申告書を手書きで起こせますか?
昨年会社を辞めてからもうすぐ1年。
僕はこの1年で、消費税の申告書にお目にかかっていません。
ええ、会社員の時だったら、消費税の試算表から申告書を手書きで書くなど、
ちょちょいのちょい!だったのですが、
近頃の消費税申告書は、僕が現役だった時とは随分雰囲気が違います。。。
きたる3/15、そして確定申告会場の当番、e-tax代理送信会場の担当に備え、
就寝前の数十分は、手書き勉強をしています。
手書きができる必要
先日の確定申告会場で、改めて手書きで起こせる必要性を感じました。
僕はしばらく旅行にうつつを抜かしすぎ、
実務から遠ざかっていました。
「時代遅れだからさっさと寝なさい!」
と、嫁がイチイチイライラさせるのですが、
オレがそうしたいんじゃ!!
手書きについては、人によりいろいろな意見があって様々。
僕は申告書等を手で起こす必要はないと思いますが、
手で起こす事ができるのは、当たり前だと感じます。
いろいろあって退職してしまった、最初に就職した事務所のボスは、
「最悪OA機器や通信媒体が全てオフになった場合に、
全て手書きで起こせる必要がある」
という所長さんでした。
今のご時世だったら、「???」って思うでしょうね。
手書きなど、やったことないという税理士さんも多いですし。
ただ、手書きで行うのか、自動化に頼るのかは、
どちらかに偏るのではなく、バランスの問題だと感じます。
時代に流されず、僕は自分がいいと感じた人の教えを信じていきます。
ちなみに通りすがりの納税者の方にインタビューした所、
皆さん税理士さんに対しては、手で起こせるものだと感じているようです。
手書きと打出しの違い
というわけで、ここ数日少しだけ、
手書きで起こせるよう練習をしています。
昨日の夜は、簡易課税の申告書を書いていましたが、
6.24%と7.8%の地方税は、合算して計算する事を初めて知りました。
何んとなーく書くことができましたが、
消費税の精算表から、一から手で起こしていくと、
なかなかお時間がかかります。
そして「あれ?どこだっけ?」という感覚も。
とういった感覚は、自分が計算体系を全て掴めていない証拠です。
僕も以前は、もう打出しでいいんじゃないかな?
と感じていた時期もありました。
最終的に数字が合えばいいのだから。
しかし、数字の出所を目で追いかける事と、
自分で神経を使って起こす事は、根本的に脳みそを使う部分が異なります。
PCから打ち出されたものを確認していく事と、
手で起こしておくこととの間に生じる、大きな違いなんだと思います。
手書きで起こせる税理士でありたい
今回請け負っているお客様や、顧問先の確定申告書は、
全て一度手書きで起こす事としました。
そういう時代でもないですし、
手で起こす時間の方が絶対に無駄です。
何より、効率性が重視される時代では、
僕の様な非効率な人間とは、仕事をしたくないという人もいるでしょう。
ただ、残るべき非効率もあってもいいと感じます。
他人に1つ1つ説明をするのなら、
その体系を全て把握した上でなければ、
僕は自信をもって声を発することができません。
こんな時代だからこそ、
僕は手書きで全て起こせる税理士でありたいと感じます。
まとめ
大きな税理法人に勤務する友人は、
手書きで申告書類を起こした事はないと言います。
草津市に転居しても、自分が手書きの事務所に勤務していた事を言うと、
驚く人がかなりの確率で存在します。
そうか!僕は時代遅れの税理士だったのか!
そんな事実にもめげず、自由に仕事をしていく所存です。
最新の税務記事
2020.02.04確定申告会場には医療費の集計、投資信託の信託財産の割合がわかるものを忘れずに持参しよう
今日の一言
Let’s eat:いただきます