勤務税理士の苦悩6。上から目線の税理士

先日、ある方から不満を言われました。
もちろん僕に対してではありません。

多くは言えませんが、
「税理士は上から目線」
という内容でした。

仕事の内容についてもあったのですが、この上から目線というのが引っかかりました。
税理士の問題点として、よく耳にしますよね?

サービス業の業種として、サービスを提供する側が上から目線というのは珍しいです。
そもそもなぜ、上から目線の税理士が存在するのでしょうか?

権威があった税理士

昔の税理士試験の内容はよくわかりません。
僕も24年合格なので、もう既に昔かもしれませんね。

70歳以上の税理士さんの時代は、おそらく税理士という職業は、権威があったのだと思います。
難しい試験に合格した特別な存在という自負があるのかもしれません。

なんせ一応は国家にお墨付きを与えられますから。

長時間働く=偉い

誰よりも休みなく働く=素晴らしい

高価なものを所有することがステイタス

これらと同様です。
その時代では当然だったのかもしれません。

しかし、既に時代は変化しました。
確かに試験は難しいでしょう。

ただ、試験に合格した税理士であっても、ただの人間ということが今の常識です。

自分が法律であった税理士

上から目線の税理士がボスである場合、職場の人は逆らいません。
おそらく意見もしないでしょう。

ロクな事になりませんから。
みんな知っています。

しかし、それがまた上から目線を助長させてしまう事も事実です。

だれも意見しないのであれば、自分が法律ですからね。
そりゃ自分が偉いと思う事も自然かもしれません。

今の職場に限りませんが、会社の経理の方に、

「これどうなってんの?」

「これわかってんの?」

こんな言葉を投げかける税理士さんをたくさん知っています。

外部の他社の人間に対して、こういう言葉を投げかける神経がわかりません。

目線をさげることが出来ない税理士

相手に上から目線の物事を言う場合、大抵は自分の固定観念の押しつけをしている場合が多いです。
お客さんはあまり正解を求めていません。
自分が考えている事に対する意見を聞きたいのです。

しかし、上から目線に立ってしまうと、自分の考えだけを押し付けてしまい、肝心のそこに至るまでの理由や考えを飛ばしてしまいます。

後輩に何か教えるときや、質問があった時、大抵僕はその解答や推奨される方法を知っています。
その時は僕の方が目線が明らかに上ですよね。

なのでそういった場合、相手の目線に自分が合わせるように努力しています。
目線を下げるというのは、非常に難易度が高いですよね?

後輩や部下がいる方はわかると思います。
相手が分からない事や疑問に感じている部分を推し量る力量がないと、一度上がってしまった目線をさげることはできません。

相手の思いを推量しつつ、最終的には相手が判断をすることが出来るように導くことを、指導をするとき常に心がけています。
これはお客さんに対しても同様にしているつもりです。

なぜなら、大抵の質問や相談は、自分も最初は分からなかったり悩んだことです。
まして、個別の相談案件となれば自分もまた頭を悩ませます。

そこで上から目線の税理士になる合理的な理由がありません。

まとめ

上から目線というのは、言わば相手の目線に合わすことが出来ないことだと考えます。

要は思いやりという事。

感じ方は人それぞれなので、僕も他人に高圧的な態度をとっているのかもしれません。

自分に注意や意見してくれる人というのは、本当にありがたいですよね。

1人で仕事をする場合、それを言ってくれる人がいません。

みなさんはどう注意をしているのでしょう?

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