勤務税理士の苦悩18。会社の代替わりの際、顧問税理士の変更は悪いことか?

社長さん親子の会社へ伺うと、よく親子喧嘩している光景を目にします。

口に出さなくても雰囲気的に、あっ、今は不仲かな?
と感じることも。

世代交代目前というのは、親子関係も不安定なんでしょうか?

さて、会社の世代交代の時によくあるのが、
顧問税理士の変更です。

このところお客さんの元へ行くと、そういう話を耳にします。
(直接ボスにいってほしいですが。)

会計事務所にとっては一大事だと感じますが、
世代交代の際の顧問税理士の変更とは悪いことなのでしょうか?

阿里山 トロッコ

トロッコ

顧客の意思を尊重したいと感じた銀行時代

僕は銀行員時代、どうしてもやりたくなかった融資があります。
住宅ローンをはじめとする融資の借り換えの阻止です。

当時は口にしませんでしたが、担当先のお宅を通りかかった時、
他行の車が駐車していました。

そのお宅は住宅ローンがある先。
一応は銀行マンだったので、ビビビときました。

そして、数週間して住宅ローンは他行に借り換えが。
多額の融資の借り換えは、支店にとって一大事ですよね。

まあ他にも数件あったのですが、僕は特に何とも感じませんでした。

理由は、

・お客さんが借り換えしようと思った時点で、心が他行に移っていること

・他行の方が金利が安い=正常な市場原理が働いたこと

・借り換えを阻止=更に安い金利の提示は、正常な市場原理ではないこと

・銀行が融資金利引き下げ競争する=デフレの推進に疑問であったこと

これは銀行マンとしては失格ですね。

当時強く感じた事で例えば、現行の融資金利が2.0%のところ、
他行が1.5%の金利を提示したとします。

それは正常な市場競争ですよね。

しかし、借り換え阻止のため1.3%の金利を提示することは、単なるデフレの推進です。

銀行が金利の引き下げ競争を行えば行うほど、どんどん市中金利は下がり、
正常な市場金利でなくなります。

そんな変な金利引き下げ競争を行うから、おかしな金利状況になっていく。
顧客の実情に見合わない金利が多くありました。

当時はそう感じていました。

お客さんが借り換えたいと感じたのであれば、
顧客の意思を尊重しそうさせてあげるべきなのだと感じました。

後継ぎの意思を尊重すべき

顧問先が代替わりした時、または間もなく代替わりする時、
後継ぎの方の意見を尊重すべきだと思います。

昔からの義理があるからと感じる人もいるでしょう。

しかし、義理だけで仕事を依頼されるというのは、
何だ淋しいような気がします。
(もちろん、そう感じるのはサラリーマンとしての立場だからですが)

やはり代替わりすれば、自分が思うようにやりたいという社長さんは多いと思います。

今の時代、税理士の情報など多くがweb上で手に入ります。

過去とは決別し、新しい税理士と心機一転、事業を進めたい!
そう感じることは、極めて普通の感覚だと感じます。

顧問先がそう感じている場合、個人的にはその意思を尊重すべきだと感じます。

異議あり

実際、今までとは違った税理士がみるということは、
非常に重要な事であり、正解だと感じます。

従前の税理士とは違う意見や考えもあるでしょう。
また、顧問先とのかかわり方も異なるでしょう。

そして何より、後継者と気があう税理士が一番だと感じます。

先代と従前の税理士は年齢が近く、信頼関係があり気が合うかもしれません。
しかし、それは後継者とではなく、あくまでも先代との間です。

これから会社を担うのは、後継者です。
後継者とは30も40も年が離れていることはザラです。

いろんな意味で物事の感覚が違います。

後継者自身と年齢が近く、後継者自身が話しやすく信頼できる税理士にすべきです。

ボスは訪問はしないが不満1位

さて問題は、そういった顧問先の意思がボスに伝わるのが遅いことです。
(または伝わらない)

要因として、

・顧客がサインを送っているけれど、鈍感で気づかない

・そもそもボス自身が訪問しない

・顧客がボスに言いにくい

などがあげられます。

単純にコミュニケーション不足ですよね。

これに関しては、事務所責任者の責任だと感じます。
社員が負うべきことではないです。

顧客の不満としてよく言われることが、
税理士が訪問しないという事です。

実際、目の当たりにすると、顧客にとってはかなり強い不満です。
当然ですよね。

しかし、歴史ある事務所では、税理士自身は訪問しないというのは、
通常のことのように感じます。

まとめ

このところ、
「税理士自身が訪問しない」

という不満に多く遭遇します。

こればかりは、社員の立場ではどうにもなりません。

でも、長年こういった業界であったことが不思議です。
いやいや、不思議ですよね?

それでも報酬はいただいてこれたんですから。

忘れることが無いよう、反面教師としたいと思います。

 

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