開業初年度の所得税の確定申告で失敗した些細な出来事。
昨日はオンラインで同業者と雑談中、
開業1年目の確定申告の失敗について問われました。
2年前の今ごろは7件程でしたが、
確定申告の受付は、HPから確実にありました。
特段の失敗はありませんでしたが、
それなりのヒューマンエラーが。。
確定申告1年目。
僕はあたかも会計事務所1年生のような、
こんな些細な失敗をしていました。
も★く★じ
税理士用の利用者識別番号を取得していなかった
さあ。e-taxで送信してみよう。という時に、
何だかPCの画面の雰囲気に違和感が。。。
ちょっとヘルプデスクへ連絡してみると、
税理士用の利用者識別番号を取得しましたあ?
という返答が。。。
それまで遊んでいたのに、
税理士用の利用者識別番号など、
取得しているはずがありません。
会社員の時に医療費控除の申告のため、
個人名で取得した利用者識別番号を使おうとしていました。
ヘルプデスクの方も、「クスクス。。」
という声色だった事を記憶しています。
家事按分仕訳が貸借逆
事情により急いで決算修正を入力した際、
確認しないで最終試算表をメール。
決算修正は、ほぼ家事按分仕訳だけでした。
まあ、間違えたりしないでしょ!
試算表メールすると。。。
「遠藤さん!なぜか経費が増えていて、違和感があります。」
というラインが。。。
ああ!事業主貸/費用科目とすべきところ、
費用科目/事業主貸としていました。
会計事務所1年生みたい。。。
確認って本当に大切。
ちなみに、別の方の前年の決算修正では(税理士が作成した)、
事業割合70%、プライベート30%と摘要に記載しておきながら、
実際に乗じている割合は、プライベート割合であった先が複数。。。
同じような誤りを、
僕も会社員の時にしてしまった記憶が。。。。
シンプルで簡単ですが、混同しやすい部分は、
時間を置いて、改めてチェックするようにしました。
山林所得がわからない
某商工会の確定申告相談の際、
朝からフルに相談者予約が。。。
ただ、意外に坦々とこなしていました。
しかし、気を抜いた瞬間。
「山を売ったんですけれど。。。」という声が。。
「山ですか。。。。」
僕は山林所得については、
会計事務所勤務時代に、全く経験がありません。
所謂、あの5分5条ってやつです。(それだけ知っている。)
「申告分離課税は税務署へ。ここで相談できません。」
という正当な返答で乗り切りました。
昨年も今年も、同じ商工会で2日間、
確定申告の当番となっています。
当番は従事税理士1人です。
誰にも頼れません。
山林所得にビクビクしています。
2度送信して還付が送れる
開業初年度に行った一番最初の申告は、
当然、自分自身の送信でした。
毒味をしたかったからです。
現在、e-taxはクローム対応ですが、
当時はまだ、インターネットエクスプローラーか、
非常に使用勝手が悪いedgeでした。
署名をしてedgeで申告してみると、
なかなか送信が終了しません。
そしてエラーになり、送れません。
当時、同様の現象が出現しており、
インターネットエクスプローラーが推奨されました。
結果的に送信できていましたが、
エラーと案内されたため、
再度送信。そしてまたまたエラー。
結局3回も送信をしていました。
2月初めに送信して、もう暑い5月の初旬になり、
ようやく僅かな還付金が入金されました。
たかだか100,000円の売上なのに、
約3カ月もかかりました。
何度も送信してしまうと、
税務署では重複の確認取消が発生。
複数回送信してしまうと、還付入金が遅延することは、
既に一般納税者の方にも知られています。
同様の事をお客様の申告で1件してしまい、
還付が送れる迷惑をかけてしまいました。
元入金が合っていない
決算書を作成しe-taxに入力している最中、
貸借対照表にエラーが出て、先に進めません。
イライラしていたら、
元入金が不自然な数値であることに気が付きました。
お客様側で前年の残高移送を一部行っておらず、
元入金が合っていませんでした。
会社員の時だったら、絶対にしない誤りでしたが、
なぜ確認しなかったのか、今でも不思議です。
ほぼ9カ月、仕事をしていなかったから、
頭がすっからかんだったのかしら?
以来、繰越時と確定申告に取りかかる際は、
元入金が合っていることを確認しています。
調整国外所得金額でうっかりしそうに
外国税額控除の適用時、計算式の分子である、
調整国外所得金額の算出に
うっかりしそうになりました。
計算が終わった後、ふと疑問が。。。
あれ?計算式の分子が分母を上回る場合って、
どうゆうことだっけ?
すっかり吹っ飛んでいましたが、調整国外所得金額は、
上場株式等の繰越控除適用前の金額であること。
また、配当金をその年の上場株式等の譲渡損失と損益通算しても、
損益通算前の国外源泉所得の配当金を、
調整国外所得金額とすることなど。
開業してから遊び呆けていたので、
基本的な取り扱いを、すっかり忘却。。。
9カ月間、仕事をしていないと、
忘れ行く記憶の速さを感じました。
まとめ
利用者識別番号の発行をしていなかった事は、
本当にびっくりでした。
というか、アホですが知りませんでした。
一体、何を僕は考えていたのでしょう。
これから頑張って開業される方は、
しっかり事前準備しておくことをお薦めします。