デジタル化・効率化するとますます時間に迫られる悪循環。
「法人税申告の決算書等も電子申告しましょう!」
という実現するつもりがないお願いを先日受けました。
世の中の法律改正やニュースを傍観していると、
デジタル化、効率化の流れが本当の強いのですね。
しかし、何のためのデジタル化・効率化なのか、
会社員の頃からずっと疑問に感じています。
デジタル化・効率化の大企業に勤務する相方は、
デジタル化・効率化しても、
全く忙しさに変化がありません。
デジタル化・効率化したんだからさ、
毎日3時くらいに仕事終えて、
週休4日くらいにできないの?
だって、業務効率化なんでしょ?
よく税理士業界ではこんな広告を目にします。
「クラウド会計でアナログ業務を効率化し、より質が高いサービス提供を!」
ええ!正に驚愕です。
せっかく効率化して時間省エネしたのだから、
省エネした分だけ仕事は止めて遊びましょうよ。
とはならないのですかね。まったく。。。。
機械が握る寿司って不味いよね。
効率化された寿司はもはや寿司ではない。
小籠包は手包だからこそおいしい。
デジタル化することで更に忙しくなる
昨日、法人2社の申告を済ませて、
お客様用を作成していました。
ええ、僕は総勘定元帳も決算報告書一式も、
書面でプリントアウトしています。
PDFではい!なんてズルはしていません。
そして、スーパーでりんごを買うついでに、
決算報告書等だけ税務署に提出に行く予定だったのですが。。。
当然ですが、
送信前に電子データを確認しています。
なんと!
県と市の申告書の法人所在地が従前のままでした。
法人税の所在地は変わっていたのに。。。
(期中に移転した。。。)
書面出力では変更されるのですが、
電子データにすると、従前の住所に変換されるのです。
しかも、市と県だけ。。。
どうして一括でサササっと変わらないんだよ。
もう!そういうところだよ!
そういうチグハグが嫌なんだよ。
だから決算報告書と内訳と概況を、
e-taxソフトに変換作業なんて、
考えただけで面倒くさい。。。
デジタル化・効率化しても、
結局は煩わしさが残ることは承知してます。
訂正申告をする場合や、遠方の都道府県の申告の場合、
電子申告って、本当に便利だなあと実感しています。
しかし、せっかくデジタル化しても、
従前とイライラ度が変化してないことにやや疑問を感じます。
効率化することで更に忙しくなっている
大学の頃の旅行というと、
ガッツリ時刻表等を使用していました。
今は飛行機チケット、列車チケットもスマホ。
宿の旅程表を確認したくなったらスマホ。
乗り換え等もスマホ。
リュックを抱えて分厚い時刻表、
飛行機のペラペラの時刻表の時代と比べると、
今は本当に旅行をすることが楽ですね。
出国手続きなんて、
え!これでいいの?と思うくらいササっとですね。
旅行中もスマホの地図があれば、
基本は行き先に迷うことはありません。
しかし、デジタル化・効率化すればする程、
なぜか時間に迫られた旅行をしているような気もします。
情報量が多い分、
忙しい旅行をしてしまうことも。
学生の時のアナログ旅行の方が、
情報量が少ない分、
のんびりした行動ができたような気もします。
確かに、乗り換え等検索って便利です。
効率よく行動できた省エネ時間だけ、
他の行動時間が増すのはいいのですが。。。
それって単に、
忙しくしているだけかもしれません。
ああ、こんなに時間かかっちゃった。。。の方が、
ゆったりとした旅行で時間を味わえるのですよね。
忙しくなるためのデジタル化・効率化であるのなら、
アナログに戻した方が、豊かな日常だと感じます。
しかし、一旦、効率化してしまうと、
もうアナログには戻れない。ということは、
デジタル化の功罪なのでしょうね。
まとめ
12月26日の朝の便で台湾に行くので、
25日の夜にりんくうに宿泊することに。。。
りんくうに行くなんて大学3年生以来。。。
乗り換え検索で列車を調べると、
乗り換えしなくてはならない。。。
なかなか良いルートが出てきません。。。
そして、ようやく僕は気付いたのです。
京都からはるかに乗って、
一旦、関西空港まで行き、
りんくうに(1駅)引き返せばいい。。。
その方が確実に座れて楽よ。
乗り換え検索に依存していると、
そんな簡単なことに即座に気付かない自分に驚愕です。