勤務税理士の苦悩8。責任転嫁が職場の信頼関係崩壊を引き起こす。

今日は税理士会の研修へ行きました。
実は会場での研修は初めてです。

年配の税理士さんが多いですね。

さて社員のミスについて話をされている方がいました。
まるで社員の責任であるかのような言い方で、思わず耳を傾け続けてしまいました。

ミスがあった時に、社員のせいにするとお客さんは許してくれやすいと聞いたことがあります。
同じような事が自分自身にもありますが、上司が部下のせいにするということはよくあるお話なんですね。

会計事務所の場合、責任者はもちろんボスです。
ボス以外考えられません。

しかし、なかなかそれがわからない所長税理士さんが多いそうです。

サラリーマンもあと10カ月なので、職場の責任転嫁について考えたいと思います。

職場における上司像

銀行に勤務していた時、自分の職場(つまり支店内)の最高責任者は、いうまでもなく支店長です。
僕は2人の支店長を経験しました。

1人目の支店長からガミガミ言われ、精神的に辛かったり、体調を壊したこともあります。
高圧的な人であったんですよね。
2人目の支店長も癖のある人でした。

しかし、2人とも当時から尊敬していた点があります。

すべての責任は自分(支店長)にあり、何か事がおきたときはネチネチせず、黙って僕らの壁となってくれました。
嫌な支店長でしたが、なぜか信頼のおける人達でした。

上司(支店長)の資質がある人達だったのでしょう。
上司が縦となってくれるという信頼があると、部下は思い切って仕事をできます。

失敗を恐れず前に進めば、成長も早いような気がします。

しかし、それには上司の部下の信頼関係が前提です。

部下のミスは当然に上司の責任

上司が部下に指示する場合、部下がミスったら当然に上司の責任ですよね?
しかし、意外とそうでもないんですね。

よく会計事務所に入ったばかりの頃、

「君が間違えると所長に怒られる」
と言われたものです。

僕も現在先輩の立場になり、後輩に仕事を依頼します。
出来上がりが悪いことがよくあります。
期限までに仕上がってこないこともあります。

そういうときは、おいおいと少し笑ってしまいます。
僕はそんな度胸がないですからね。

ある意味、羨ましく感じます。

他にも仕上がりを確認して、
「いやいや、そういう意味ではではないだが。」
と言ったことも。

こういった場合、僕の指示の仕方が悪いと常に考えています。
(実際、分かりにくいのかもしれません)

そして出来上がりが自分が想定した結果と異なると、なんだか新鮮な気分。

後輩の仕事結果が自分と異なることって、とても重要な発見につながるような気がします。
なぜなら、僕には後輩が考えた思考力がないからです。
なので指示を出した僕の責任なんですね。

後輩や部下が失敗した場合、大抵は先輩が悪いのです。

責任転嫁は職場の信頼関係崩壊につながる

部下の失敗は上司の責任だ!
サラリーマンであれば、そう思っている人は多くいるでしょう。

ただ、誰かのせいにしたいという思いも分からなくありません。

自営業の場合、失敗はすべて事業主ですよね。
父親を見ていてよくわかります。
(父親は製品の長さを間違えた事がります)

もし自分が事業主の立場になり、そして社員が失敗した場合、社員に責任転嫁してしまうかもしれません。

税理士は税理士試験に合格しています。
しかし、税理士試験はスキルとしての適性試験であり、経営者としての適性試験ではありません。

ボス税理士がしっかり確認していようがめくら判だろうが、社内のミスはボスの責任ですよね。
そんな当たり前のことがわからない税理士先生もたくさんいます。

仕事のミスを担当者の責任にするかどうかは、ボス次第。
なぜならボスの職場なので、どうしようがボスの自由です。

ただし、そうしてしまった場合、職場での士気や信頼関係は一気に崩れるでしょう。
長年会計事務所にいる場合、職場での信頼関係の崩壊を経験した方もいるのではないでしょうか?

それがこの業界の離職の高さを担っています。

責任負いたくない=社員を雇うべきではない

僕はまだ開業していないため、偉そうなことはいえません。
が、社員が行った事すべてを責任転嫁することなく、自分の責任だとすることができないのであれば、税理士は社員を雇うべきではないと感じます。

そういう人は、1人で仕事をするべきです。

一般企業の給与をみていれば、責任と給与金額は必ず比例していますよね?

いやいや、自分のお客だと思って全責任もって仕事しなさいよ!とよく言われます。
でもそんなのおかしな話です。

社長と平社員の給与が同じという会社は見たことがありません。
責任と給与金額は比例するという紛れもない証拠です。

責任と給与が比例しないのであれば、皆の取り分は均等であるべきです。

税理士報酬すべてを、社員と事業主で均等に分ける税理士なんていませんよね。
だとしたら、税理士は社員の責任をすべて覆う覚悟が絶対的に必要です。

僕はそんな大いなる覚悟はありません。

社員なんて、人生でおそらく雇えることはないでしょう。

まとめ

上司と部下の関係の一番の失敗は、上司が部下のせいにすることです。

それによって、上司と部下との信頼関係が崩れた経験をしている人もいるのではないでしょうか?

事業主が社員のせいになんてしたら、職場の信頼関係は瞬く間に崩れてしまいます。

銀行の人事は、支店長になる人の資質をよくみていたんだなと思います。

若しくは、環境が支店長の資質を作り出したり、成長させるのでしょうか?

顧客との信頼関係はもちろん大切ですが、職場での信頼関係も大切ですね。

 

 

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