来年から海外旅行をするときには国際観光旅客税がかかります

そろそろ5月のGWの旅行計画を立てる人がチラホラ。

僕もすでに台湾のチケットを予約済です。

少しずらして5/2から5/8まで予定しましたが、航空券は75,000円でした。

航空券には利用料、サーチャージ、空港諸税が含まれますが来年1月7日から新たに国際観光旅客税が含まれます。

これって何でしょうか?

国際観光旅客税とは

昨年日本を出国するときには数千円を課税しようと突如発表されました。
出国税などと言われていましたが、正式には国際観光旅客税というみたいです。
なんだか日本に来る観光客を対象にしているような名称ですよね。

しかし、内容は原則、日本人外国人を問わず、日本を出国しようとする人に一律で1,000円課税しようという制度です。

要するに、日本出発の国際線の航空券に値段に1,000円上乗せしようということですね。
観光という名目であればビジネスで海外にいく人に課すのはおかしいのでは?と思いますが、そういうわけにはいかないみたいです。

この税金は、実は創設なんですよね。

わざわざ十何年ぶりに新しい税金を創ったんですよね。
この目的って何なんでしょうか?

 

出国税の目的や経緯とは

2016年に海外へ行った日本人と日本に来た外国人は合計でおよそ4,100万人とのことです。
彼らが全員1,000円払うとすると、単純計算で41,000,000人×1,000円=41,000,000,000となり、410億円です。

410億円ってすごいですよね。人が移動するだけで不労所得が生まれるようなものです。
このまま訪日外国人が増加して、オリンピックと相まってますます増加していけば多くの財源が確保できる、ということが目的というのは的外れではないと思います。

要するに、訪日外国人をターゲットにしているのでしょう。

納税の大きな前提として、税金を納める力のある人に納めてもらおうという担税力という概念があります。
この観点から考えると、この国際観光旅客税はどうなんでしょうか?

 

税金は目的をもってつかってほしい

日本人が海外旅行へ行くには、ある程度の収入があることが前提だと思います。
それは海外でも変わらないと思います。(しかし、僕は会計事務所勤務のサラリー税理士のため、元々が低いです)

海外へ行くような余力があれば、税金を担えるよねということなんでしょうか。

例えそうであっても、海外へ出張や家族に会う人など観光目的以外で出国する人に課すというのは、少しズレているように感じます。
1,000円というのは、それほど苦にならない金額だと思います。
ましてや、サーチャージや空港諸税に紛れてしまえばその存在すら忘れてしまいます。
されど410億円ともなればとてつもない予算だと思います。

わざわざ海外から日本へ来てくれた方々に対して徴収するのであれば、しっかりとした目的意識をもって使ってもらいたいですよね。

 

まとめ

僕は静岡市に住んでおり静岡に海外旅行にこないでしょと思いましたが、富士山を見に来る外国人がたくさんいます。
東京や京都、ここ数年では四国や九州と多くの外国人が旅行に来ていて、民泊などの問題も発生しています。

観光立国を目指すのは素晴らしい事ですが、まだまだインフラが追いついていないです。
しかし、それ以上に精神的、風俗的な部分が追いつかないように感じます。

未だに日本では、温泉や銭湯に入るときには入れ墨やタトゥーはNGな所が多いです。
それが日本の文化なんだ!という人もいますが、正月やひな祭り、端午の節句、節分、お彼岸などの文化とそれは全く違います。

せっかくの出国税なので、外国の方々が快適に旅ができるよう使ってもらいたいと願います。

 

【編集後記】

5月はベトナムに行こうかと思ったのですが、花蓮の舞鶴でどうしても手にしたいお茶があるので台湾にしました。

花蓮の舞鶴のみで作られる柚香紅茶というお茶です。

文旦の花で香りづけするため、季節限定です。

2年前に初めて口にして、驚きを隠せない味でした。台北でも日本でも買えません。

 

 

 

 

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