税理士がアルバイトをして垣間見る世界
実は最近、細々とアルバイトをしています。
1週間の内、かなりの短時間ですが、学生の時の様にこずかい稼ぎをしています。
「うわ!開業したのに情けな!」
などと言われそうですが、36歳で学生に紛れたバイトもなかなか経験できません。
僕が最後にバイトをしたのは(今年のGWを除きます)22歳の時。
その頃と変わった事と、変わらない事があります。
会社員からフリーアルバイターに転身して垣間見えた世界が新鮮でした。
決済手段が豊富、でも現金払いが多い
僕が学生の時と今との大きな違いは、レジでの決済手段。
レジにはいくつか決済手段を選ぶボタンがあります。
今やコンビニでも10以上の決済手段を用いる事が出来、一見便利になったように感じます。
が、実はそうでもありません。
僕自身もやってしまいがちですが、サイフに複数枚のICカードを入れている場合、
レジ直前で探してしまう時があります。
また、お客さんの中には、レジ直前でそそくさとスマホのアプリを起動する方も。
気付いたのですが、レジの時間は現金で支払う時間と、それ程大差ありません。
特にQRコード決済は、事前にスマホを起動していないと、現金払いの方が早い事も。
キャシュレスの場合は、現金取り扱いの誤りがないという事が、
僕の学生時代より大きく改善された部分です。
しかし、現金を使う方も半分以上いました。
いや、現金の方が多いような気もします。
僕も静岡にいた時よりも、現金を事が増えました。
理由は、現金がどこでも使えるからです。
キャッシュレスは確かに便利です。
ポイントが付けばお得感あるし、小銭ジャラジャラしないし。
ただし、使用場所が限定される決済手段は逆に不便です。
全国どこでも利用可能なキャッシュレス手段であれば、
貨幣供給量減少の観点からも、本当に便利なんだと思います・
街のインフラはなくせない
レジで最も時間短縮をしたい作業は、レジ打ちい以外の作業です。
袋詰めやスナックの取り出しと包装は、僕が学生の時から全く変化なし。
むしろコンビニでは、それ以外の増加する作業によって、仕事が煩雑になっています。
スーパでの買い物は、かごをレジに置くだけで合計金額がわかる技術が既に開発済です。
システム入れ替えの費用問題があるので、即座には広まりませんが。
これらは浸透すれば、おそらく小売り店でのレジ問題はほぼ解消されます。
しかし、宅配便の配送受付、受け取り、税金や各種チケット保険関係の扱いって、
コンビニってもう街のインフラですね。
少し前に、コンビニ24時間営業をやめようという報道がありました。
確かに、深夜から早朝に利用しない人にとっては不要です。
無駄な人件費と電気代なのかもしれません。
ただし、コンビニは10年、20年前と異なり、確実にインフラの1つです。
24時間営業により、恩恵を受けている方も相当いるはずです。
全ての店舗で24時間廃止!って、ちょっと待った!って思います。
若者はずっと切実で真面目
現在の10代から20代前半の方って、非常に真面目で人生を切実に考えています。
何となくですが触れ合ってみて、僕が彼らの年齢の時とは精神的に異なります。
現在の若者の方が、かなり大人です。
ええ、僕は若いんだから就職しないで適当に生きればいいじゃん!
ってよく思っていますが、そんな短絡的な言葉はおそらく届きません。
自分が実際に生きた時代と異なる人に対し、自分が経験した時代の出来事は、
想像もつかないほど別世界の事なんですよね。
テレビ等の報道では、これからの日本の若者が心配!
なんて言われる時もありますが、大人よりも若者の方が全然しっかり考えています。
そして冷静に大人を見ています。
物質的なものを好むのではなく、本当は何が必要なのか?
日常の本質を見抜く力が備わっているように感じます。
それらが「冷めている」「欲がない」
といった表現をする大人もいますが、それは単に双方の時代の流れが異なるだけであり、
若者に非があるわけでもありません。
現在の所謂若者って、適応能力が非常に高いなあと感心しています。
まとめ
10代、20代の方って、本当に能力が高いですよね。
発想がクリエイティブだし、自分がそれだけ年をとったのかもしれないけれど。
将来へ無数の道が開かれており、羨ましいと思う一方で、
彼らも彼らなりの暗い部分がある事に気付きます。
「最近の若い人は欲がない」
「最近の若い人は理解できない」
「日本の将来が心配」
何か事件が起きる度、そんな悲観的意見が聞かれますが、若い人は今も昔も変わっていません。
最新の税務記事
2019.07.16副業による民泊収入がある場合の必要経費とその計算方法
今日の言葉
part time job:アルバイト