税理士登録をするか否か迷う。僕が試験合格後5年たって登録した理由。

先日、仕事関係の方から税理士登録をした理由について聞かれました。

えっ、試験に合格したら普通は登録するんじゃないの?
って思う人もいます。というか、そう思うのが普通です。

プロフィールにも書きましたが、僕は平成24年の試験合格後、昨年の12月までの5年間、税理士登録をしませんでした。

いろいろな人のブログを読んでいると、独立した理由を書いている人は多くいます。
しかし、税理士登録した理由を書いている人はあまりいないようです。

僕は今年に入り独立することを決めましたが、税理士登録を躊躇った理由、登録を決めた理由について触れておきます。
同じように考えている人、思っている人がいたら参考にしてください。

 

受験科目のコンプレックスで自分に自信がない

僕は自分の合格科目にコンプレックスと後ろめたさ、後悔がありました。
多くの人は1科目の試験は簿記論を受験しますよね。

しかし、僕は大学3年の夏の初受験で国税徴収法を受験して一発合格しました。
完全に独学です。

当時税理士になろうと思ったのではなく、何か資格の勉強をしようと思った程度。
実際に受験しようと思ったときは、大学2年の終わりの3月であり本試験まで残り5月程。

簿記すら知らない状況だったため、計算なしで勉強できる国税徴収法を受験することにしました。
どういう試験か知りたいという目的だったのです。
よくある大学生の資格勉強の1つです。
それに運よく合格しただけです。

そして悪いことに、なんの志がないまま試験を受け続けてしまいまったのです。

しかし、この合格により簿・財・法・所・相という王道ともいえる王道を達成できなくなりました。
実際にコンプレックスになったのは、現会計事務所への転職活動の時です。

ほぼすべての面接先で、国税徴収法に合格した人は初めて会ったと笑われてしまいました。
(今思うと、単に珍しかったのかもしれませんね)

残りの税法は法人税と相続税を取りましたが、1つずるしたという思いが抜けませんでした。
もちろん、
「試験に合格した=実務ができるというわけではない」
ということは十分わかります。

資格がなくても、経験年数が多い人間の方が仕事ができる業界ですからね。
だた確実に感じることは、試験に合格した人間は確固たる税法の知識がある。
そして、それに即したものの捉え方をするという事です。

所得税を勉強しなかった僕は、税法に即した所得税の捉え方が出来ないと感じています。
これでは顧客に対応できないのでは?

自分に自信がありませんでした。

 

税理士としてやっていくつもりがなかった

僕は新卒で2年半の間、金融機関で仕事をしました。
一応、OJTと呼ばれる事や研修システムなど多くが整った会社でした。

その後税理士事務所へ転職し、現勤務先が2件目の税理士事務所です。
ご存じのとおり、歴史の古い事務所というのは考え方や体質、仕事の仕方が古いんですね。
なかなかリニューアルもされません。

試験に合格しても会社勤務を希望していた僕は、
「こんな古い業界にずっと身を置いていたくない」
そう考えていました。

人的問題(これわかりますよね?)を含めた税理士事務所特有の問題に疲れ果てていました。
他の税理士事務所や税理士法人に転職しても、これらの問題はつきまといます。

仮に自分が開業したとしたら、そういったいわゆるブラックな環境を作り出してしまうかもしれません。

もっと別の空間で別の仕事をしたいと思い、税理士の仕事はするつもりはありませんでした。

資格保持費用が高い

試験に合格し、開業・登録の手引きを開くまで知らなかった事。
それは、登録によって発生する諸費用です。

登録に必須な免許税などの110,000円。
そして税理士会や支部への年会費や入会金。

自分が悪いのですが、完全に盲点でした。

ただでさえ会計事務所勤務は安月給じゃん!って思います!
まあ、登録時費用は一時の費用なので割り切れます。

しかし、毎年発生するランニングコストが120,000円!
税理士登録しても給与は10,000円も上がらないので、完全に登録すると家計がマイナスになります。

くっだねー。やーめた。
平成24年12月に合格してすぐにそう決断。

ちなみに登録諸経費ですが、静岡で登録をした場合、所属税理士会や支部の入会金や会費については、他県に比べて安いため、ラッキーと思っていました。

しかし、支部へ謎の寄付金を支払う必要があることが発覚!
結局のところ、東京などの都心よりも合計金額は高くなってしまいました。

せめて寄付金控除にしてもらいたいですね。

10年の節目で登録を決める

それでもやはり、毎年12月がくる度に合格から1年、2年たったなあ思っていました。
そして昨年平成29年で、会計業界に入って10年となりました。

10年というのは1つの節目と自分で考えています。

10年で間いろんなタイプの人間と会いました。
支店長、次長、代理、役職がない先輩、融資部長、名前もしらない会長。
所長、会計事務所の職員、会社の社長、無知なその息子、実質的に実権をもつ取締役。

さてその中で考えたことは、立場が人を成長させるいう事です。

会社でいえば、社長が嫌いな人、不満がある人もいるでしょう。
会計事務所でいえば、ボスに対して不平不満を感じる人もいるでしょう。

僕もその一人です。

しかし、彼らにも彼らなりの思いがあるでしょう。
その立場にならないと、その思いや気持ちを理解することはできないでしょう。

丁度10年の節目で1人考えていました。

人生1度きりです。
苦労して頑張ってつかみ取った!という気持ちはないのですが。
(本当はそういうのがあったら、もっと楽に登録できたんでしょう)

でも、登録して税理士としての立場を経験しようと決めました。
もしそれが自分の思ったことと違うのであれば、その時はやめればいいと考えたのです。

登録を迷っている人へ

最後に登録を迷っている人がいましたら。

迷っているなら登録しましょう。

僕は登録するまで独立という選択を考えていませんでした。

登録したからこそうまれる人生の選択があります。

自分の思考の変革があります。

5年間登録しなかったことを後悔しています。

せっかく試験に合格したのなら、迷わず登録しましょう。

きっと何かが変わるはずです。

 

税理士登録をするか否か迷う。僕が試験合格後5年たって登録した理由。” に対して1件のコメントがあります。

  1. 大越正隆 より:

     勤務5年、昨年46歳で官報(ラストは国徴でした)
    今年の3月登録。早速所長とその奥さんと軋轢です。
     同タイミングで同じようなことを感じていらっしゃる方がいたので
    心強いです。フォローしますね。

    1. ryusuke-tax より:

      コメントありがとうございます。
      合格そして登録おめでとうございます。
      個人事務所の所属税理士の立場って難しいと痛感しています。
      お互い頑張りましょう。

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