電車のマナー「席を譲り合う」は恥ずかしい。でも勇気をもって譲り合う。
静岡の私鉄である静岡鉄道では、毎年新車両がデビューしています。
2016年はブルー。
2017年はレッド。
2018年はグリーンとイエローです。
あと3色が導入されるようです。
新車両は広いですが、スペースが広い分、座席が減ったように感じています。
なので、通勤時は座れない年配者がチラホラ。
先日、京都の地下鉄に乗った時も、人が多いとき、座れない年配者がチラホラ。
さすがに僕も、
「譲りなさいよ!」
とは言えません。怖いですからね。
しかし、自分が座っている時は必ず席を譲るようにしています。
席の譲りあいって、とっても大切です。
席を譲るのは恥ずかしい
バスでも電車でも、座席を譲るという行為は勇気がいるものです。
自分でもよくわかりませんが、何となくし難いですよね?
その根底にあるのは、「恥ずかしさ」です。
席を譲る時、少なからず声を発するため注目されます。
小心者の僕は、そんな簡単な行為自体が恥ずかしいのです。
「いやいや、結構ですよ。」
なんて言われたら、どうすればいいのかわかりません。
「あっ、そうですか。」
なんて言って、そのまま座るのも何かねえ。。。
とはいえ、毎朝通勤時、殆ど席を譲る光景は目にしません。
まあ混み合っていますし、「年配や妊娠されている方は、そんな時間に乗るな!」
という人は一定数存在する国ですからね。日本は。
僕もずっと席を譲ることはしませんでした。
面倒ですしね。
しかし、ある出来事により、自分よりも弱い方が大変な時、
席を譲らなくてはいけないと感じます。
席を譲ってもらってわかるありがたみ
かれこれ10年程前ですが、初めて台湾に行ったとき、
長期という事もあり、体調を崩しました。
10日間旅行したのですが、現地で風邪をひいてしまったのです。
幸い蚊にさされた痕跡もなく、熱自体も37度後半程度だったので、
ホントに発熱だけだったのですが、頭はガンガン痛いし、体の関節や腰は痛いし、
寝てるのもつらく旅行どころではありません。
僕はいつも風邪をひくと、37度後半程度でダウンします。
そういう体質なんでしょうね。
なので何とか薬局へ行き、朦朧としながら地下鉄に乗ってました。
そういう時って大体社内は混んでます。
もう歩くの辛いし、しかも1人旅行だったので、死んだらどうしようと不安一杯。
遺体輸送費用とかいろいろ考えました。
そこで真っ青になっている僕を見かねた年配の方が、席を譲ってくれました。
言葉は交わしていませんが、ジェスチャーで。
よく考えてみれば、ごくごく自然な事なのかもしれません。
とりわけ台湾という国では、譲りあいという概念は、日本よりもかなり強く見られます。
自分がそういった立場にならないとわからないという事は、
僕は恥ずべき人間だったのでしょうね。
反省しています。
なのでそれ以来、必ず電車やバスでは席を譲るようにしています。
辛さを経験したのなら分かち合う
でも譲るのに声をかける事は、非常に勇気がいります。
「別に声をかけずに、黙ってサッと立ち上がればいいじゃん」
と友人からの一言。
なるほど、そんなに簡単な事だったんですね。
まあしかし、非常に混み合っている場合は、
声をかけないと座られてしまうため、一声かけています。
普段自分が健康な状態だと、それが日常となってしまい非日常に盲目になっていきます。
特に加齢や病気の場合は、自分自身が経験しないと、
その辛さってわかりませんよね。
わからないから、
「風邪ぐらいで休むなよ」、「通院は土曜にいけよ」
などど言う人がいるんですね。
辛さがわからない事は仕方ないと思います。
ただ、一度それを経験したのであれば、
今度は自分がそれを返さなくてはいけないと感じます。
まとめ
静岡鉄道は来年3月に、また新色の車両を導入するはずです。
カラーは7色になるようですが、転居するため全てを見ることができません。
車内が広くなったのはとてもいい事ですが、
譲りあいができるマナーも大切ですよね。