デジタル・ペーパーレス時代にはとっておきの印鑑を持とう。

契約書を作成していて、「印」という文字を打つ時に、

しばしば、電子媒体の契約書であれば、印紙不要だなあと感じます。

 

世界で印鑑が続く国は、日本だけという誤った情報は信じてはいけませんが、

印鑑が面倒、時代遅れ、意味ないじゃんという意見は、

昔から耳にします。

 

印鑑なんて、単なる形式的なものでだろうし、

煩わしいと感じる人も、沢山いるのでしょう。

 

銀行印なんて、複数あると、どれだかわからなくなりますよね。

 

こんな時代遅れで、不便な印鑑。

全てwebで完結を望んだし、ペーパーレスが好きな人にとっては、

煩わしい何者でもありません。

 

でも僕は、非効率で煩わしい印鑑という道具、

そして押印という行為が大好きです。

 

印鑑はもはや不要な時代

印鑑って、生まれた時から馴染みがあります。

20歳くらいになれば、実印を購入する人も多いでしょう。

 

僕は印鑑をよく失くしました。

 

銀行員の時には、銀行マンのくせに、

融資の書類に真っすぐ印鑑を押せません。

 

ええ、上下逆さに押印した事も。

そして自分の預金口座の印鑑も失くし。。

 

そんな観点から鑑みると、

印鑑って不便ですよね。

 

契約書なんて電子媒体にすればいいし、

ペーパレスにしてしまえば、印鑑といったツール自体、

登場する必要がありません。

 

だから、「印鑑なんて不要。」「印鑑は廃止すべき。」

「印鑑は煩わしい。時代遅れ。」

という声も耳にします。

 

しかし、そんな声を聞くたびに、正論であるものの、

寂しく感じる自分がいます。

 

印鑑だって、熱心に材質を選び、

自身の感性に従い、魂を込めて名前を彫るという、

純然たる素晴らしい製造品の1つです。

 

失くすべき!などと軽々しいシロモノではありません。

一度は職人に作ってもらおう

生まれた時から身近に存在するものって、

有り触れすぎていて、その良さ、素晴らしさに盲目になります。

 

僕が小学校の時から、すでに100円で名前の印鑑を購入できました。

だから印鑑に、有難みなんてありませんでした。

 

でも、それが日常でない国の人にとっては、

スタンプの美しさに惹かれる方もいます。

 

職人が彫る名前って、人によっては力強い文字が浮かび上がります。

 

印鑑なんて、100円で十分。

印鑑なんて、別にそんなに頻繁に使うものではない。

印鑑なんて、不便で時代おくれ。

 

でも、印鑑は、自分の名前が彫られた、自分の存在を表すものです。

 

どうせ1本印鑑を持つのであれば、

1度でいいので、職人さんが手彫りした印鑑や、

時間をかけて彫ってくれた印鑑を購入してみましょう。

印鑑は芸術作品

印鑑!といえば、ええ、台湾です。

僕は今まで、台南、花蓮、台東で3回印鑑を作成しました。

 

うち2つは、手で掘ってくださいました。

特に花蓮で購入した印鑑は、花蓮特産の大理石で作ってくれました。

(3日ほどかかりました。)

 

わざわざ木彫りで彫ってくださったお店もあります。

ええ、じーっと掘るところを見ていました。

 

書体は店主のセンスらしいです。

お店によって、書体も様々。

星やハートも入れることができるみたい。

 

ええ、実印のような、よくわからない文字も可能。

 

自分の名前を、職人さんが、木や石に手で掘ってくださるって、

とてつもなく有難く、本人の芸術センスが伴う作品です。

 

そんな素晴らしい作品で、自分の名を示すことができるなんて、

印鑑は、素晴らしい道具だと思います。

印鑑は職人魂がこもったオシャレな道具

店頭でよーく見ていると、いろんな印鑑があるんですよね。

台北では、有名な鉛を使用した印鑑のお店があります。

 

書体を眺めていると、オシャレな中華系の文字も。。

姓のとなりに、ちょっとだけ、花弁をチラつかせた印鑑もあります。

 

ええ、印鑑っていろいろ見ていると、とってもオシャレなものも多くあります。

素材にこだわれば長く使えます。

 

旅先で彫ってもらえば思い出になるし、

押印する度に、彫ってくださった方の事を思い出します。

 

利便性の観点から考慮すると、

確かに印鑑は、不便で不必要かもしれません。

 

でも、不便なものを全て失くせばいいわけでもなく。。。。

 

押印という行為は、職人が彫った自分の名前を、

力強く指し示すことができる行為です。

 

オシャレで人の魂が込められる製造物は、

時代が変わっても、不変であってほしいと感じます。

 

デジタル化・ペーパレス化時代、印鑑は嫌われます。

 

でも、こんな時代だからこそ、ここぞという時には、

自分のとっておきの1本を、持っておきたいと思います。

まとめ

20歳の時、実印を作りましたが、

どうせだったら、ちょっとこだわれば良かったと思います。

 

印鑑なんて。。。という人も多いでしょう。

でも、不便だけど、ずっと使うものであれば、

オシャレな印鑑を彫ってもらい、一生使える楽しみを味わってもいいのだと感じます。

 

今日の一言

必要に応じて:as appropriate

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