オレがいるから大丈夫。納税者の前では自信をもたなくてはいけない時がある。

僕は時々見栄を張ります。

自信もないくせに見栄を張る。

 

先日も納税者の方が不安そうだったから、

「あらら、怖いすんか?オレがいるから大丈夫っすよ。」

と大判振る舞いをしました。

 

内心は怖くてドキドキ。

 

しかし、僕が見栄を張ることで安心できる人がいるのなら、

それでいいと思います。

 

 

 

鰻は精力ギンギン。

 

本当は僕も怖い

「オレがいるから大丈夫っすよ。ヘーキヘーキ。」

と今まで何度か告げた事があります。

 

ところが僕は、ネガティブな小心者です。

自慢ですが、頼りがいがある男とは言えません。

 

「ヘーキヘーキ。」と言いつつ、

心の中は、「怖いよー。怖いよー。」と怯えています。

 

しかし、不安がっている納税者を目前にして、

「怖ーいよう。」などと流石に言えません。

 

そういう時は、「オレがいるから大丈夫っすよ。」

と心にも無い事を告げると、安心していただけます。

(恰好よく言いたい気持ちもありますが。。。)

 

明らかな見栄かもしれませんが、

それで安心感を与える事ができるのなら、

最終的に、僕がしっかりすればいいだけのこと。

 

その見栄は、意義があるものだと実感しています。

 

上から目線に見えた見栄

会社員の時の勤務先(2先)のボスは、

顧客の前で偉そうでした。

 

声もでかいし、態度もでかいし。

何となく言葉遣いや話し方も、

無駄に粗いようなところも。。

 

いわゆる上から目線というやつです。

 

もっと柔らかに対応すればいいのに。。

と僕は感じていましたが。。。。

 

しかし、今となっては、

必ずしも上から目線だったとは思いません。

 

税理士が「怖いよう。」と弱音では、

相手も安心できないでしょう。

 

例え嘘でも、見栄を張る必要がある事は、

別に悪いことではないのだなあと。

 

安心感を与えるという意味合いで、

見栄を張っていた演出だったのかもしれないと、

今は思えるようになりました。

 

思い返してみると、顧問先やお客様側も、

それを理解していたのだと推測しています。

 

上から目線と思っていたのは、

相手の立場や心境を理解する能力が欠けていた、

僕の自分勝手なだけでした。

 

安心してもらる事もいいのかもしれない

僕は長らくこの仕事の意義が不明でした。

 

飲食店のように、美味しいものを提供し、

お腹を満たせるわけでもなく。

 

床屋や美容院のように、身なりを整え、

人を美しくするわけでもなく。

 

医師のように人を救ったり、

教員のように人に享受させるわけでもなく。

 

人を笑顔にしたり、幸せにする仕事って、

素敵だなあと憧れていました。

 

税理士業は、誰も笑顔にも幸せにも

しない仕事だとばかり考えており、

辞めたくて仕方ありませんでした。

 

開業して約3年経ち、

今年で3回目の確定申告を迎えました。

 

「オレがいるから大丈夫っすよ。」

という心にもない言葉で安心する人がいるのなら、

まあ、それも悪くないと思えます。

 

笑顔や幸せにすることと、

広義の意味で同等かなと。。。

 

自信はないけど、

自信を持たなくてはいけない時は、

難破船のように足元がガクガク。

 

しかし、それが開業と所属の決定的な差というのなら、

またそれも悪くないとも感じます。

 

ただし、その不安の矛先が、

妻や前職の後輩に向く事は言うまでもありません。

 

そこは持ちつ持たれつだから、

妻には夜、体で対価を支払い、

後輩には滋賀の名産を贈答することで、

均衡を図っています。

 

 まとめ

つい先日、打ち合わせに出かける前は、

「絶対に断ろう!」と決めていましたが、

結局、「大丈夫っすよ。」と言ってしまい。。。

 

ああ、何んて馬鹿!

 

オレがしっかりすればいいのか。

と自分に言い聞かせて仕事を放り投げ、

1人、瀬田鰻(6,000円!)を食べに行きました。

 

スゲー精力ギンギンです。

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