勤務税理士の苦悩15。訪問しない税理士。対応しない税理士。

この10年、顧問先の不満を聞くことが度々あります。

100%の顧客満足は、ありえないとでしょう。

しかし、不満足な事ばかりでは困りますよね。

この所、不満の声がひしひしと胸に響いてきます。

さて、今日は税理士に対する不満について触れておきたいと思います。

おそらく、多くの人が感じていることです。

 

税理士本人が対応しない

ある程度の顧客数があり、職員も数名雇用されている事務所の場合、
顧問先の担当は、職員に割り振られると思います。

窓口として顧問先と対応するのは、担当職員であり、
月次監査などを実施している場合、顧問先へ訪問するのは担当者ですね。

個人事務所の担当者は、無資格の方も多く、
直接税理士が対応してくれないとクレームを受けることがあります。

病院でいえば、医師が見てくれず、看護婦さんが診察するのと同じです。
そりゃ、不満は募るでしょうね。

試算表を作成しても、決算の作成しても、
税理士が0から10まですべての取引や仕訳を確認しているのでしょうか?

僕はこの業界に入り、そうではない事を知り、驚愕したものです。
それが当然だと考えている税理士さんの心理が全くわかりません。

社会通念上、一般的に公正妥当に考えて、
おかしいですよね。

顧問先や社員を抱える事務所は、
物理的に不可能かもしれません。

しかし、自分が把握しきれていない取引があり、
すべてを目にしていない申告なんて、
とても責任がもてません。

税理士が来てくれない

上記に連動しますが、直接税理士が対応してくれないので、
おのづと税理士先生は、顧問先へ伺くことがあまりありません。

いやいや、決算の報告や、年度末のあいさつなどは顔だしてるよ!
と思う人もいるでしょう。

でもそれじゃあまりにも顔出しが少ないですよね。

毎月試算表を作成していたり、顧問料をもらっているのであれば、尚更
「税理士がまったく顔を出さない」
と顧客の不満は募るばかりです。

そういった税理士さんは、大抵リスポンスも非常に遅いです。

いつからface to faceを忘れたのか

上記は顧客を増やして、職員を採用して組織を大きくしていく。
そういった所謂、今までの税理士事務所の経営モデルです。

結局はその経営モデル自体が、
顧客からの不満の根源なような気がします。

もちろん、規模に関わらずしっかりとした理念をもった所長さんもいるのでしょう。
ただ、やはり僕の耳に入ってくるの事は、

「税理士が来てくれない」

「試算表の報告に来てくれない」

「報酬を払っても、特に何をしてくれるわけでもない」

こんな声が非常に多いです。
しかし、これにはいつも疑問がつきまといます。

いつから「面と向かって対面する」という事を、
忘れてしまったのでしょう?
若しくは、おかしいと感じないのでしょう?

この業界のおかしな常識ですよね。

僕が銀行員の営業時代、基本的なスタイルとして
「直接対面する。直接会う。訪問する。」
ということを一番大切にしていました。

サービス業である以上、それはいうまでもありませんよね。
試算表を電話やFAXなどで済ますなんて、僕は考えられません。

サービスを提供をする側も受ける側も、
生身の人間です。

顔を合わせなきゃわからん事も多いでしょう。

顧客に柔軟に対応したい

顧客によっては、時間が確保できなかったり、
訪問される事が煩わしい人もいます。
メール対応の望む人もいます。

そういった場合は、柔軟に対応すべきです。
顧客との関わり方はいくらでもありますからね。

しかし、例えメール対応にしたとしても、
それはほったらかしとは全く違います。

顧客が望んだ上で、訪問して顔を合わせる以外の方法がベターであれば、
それはしっかり顧客と向き合っています。

税理士が対応しない、訪問しない場合、
そういう人は柔軟性がない事が多いです。

当然ですよね。
元々フットワークが重たいのに、柔軟性なんてありません。
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まとめ

長年築いてきた経営スタイルは、
すでに崩壊してしまいました。

今はまだ勤務として働いていますが、
そういった場所で働くこと自体、今まさに疑問に感じています。

旧体制の事務所はおそらく体質は変わりません。
ボスが法律なので、仕方がないでしょう。

ただ、そこで働く職員達は、それでは取り残されてしまいます。
言い方は悪いですが、飼い殺しにされてしまう。

この事が、一番懸念すべきことだと思います。

 

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