仕事をする目的はお金のためだけじゃなくてもいい。
毎月一定数の受付がある個別相談では、
個人の副業の相談がしばしば。
開業した2019年は、せどりやアフィリエイトが殆どでしたが、
コロナの影響が始まった昨年の春以降は少し変化が。
20代の若い方からの副業相談をしていると、
その目的にはっとする瞬間があります。
お金というよりも、自分のスキルを磨くため。
という理由に、若くていいなと思います。
20代の副業者の共感できる目的
イラストレーター、webデザイン、ライター、フォトグラファー等。
フリーランスの業務と変わらない副業をされる方は、
世の中には沢山います。
本業の仕事を終えてから、また休日に、
わざわざ労働を行う事は、
単純にお金のため!という理由ではできません。
商売というと、正当な対価を受け取って粗利を確保して。。。
など、という考えが一般的であり、適正なのかもしれません。
僕は無料で仕事を行うことはありませんが、
あまり設け(粗利)は意識していません。
投下資本や投下労働時間、売上所得前年比は気にしません。
良くない事だとわかっており、一応の経営者としては失格です。
しかし、そこばかり気にするのは大っ嫌い。
お金を儲ければいいという考えは嫌いです。
税理士事務所へ転職した当時、
自分のスキルを磨くためという思いが全てでした。
〇〇に共感するという表現も嫌いですが、
若い20代の方の考え方はかつての自分のようで共感できます。
お金が一番の目的でなくてもいい
投下資本や投下労働時間、儲けという概念は、
商売をするにつれ、また年齢が高い程、
強く意識する傾向があります。
上の世代の人間は、稼いでなんぼとする思いある方も、
少なくないように思えます。
経営者や法人や組織の役職であれば、
当然の責任感なのでしょう。
若い人の方の、お金ではなく自分のスキルのため。という考えは、
一見すると、欲が無いと思う方もいるでしょう。
しかし、個人的にお金が全てではないという考えは好きです。
少なくとも、粗利、原価計算、投下労働時間等など考えず、
自分のスキルを磨くために仕事することは、
お金を稼ぐことよりも、向上心があり貪欲に感じられます。
お金が一番の目的でなくていいのです。
お金のためだけじゃなくてもいい
今年の3月と5月に価格改定をしましたが、
儲けを意識してしまい、嫌な自分を感じます。
3月以前、税務相談は対面・オンラインに関わらず、
3時間8,000円で行っていました。
(現在は3時間まで10,000円)
僕が行う相談は、大体みんな2時間半から3時間かかっています。
慌てて聞きたいことを聞き漏らすよりも、
ゆったりしながら落ち着てい相談してもらうため、
長い時間を設定しています。
どんな相談であっても、用意と予行演習に最低丸一日かけています。
準備、当日の相談、PDFで内容をフィードバックまでを時給換算すると、
8,000円というのは赤字です。
ただし、個別相談は、毎回自分にとって勉強になる内容ばかり。
特に昨年の1月以降、ZOOMに切り替えてからは、
毎回受け答えを含めて、スキルを磨くための経験になっています。
スキルを磨くためであって、お金が目的ではない。
という若い方の意見に、激しく叱責された思いで一杯です。
可能な限り利用しやすい目的のメニューの為、
相談に関しては、再度料金を変更しようかと思います。
まとめ
最近の20代の若い方は何とかと、いつの時代も言われます。
若い人に欲が無い、覇気がないと言われて久しいですが、
欲の示し方は、熱気ムンムンという方法だけではありません。
お金のためだけではなく、
静かにしたたかに時間をかけてゆっくり黙って。
表現の仕方は違いますが、それも純然たる貪欲です。
若い方の考え方は、いつの時代も優れていると感じます。