1.5時間~2時間に一回は紅茶タイム(アールグレイorアッサム)

定時に職場の門をくぐる事

 

あまり使いたい表現ではありませんが、

「忙しい、立て込んでいる、さばくことが沢山ある」

そんな時だからこそ、ダラダラと仕事はしません。

 

12時になっても、5分、10分ダラダラと机にいたり、

定時を過ぎてもガッツリ残業するわけでもなく、

10分、15分資料を広げていたり。

 

 

11年半会計事務所にいますが、ダラダラ仕事をする人は結構います。

でもその10分、15分で、劇的に何も変わりません。

ただの人生の消耗です。

 

 

忙しい時ほど、中途半端が一番よくありません。

ダラダラと作業をして、時間を意識していないと、時間にルーズになりがちです。

キッカリ時間を意識する事で、おのづと処理や作業、

そして重要な決断も早くなる傾向があります。

 

僕も今でも必要な時は残業します。

でも残業するのであれば、しっかりと残業をする!

その代わり、時間を決めて時間の意識をもってです。

 

僕も20代中ごろは、遅くまで働くことが美徳だと勘違いしていました。

定時を超しても、残っていた事もあります。

でもその結果、業務の進捗が大きくスピードアップしたような記憶は全くありません。

ただ疲れただけでした。

自分の期限を定める

職場によっては、「終わり」という表現の方法を、

「ケツ」、「期限」、「デッドライン」、「納期」など様々ですが、どれも意味は同様です。

 

その「終わり」の設定には、1日の勤務時間、1つの仕事や案件など様々であり、

誰もが自分で設定していると思います。

 

実はこのデッドラインを決めるという事は、

僕が銀行勤務で融資を扱う際に、最初に指導されたことです。

(まあまあ新社会人としては、当然の指導なんですがね。。。)

 

前述の時間をきっかり守ると同様ですが、ケツを設定すると、

必ず作業時間の逆算が必要になります。

逆算をすれば、自然にスケジュールが調整されます。

 

そこでキッカリキッカリ時間を意識すれば、かなりのスピードアップにつながるはずです。

社会人であれば、何を当然の事を!

と思うかもしれませんが、実際の所、デッドラインを設定しない人は多くいます。

ケツを定めないと、悪循環に陥ります。

 

作業や処理に忙殺されてしまうと、デットラインを定めるどころか、設定した事を忘れてしまう事も。

そして定時が過ぎでも、毎日残業をしがちになっていきます。

残業が恒常化していくと、それに疑問を感じなくなり、

いつしかそれが当然=常識になります。

 

それは20代中頃の僕自身でした。。。

 

定時までに目標としていた事が終わらなければ、

帰ってしまうのもOKです。

目標設定がダメだったと反省し、明日以降調整するのが責任感です。

 

終わりを決めない=時間にルーズ

社会人になると、就業開始時間って厳しいですよね?

遅刻するな!新人は早くこい!

そんな指導を僕もされました。

 

でも、就業終了時刻ってとても鈍感でルーズですよね?

 

就業開始時刻、終了時刻はどちらも同様の厳しさがあって当然だと感じます。

終わりを定めない、ルーズ、鈍感であるからこそ、残業すればいいとなってしまいます。

 

ここ数年で残業に対する意識はかなり変わりましたが、

それでも今の時期だから、残業や休日出勤は仕方ない、有給なんてイカン!

といった考えの人も多くいます。

 

勤務先によって仕事量に差があるため、一概には言えませんが、

「多忙」と感じるのであれば、時間やデッドライン、期限を意識してみた方がいいかもしれません。

ダラダラと仕事するのは、よくありません。

まとめ

2月、3月の確定申告は忙しい!大変だ!

と思われるかもしれませんが、本当は違います。

本当は、多くの実務経験を獲得する絶好の機会です。

 

自分が知らない未知なる経験です。

だからといって、永遠と時間をかけては一向に成長はありません。

 

多くの経験を限られた1か月半で獲得するのは少し大変ですが、

この時期はぜひ、楽しみながら納税額を算出したいものですね。

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