世の中の大多数はサラリーマン。サラリーマンの時の「普通の感覚」は忘れてはいけない。
会社を辞めてかれこれ1カ月が経ちました。
僕の場合は、3月15日から有給消化をしていた為、
もう随分仕事をらしい仕事はしていません。
最後に法人の決算を組んだのは、12月末だったような。。。
家にこもってずっと出来が悪いHPを作っていますが、
お昼になると、徒歩5分の巨大なショッピングモールでランチへ。
外に出ると、停止していた感覚が蘇ります。
所謂、普通の感覚を忘れてはいけません。
会社員にとって、世の中は10連休真っ只中です。
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normal sense
「普通の感覚」を忘れてはいけない
僕は一応は税理士なのですが、何でも税金ライクで考える事が嫌いです。
一般納税者の考え方と、国が定める法令の適用や社会保障関係については、
それぞれの感覚が異なる部分が多々存在しますよね。
使用貸借や相当の地代、自然発生的借地権なんて、
その最たるものだと思います。
資格取得前に、外部の税理士先生と接することがありましたが、
よくこんな事を言われました。
「普通の人はAと考えるけど、国の答えはBなんだ。」
そうですよね。そこで答えはAです!と宣言したところで、
がっつり修正申告を食らうだけです。
納税者の感覚で戦ったところで、勝ち目がありません。
良いことなんて、ありゃしません。
でも何年もの間、Bが法令上適正であるからBの回答を選出する環境にいると、
一般納税者の感覚が、よくわからなくなる事がありました。
過去、非嫡出子の相続分が嫡出子の二分の一だった時代、
「なぜ?おかしくない?」
なんて思いもせず、相続税法に合格した僕は、普通の感覚ではなかったんですね。
一般納税者の考える感覚こそが本当に大切で、
いわゆる「普通」の感覚は忘れてはいけないと考えます。
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tie
サラリーマンの時の気持ちを忘れずにいよう
世の中の大多数は、サラリーマンと言われています。
みんな組織に属して、会社に取りあえずは表向きの忠誠を誓い、
その代償として「給与」をいただいています。
ええ、その忠誠のおかげで、僕は来週15日間の台湾旅行を、
まるまる1人で行くハメになりましたよ。
大企業って嫌ですよね。
僕にとって、この10連休は単なる月日が経過する事に過ぎません。
今はもう会社員ではないので、組織に拘束される事はなく、
いつ働こうかな?なんていう裁量が自分にある以上、
土曜日曜・祝日という概念は、単なる曜日の移り変わりです。
でも会社員にとって、それは全く概念が異なりますよね。
会社員の時は、土曜日曜・祝日という概念は、曜日ではなく、
「休み」という概念でした。
世の中の大多数が会社員である以上、
土曜日曜・祝日=休みという概念が普通なんだと思います。
でも、いざ自分が会社員を離れると、
たかだか1カ月程度で、会社員の時の想いは忘れてしまうのかもしれません。
会社員って、本当に大変です。
不特定多数の人が集まる場所って、多くの異なる能力の集合体なので、
それはそれは偉大な力が発揮されます。
しかし、異なった能力の集合体だからこそ、
そこに必ず軋轢や衝突が存在します。
一日の大部分を占める就業時間中は、組織に拘束されるため、
用事があっても自由にならない方も多くいます。
「給与」という大きな安定があるものの、その不自由さは本当に息が詰まるものです。
その会社員の感覚や想いこそが普通であり、忘れてはいけない事だと感じます。
普通の会社員の感覚を忘れることは、一般納税者の気持ちがわかないことと同様です。
税理士事務所勤務をして11年半、
3月15日近くになって、会計事務所に駆け込む方は一定数いました。
申告期限間際は、嫌なことを言う先生もいらっしゃいます。
ただ会社員の方って、やっぱり日常忙しいですよね。
時間的拘束からは逃れられないので。
他にもやらなくてはいけない事、やりたい事ありますし。
僕だって、ブログを毎日書くのが大変だった時もあります。
でもその感覚や想いを忘れてしまうと、
きっと僕も嫌な税理士になってしまうのかもしれません。
まとめ
人間って、昔の気持ちや想いは忘れてしまいますが、
今回独立をして、今まで経験した気持ちや思いは忘れずにいたいと強く感じます。
学生時代の時、
アルバイトをしていた時、
受験生だった時、
借金していた時、
銀行勤務の時、
会計事務所職員だった時、などなど。
目に見える風景が変わると、昔の思いは風化しがちですが、
1つの集団を離れた時こそ、
自由だ!ではなく、
当時の思いは忘れてはいけないと感じます。
【今日の言葉】
unspeakable:言葉に出来ない