確定申告会場の税務支援の出来事。進化しない非効率な方法はブーイングが聞こえる。

昨日は支部の税務支援。

昨年、一昨年よりも圧倒的に人が多く混み合い、

雪にもかかわらず、驚きました。

 

コロナもあり、控えていたんですね、きっと。

 

そして15時になり帰り際、

エレベーターで納税者の方と一緒に。

 

納税者「何か非効率だよね。。」

 

僕も毎年そう思います。

そして会場にいた他の税理士さんも、

みんなそう思っています。

 

 

 

 

昨日は税務支援を終えた後、

疲れて仕事はせずに、煮物を作りました。

 

 毎年進化しない確定申告会場

税務支援の方法は、支部によって大きく異なる。

ではなく、恐らく、所轄税務署の考え方ですね。

 

僕が静岡支部(静岡税務署所轄)にいた時は、

税理士にPCが1台支給され、

その場でe-taxを使って送信。

 

とにかく、サクサクe-taxでバンバン送信するのでした。

しかし、草津支部では。。。

 

税理士は基本、来場者の書類のチェック。

チェック項目を作成して、

あとは税務署職員のPC or スマホ申告コーナーに流す。

 

しかし、案の定、PCコーナーが混み合い、

にっちもさっちもいかない。。。

 

そして、結局午後は、税理士が手書き申告で指導。

 

なぜか住宅ローン控除は、

毎年手書きで計算書を作成しなくてはならない。。。

 

いやいや。

住宅ローン控除こそ、書類の漏れを対面で確認して、

PC使って計算書作成の方がいいでしょ。

 

毎年のことですが、混み合う場所での対応が、

もともと非常にトンチンカンです。

 

昼時、ランチで外へ出る為、

エレベーターで待っていると、

「対応が遅い!」とブーイングの声が聞こえる。。。

 

税理士が書類のチェックって。。。

何の意味があるのかしら?

 

ただの2度手間のような気がします。

 

だったら、税理士はもう参加しないで、

会場全てPCを設置して税務署職員で行った方がいい。

 

毎年毎年、何だかなあと感じます。

と、他の複数税理士が言う声を聞きました。

 

みんな思っていることは同じです。

 

 スマホ申告推進は高齢者にミスマッチ

会場には、「スマホ申告推進!」という、

でっかい宣伝広告費が。。。

 

会場には、無駄にスマホ申告コーナーがある。

そしてガラガラである。

 

無駄なスペースである。

そこにPC設置すればいいのに。。。。

 

会場に来る方は住宅ローン控除以外、

ほぼ高齢の方が殆ど。

 

あのさ、そんな方々に笑顔で、

「スマホ申告コーナーでレッツチャレンジ!」

なんて僕は言えません。

 

ある納税者「スマホ、見えにくいよ。わからない。」

ある納税者2「スマホは文字が見えない。」

ある納税者3「スマホの使い方がわからない。」

 

僕は自分が60歳になった時に、

ITツールを使いこなす自信はありません。

 

また、スマホの小さな文字と画面で、

安心して物事を行う自信もありません。

 

誰だって、年をとればそうなるでしょ。

 

高齢者に「レッツ チャレンジ ウィズ スマホ!」

なんて、結構馬鹿じゃないの?と思いました。

 

言葉は悪いですが、こんなアホらしいミスマッチ。

考え人の意見をぜひ聞いみたいと思います。

 

 手書き申告指導こそ価値がある

午後からは混み合って以降、手書き申告指導に。。。

 

全ての方ではありませんが、

納税者は手書き申告書作成を、割と嫌がらない。

 

納税額が算出されると、

嬉しそうな表情をしていることがわかります。

 

自分で計算した結果を目にして、

納税額は発生するにもかかわらず、やや満足そう。

 

税金の算出根拠を自分で把握することって、

地味で非効率な作業ですが、

本当は租税を考える上で、最も大切な事なのでしょうね。

 

この業界はそれは価値が無い事だと取り払い、

投げ捨ててきたから、

僕は6年前にこの仕事を辞めようと思っていました。

 

ということすら、

最近はすっかり忘れていました。

 

秋以降の忙しさにかまけてしまい、

また初心を忘れるところでした。

 

60歳を超えた方ですが、各種控除証明を、

A4用紙にぴったり貼り付けて用意した方。

 

数がある医療費や配当金を、

手書きで正確に、ずらっと自分でノート集計してくる方など。

 

うわ。スゴイなあと。。。

こういう事って、一定の精神力があるからこそ、

可能なのですよね。(僕にはできません。。。)

 

今年はあと、2日間商工会にて、

ひとり確定申告税務支援があるので、

苦手な5分5乗方式が来ないことを神に願っています。

 

 まとめ

税務署の確定申告の税務支援は、

どのような流れで何をするのか、

実は殆どの税理士さんはわかっていません。

 

僕も分かっていませんでした。

 

午後の手書き申告指導になると、

周囲の税理士さんは、午前中より楽しそうで、

書類のチェックよりも、生き生きとしている方が殆どでした。

(住宅ローン控除は嫌ですが。。。)

 

みんな思っていることは、多分同じなのでしょうね。

 

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